Flies  

 フライフィッシングというのは、かなり特殊な釣りのようだ
   
 竿やリールを部屋に飾り、一日中眺めて悦に入るフライフィッシャー
 単に遠くへラインを
飛ばすためだけに、高価な道具を揃え日夜鍛錬に励むフライフィッシャー
 そして、一生かけても消費しきれないほどの毛針を、顕微鏡で見なければわからないディティールにまでこだわって巻き続けるフライフィッシャー…

 どれも魚のいない場所でも満足できる、という特殊な釣り師たち…
    
 でもよく考えたら、釣った魚をリリースすることが当たり前ということが、一番特殊なのかもしれない…


New!
   
エクステンドあかむしくん (#18)

 最近…というか、この1年ほど”C&R区間”とか”特別放流区間”というところへ出かける機会が増えた

 「放流モノならカンタンに何でも釣れるだろ」と、タカをくくっていると大変なコトになる…というか、自分が何度もイタい目にあっただけなんだけど…

 ということで、そうした区間の魚はみるみる学習し、ドライフライには見向きもしないので、必然的に沈めるフライが有効…らしい(正直、そのへんの理論はぜんぶ他人の受け売りだ)

 ということで、この手のスタイルの釣り方では実績充分の”あかむしくん”に、エクステンドボディを無理矢理取り付けたのがコレ


 ボディは今話題の”セミトラVフィルム”の赤色部分を利用し、エクステンド部分は細めのラーバレース(っていうのか?あの細い伸び縮みするビニールみたいなヤツ?)を縛り付けて終了、という相変わらずの手抜きフライである



ピントが合ってない方がアラが見えなくて○

 
 *「あかむしくん」フライについては、こちらのサイトをご覧ください
釣り三昧・猫三昧 http://blog.livedoor.jp/nekonekoneneko/

 *「セミトラVフィルム」については、こちらのサイトをご覧ください
一から出直し修業的毛鉤釣 http://amago.exblog.jp/

パラダン (#14〜22)


たぶん、#20だと思う
 
 「パラダン」って言うんですよね、コレ?

 いきなりバレてしまったかもしれないが、僕は毛針のことはホントに何も知らない

 名前と現物が結びつくのは、たぶん4〜5種類くらいだと思う。でもって、普段使うのはこのパラダン(でいいんですよね?)の大きさのバリエーションがほとんどなんだ。ハハハ


 何でコレだけしか使わないのか…というと、巻くのがラクだから、という点につきる
 ホントはしっぽかなんかが付いてるのを「ダン」とか言うのかもしれないけど、メンドくさいから省略しちゃったよ

 使う材料も少なくていいし、月に1回くらい気合いを入れてワーっとまとめて巻いておくんだ

 で、フックはTIEMCOサンの「TMC200R」っていうのがお気に入り

 これは、ホントはニンフ用らしいんだけど、小さな番手でも割に長さ(”シャンク”っていうんだっけ?)があるので、細かい作業が苦手な自分でも割と巻きやすい…というのがお気に入りの理由

 ところが、最近この200Rの小さめをあまり見かけなくなってきた
 少なくとも僕の住んでいる街のショップからは絶滅した模様(ただし松井サンのお店は未確認…)
 岡崎のスギサカにもなかったくらいなので、もしかしたら絶版なのだろうか?


 なので、最近は通販でまとめ買いをしている
 でも…#20くらいのはあんまりないんだよなぁ…

 なーんて、ちょっとこだわったフリをしてみたけど、実際は無くなっても全然困らないと思う



で、これがたぶん#18かな?



これは…たぶん#14くらい

 
 だいたいいつもコレの#18くらいから釣りをスタートする


 #18といっても、他の型番の#16〜#14くらいの大きさがあるので、そんなに小さいわけじゃない

 で、まわりを飛んでる虫を見て(釣る前に見るべきだろう!)大きさや色の具合を変えていく…っていっても、ほとんど変えないけどねー

 パラの部分は、シマザキエアロドライウィングというやつの”スーパーファイン”を使うことが多い
 色はほとんどピンク。とりあえず見やすさは一番だと思う
。虫に似せるという点に関しては大間違いだと思うけど…

 最初の頃はパラの部分も天然素材で巻こうとしたんだけど…とても虫に見えないシロモノになってしまったのであきらめた

スパイダー (#14〜18)

 
 寒狭川や根羽川というのは、梅雨の頃からクモの巣だらけになる
 (なので、このクモの巣の有無で、先行者がいたかどうかが判断できる。ある意味便利)

 そこで「こんだけクモの巣があるんだから、魚もクモ食ってるだろう」と思い、ビートルにパラシュートを付け、そこにデカめのハックルを巻いてみたた


 案外それらしくできたので、早速大名倉川(寒狭川)に持っていくと…ファーストキャストでサケのような大きさのイワナが掛かってしまった

 結局取り込めずにラインブレイクしてしまったんだけど、このときの強烈な体験が忘れられないんで、なんとなく今でもフライボックスに入れている。ま、二度と釣れないことは百も承知だけど…



このハックルの”はらり”感がキメ手!かな?



これはクモじゃないかもしれない…

 
 その後、このパターンもだんだん手抜きになってくる


 いちいちハックルをクモの足っぽく固めるのがめんどくさくなったので、普通に巻くことにした
 すると…普通のビートルじゃないの?これ

 ま、魚の反応は以前とまったく変らないので、きっと魚の方は前からクモだなんて思ってなかったんだろうな…

 ということで、ここ4〜5年は上のパラダンが98%、この自称スパイダーが2%という割合で使っている

 つまり、以下のフライはぜーんぶ「フライボックスの肥やし」ということだった…

ピーコック アント (#16)

 このパターンはフライを始めて2〜3年目くらいの頃によく使ってたパターン

 下の方に出てくるエルクヘアカディスがあまりにも巻くのにメンドクサイ毛針だったので、ヘアスタッカーを使わなくてもいいパターンを巻くことが多くなった

 寒狭川の大名倉川あたりではけっこう反応が良かったんだけど、当貝津や根羽の方では何故かイマイチだったため、だんだん出番がなくなってきた

 写真のパラの部分がひしゃげているのは、その頃(5〜6年前)に作ったきりフライボックスに入れっぱなしなので潰れてしまったから
 でも、こうして写真を見ると「なんか…イケそうなんじゃない?」と思ってしまう


 今週あたりちょっと使ってみようかな…



パラはやっぱりピンク
イマージャー?(#18)



凝った(?)毛針に限って釣れねーんだよ

 
 これはボディに細いビニールのチューブ(正式な名前は知らない…)が巻いてあるという、自分としてはメチャメチャ凝ったフライ(のつもり)


 例によってモデルとなったフライがなんだかわからない。で、3分前に検索した毛針関係のサイトに出てた似たヤツが「イマージャー」と紹介されていたので、”イマージャー”と紹介してみた

 そもそも、イマージャーってのが何だかよくわからない。もっと言えば、ピューパとかニンフとかの言葉の意味も正直アヤしい

 ほんと、シマザキさんの「水生昆虫アルバム」とかを見て「感動したっ!」とか言ってる人を尊敬する…ケッ

エルクヘア カディス (#14〜16)

 
 この写真を「エルクヘアカディス」という名前で紹介していいものかどうか…一晩悩んだが、この後に出てくる毛針に比べれば胸を張って言える。これは「エルクヘアカディス」だ!

 いわゆる”定番”なわけで、当然フライボックスには10個以上入っている。つまり、その中で一番出来のイイのをチョイスして右の写真というわけだ

 もう僕のタイイングの力量というものが理解していただけたと思う
 「タックルにかける金の100分の1でもタイイングの上達にまわせや」とお怒りの御仁もおられることだろう


 そんなことは自分が一番よくわかってる。もし、毛針が1個30円くらいで買えるものなら、絶対に自分で巻くなどということはしないだろう…

 なーんて思ってたら100均ショップに毛針5個入りパックがあった
 



ヘアスタッカーは封印しました
100均フライ (#16くらい?)

 
 で、その100均にあった毛針なんだけど、下の写真の他に”なんとかアダムス”とかマーチブラウン、ライトケイヒルとかいうスタンダード(3種類とも、今検索してはじめて名前を知りました)のフライを微妙にチープにしたものが5個入ってた

 ほかにも、ウェットと思われるフライが5種類入ったセットもあり、僕は
その店にあった両方のセットをその場で全部買い占めた。たちまち50個以上
のフライをゲットしたわけだ!

 でも…1回しか使ったことがないんだ。ハハハ


 だって…なんか、釣れる気がしなんだもん




ハチ…ですよね?




これは!もしかして”ロイヤルコーチマン”様?
 


その他の毛針

 最初に主張させていただきたい

 僕は自分ではそんなに不器用じゃないと思っている。いや、むしろ器用な部類だと信じている

 バイクのヘルメットなんかは、アイルトン・セナ、エディ・ローソン、ナイジェル・マンセルなんかのレプリカカラーを自分でペイントしたこともあるし、バイクそのものもペイントしたこともある(証拠はコチラ
 いまこうしてサイトを作っているパソコンだって自作だ!(知り合いの学生さんに手伝ってもらったけど…)

 ただ、毛針だけが巻けないのである。何故か?

 その理由はわからないいけど、ひとつのヒントがある
 ぼくの友人で、自動車のスモームフィルムを
助手席側の1枚貼るだけで半日かかったヤツがいる。結局、残りのすべてのフィルムを僕が1時間ちょっとで貼ったのだが、コイツは毛針のタイイングだけはメチャクチャ上手なのである
 (ちなみにコイツも自分でヘルメットのペイントをしたのだが…塗料が垂れまくっててスプラッターな柄になってた)

 つまり、毛針を巻くという作業は、他の器用さを要する作業とは、使う脳ミソのサイドが違うのではないだろうか?

 以上のことを念頭に置いて、以下の毛針を見て欲しい…
 コレだけで僕の人格を否定しないで欲しい…お願い…ね!

パンツゴム虫

 どーだ、ビビったか?だじろいだか?

 フライフィッシャー誌かなんかで「ゴムの質感と動きが効く」なーんて書いてあったから巻いてみたのサ!

 皆さんの直感どおり、このゴムはいらなくなったパンツからはみ出してたヤツさ。環境派フライフィッシャーは破れた下着もリサイクルするんだよ

 「浮くの?」だって?

 フフフ…浮くわけないだろう!着水1秒でウェットに変身するんだよ!1本で2度おいしい毛針なんだよ!

 「で、釣れたの?」だって?


 釣れるワケねーだろ!!!!!こんな毛針で釣れたら田代サンに失礼だろ!!

モソカゲロウ

 

 何に見える?え、「モンカゲロウ」だって?

 フフフ…タイトルをよく見たまえ!モンカゲロウじゃなくて”モカゲロウ”なんだよ
 これがモンカゲロウに見えるなんて…キミ病院いった方がいいぞ!


 さて…
 岐阜の小鳥川に通っていた頃、イブニングのモンカゲロウのスーパーハッチというのを体験し、早速雑誌の写真を見ながら巻いてみた

 いやー、エクステンド・ボディっていうの?このフックから飛び出した部分…
 なんで写真の見本ちゃんと曲がってるんだろう?と思ったらワイヤー入れるんだって。みんな知ってた?(アタリマエカ)

 「で、釣れたの?」だって?


 いや、使ってないんだよ。さすがにコレは川で出せないだろう
 小鳥川って人多いし、見られたら…ね…

物体X

 

 エクステンド・ボディって言えばコレだろ。やっぱ

 いやー、今こうして写真見てても壮絶な毛針だ。いや、
もはや毛針というものを超越した…なんというか…ゴミだな

 たぶん…どっかでこんな虫を見たんだよ。きっと
 で、家でありあわせのマテリアルで巻くとこうなっちゃうんだな

 でも…こんな虫、魚は食わないと思うな。ハハハ

グリーンキャタピラー

 

 いちおう、コレは元の虫をイメージできるでしょ?

 しかも、このパターンはちゃんと実績がある。アマゴを1匹だけ釣ったことがある!これはすごいことだ!

 寒狭川
でアマゴ1匹っていったら、そりゃ大変なもんですよ
 その昔、あの岩井●一郎さんがやってきて、10Xまでティペットを細くしてやっと1匹釣って「厳しい川だ…」って言ったらしいんだから!

 その寒狭川で1匹。そりゃ…
 (以下エンドレスでリピート)



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