真空管式カーオーディオ計画 第2号 その3 パワーアンプの製作 

回路の試作(2010.5.5)

 連休を利用して、パワーアンプも1チャンネル分だけ配線して、特性を測定してみました。利得は、負帰還なしの状態で3.22倍(10.17dB)負帰還をかけて2.4倍(7.6dB)としました。入力ショートの状態での雑音は0.29mV(負帰還ありの状態)でした。
 プリアンプの利得と掛け算して、11.28倍(21dB)の利得があり、現在のカーオーディオとほぼ同じ利得ですので、出力の低いiPodを使用しても実用上問題ないと判断します。

出力段のカソードにつながる定電流回路に用いたLM317が発振するトラブルがありましたので、0.01μFのコンデンサでバイパスしたところ、発振は止まりました。

回路図はこちら

 試作したパワーアンプの周波数特性のグラフです。使用した出力トランスは東栄変成器(株)のOPT-10P(5kΩ)です。130kHzあたりにピークがあります。まだ位相補正はまだおこなっていないので、今後調整が必要です。

 負帰還をかけた場合の出力対歪率特性です。目標とした4.5Wでは歪率が10%を超えてしまいますが、4Wでは、3%以内で収まっています。100Hzの歪率がよくない理由はよくわかりませんが、現在使用中の真空管式カーオーディオよりも低歪になっています。また、ダンピング・ファクタは、2.6程度になりました。
シャーシ(2011.10.10)

パワーアンプは後部座席の後ろの荷物スペースに置くため、シャーシについては、今回は既製品のリードMK-350を使用しました。消費電力が多く、発熱が大きいと考えられるので、余裕をもった配置としました。転倒予防の為、アングルを外付けしてさらに下にもう一枚アルミ板を敷き、マジックテープで車体に固定する予定で
す。



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