豊橋市美術博物館では現在、市民による様々な作品展が開かれています。
第三展示室で開催中の写真展「そよ風」は、豊川市在住の写真家・山本宏務さんが主宰する複数の写真グループがその垣根を越えて、毎年一回、合同で開催しているものです。今年は48人の会員が撮影した一組の組み写真と、祭りもしくは花をテーマにした作品、250枚以上の力作が展示されています。東日本大震災の被災地における生々しい傷跡を組み写真で伝えるものや、アイスランドの壮大な自然をとらえたもの、地域のお祭りを躍動感溢れるアングルで切り取ったものなど、バラエティに富んだ作品は、どれも見応え十分です。
一方、一階講義室で開催中の篆刻展は、田黄會のメンバー10人が出品した作品40点を展示しています。発足から今年で27年目を迎える田黄會は、毎月一回、豊橋市の松山市民館に集まり、切磋琢磨しながら、徹底した基本技術の習得と個性を生かした表現に取り組んでいます。
豊橋市美術博物館では他にも、掛軸同好会による掛軸展や、押花夢工房による押花作品展も同時開催しています。