豊橋市多米町にある豊橋市民俗資料収蔵室で、6日土曜日、「くど・うす体験をしよう」が行われました。
豊橋市民俗資料収蔵室には、東三河から収集された約1000点もの民俗資料が展示されており、この日の体験には、24人の親子が集まりました。
始めに、館長の大竹さんが、正月に食べるお餅の由来や意味を説明した後、2班に分かれて、「くど・うす体験」をしました。
「くど」とは、昔の家庭にあったご飯を炊いたりする場所やかまどのことで、子どもたちは、まきや松ぼっくりをくべた後、竹をフーフーと吹いて火の勢いを強めていきました。
教室に残った班は、炒った大豆を石臼で挽いて、きな粉にしていきました。子どもたちは、臼の周りを持ちながら一生懸命まわしていき、こぼれ落ちたきな粉を刷毛(はけ)を使って拾い集めていきました。
一方、くどで炊いたもち米を使って、今度は餅つき体験をしました。子どもたちは、重い杵(きね)を短く持って、
力いっぱい振りかぶって餅をついていきました。そして、お餅にきな粉と砂糖をまぶしてみんなで食べました。つきたてのお餅に挽き立てのきな粉のおいしさも手伝って、子どもたちは何度もお代わりをしていました。
この「くど・うす体験」は、昔の人の家事の支度の大変さを親子で知るとてもいい機会となったようです。
取材場所 | 豊橋市民俗資料収蔵室(豊橋市多米町) |
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