バッテリーの移動 10.4.23

エンジン、ミッションが直列に縦に置かれているスバル車のバランスの良さは、

車を移動の道具以上に考えている人達にとって、とても心地良いものに感じるはずです。

インプレッサGH2はFFですが、FFとしてみると後輪軸重が多い方だと思います。

どうりでFFにしてはハンドリングが気持ち良いはずです。

その前後バランスをさらに追求すべく、手始めに実験をしてみました。


私の車には55D23Lというデカイバッテリーが付いていました。 ちょうど反対位置にはエアクリですから、バランス的には少々悪い感じです。 さらにフロントタイヤの前に大きくオーバーハングしています。

まずは助手席側の配線ゴム蓋を取ります。 ココに配線を通すため、 思い切ってドテッパラに穴をあける覚悟を決めます。

何事においても、改善の為には思い切りが必要です(笑)

とりあえず仮配線。

こんな感じでブロアモーターの奥から出てきます。 ちなみに14スケア。毎度の事ながら工場の廃棄カゴから拾ってきたやつ(笑)

サイドシル側を行こうと思いましたが、こちら側を通した方がラクそうでした。 重いものは少しでも中心にあった方がイイですし。

結構な…根気が要りましたよ… ココまで来るだけでも。

シート下のカーペットをくぐり、左後輪タイヤハウス前を通って… 

ようやくカーゴルームです。

まずは子どもの少年ジャンプと座布団、そしてヒモで縛ってバッテリーを固定。 ズシリと置いたら少し車高が下がったのがわかりました。

フロント側はスッキリ身軽になりました。バッテリーをココから持ち上げた時、 5mmくらい上がったんじゃなかろうかと思うくらい車高が上昇したのがわかりました。

そりゃそーだ。13kgもあるんだから(笑)

で、どうだったの? @

まず懸念事項は、コード延長による抵抗増です。 キーオン、スターターモータオン… ギュッギュッ…ブルン

うわー重てー …しかもかなりです。セルの回り方が軽快なキュルキュル音ではありません。

直後にプラス側コードを触れてみましたが、幸い全く発熱しておらず常温のままでした。

しかしそれでも不安なまま走り出します。庭から道路へ3mほど移動した瞬間…  何じゃコリャー??

まるっきり感じが違います。ハンドルが異常に軽い感じですし、フロント車高が高い感じですし

なんだかフロントがポンポン跳ねる感じだし。まあいっかという事で走り出しました。

直線で左右に振ると異常に軽い感じ、コーナリングも鼻先軽くクイっと入っていきます。

バッテリーの固定が甘いので無茶はできませんが、なんだか終始不安感がある車になりました。



結論:バランス無茶苦茶崩れた(笑)



しかし、ココでやめてしまう訳にはいきません。

本来のバッテリーを載せればきっと見違えるようになるだろう…といつものように自己暗示をかけます(アホ)



以上は予備実験、ここからが本番です。予備実験をやった事で訳のわからん自身がつきました(笑)


後日、某オクで安いドライバッテリーを購入。 不安になるくらい軽く小さいです。容量は22Ah(20時間率)。 元の55D23Lは48Ah(5時間率)。アハハ… 半分以下。

それにしても小さい(笑)。230X170X200oに対し、181X76X167oです。 体積比では29%という恐るべきコンパクトさ。

カーゴルームボードをめくるとスペアタイヤの前に黒い鉄カバーがあります (赤線)。それを外すと大きな空間が隠れています。 当初、ココに付けようかと思いましたが、ブレーキの配管と 思われるものが通っていたり、固定の問題だったりであきらめました。

そして左後輪後ろ、リヤバンパー近くに決定。実験で置いた所と同じです。 ココは発泡スチロールでふさがれていたデッドスペース。 ドライバッテリーなので横置きでも大丈夫。奥にはベンチレータがあります。

ココでKTI 木工課登場(笑)。奥の段差を埋めるための台です。

@の突っ張り板でカッチリ動かないようにし、Aを軽くはめて直角に構成します。 @を外すにはかなりの力が要るくらい突っ張らせてあります。

ドライバッテリーならココに入れてくださいと言わんばかりの親切設計。

ココは一番苦労したので詳しくいきましょう。 奥の方に運良く穴が有りました。そこにステーを固定します。

M8キャップスクリュー頭をグラインダーで削り倒します。

完璧に長穴ピッタリ。コンコンたたいてはめました。 写真ではナットが入れてありませんが、実際はナットを入れてから たたいて入れます。ナットが無いとどうなるかわかりますよね(笑)。

ボルトをちょっと回してからステーを固定。

いい加減な私でもやっぱりプラス側はしっかり保護します(笑)

うーむ… 完璧!! 四方八方がんじがらめ。私と同じです(笑)

さらに各隙間にスポンジを詰め込み、kaitekiコンデンサーもぴったり フィット。さらに始動性改善のため、アース線を追加しました。

試しにバッテリーをグイグイ動かしてみましたが、全く微動だにしません。 車がひっくり返っても飛び出さない事を確信しました。

発泡スチロールに固定してあったジャッキのハンドルも ココに入れて下さいと言わんばかりの溝があったので 助かりました。もちろんスペアタイヤのホイルに当たるところは スポンジで保護してます。

右上のカバーはコレです。現物合わせでキッチリ水平を出してあります。

最後にエンジンルーム内の端子の処理。 マイナス側はステーで固定。 32の時に使った余り物です。

プラス側。上の子が幼稚園の時に使っていた弁当箱を台所で発見。再利用(笑)

空中固定配線に見えますが、意外にカッチリしていて、この位置から 動く事は無いです。

そして早朝テストコース全開走行。GHシャシーの恐るべき ポテンシャルを味わう事になりました。

そりゃそーだ。6.5kgしかないんだから。 左の写真、助手席側が高いという事は目視ではほとんどわかりません。

で、どうだったの? A

まずは始動性。こんなに小さいけど大丈夫か? と思いつつ… ギュルルル… ブルン! 良かった一発始動。

実験の時とおなじクランキング感。しかし、上写真のようにアース線をリヤフレームに追加したところ、

さらに良くなりました。そして走り出すと… おやー? 実験の時と様子が違います。イイ感じ。

実験時の妙なアンバランス感・不安感だけ取り去った感じになりました。とにかく動きが軽い!

そして数日間、通勤で使い、問題の無い事を確認… 早朝山岳テストコース全開テスト実施…

コリャスゲー! なんかわからんけど楽しい!!

   確かに195/65+柔らかいノーマル足ですが、スポーツカーを操っているような軽快感と楽しさ。

今までズルズルとアンダーが出そうな領域でも、なんとか回り切る回頭性能、バウンドした後の収まり感、

とにかく動きがスッキリで楽しいハンドリング、GHシャシー本来の性能を満喫できました。

一般道の乗り心地もバランスが良くて気持ち良い感じ、交差点でクイックに曲がるだけで感じる鼻先の軽さです。

考察

フロントマイナス13kg、リヤ+6.5kg、車軸間の配線+1.5kg、トータルで5kgの減量、

重量バランスはリヤへ移動した事になります。さらにGRBの4本出しマフラーがリヤに+5kg載ってます。

マフラーの重量増をトータルでは帳消しにし、後軸重が世界で一番多いGH2になったと思います。

またはGHシャシーにおいては、前軸が世界で一番軽いと言い換えてもイイでしょう。

前軸重760kg、後軸重500kg「60.3:39.7」→ 前軸重747.5kg、後軸重512.5kg「59.3:40.7」の改善です。

(TE37ホイルのマイナス20kgは均等に効いていますので今回の計算には入れていません)

奇しくもBNR32の59.4:40.6をわずか0.1上回る事になります。

BNR32時代に感じたコーナリング感がよみがえるのは伊達ではありませんでした。

このバッテリー大丈夫か?

  ノーマルバッテリー 55D23L ドライバッテリー CB22-12FR
230mm 181mm
高さ 200mm 167mm
奥行 170mm 76mm
体積 7820cm3 2300cm3
重量 13.0kg 6.5kg
容量 48Ah(5時間率) 22Ah(20時間率)
CCA値 320A 440A

コレを読んでいる多くの人が知りたい事ではないでしょうか? …答:私も知りたい(自爆)

容量的には半分以下、韓国製?で耐久性もわかりませんし。室内ならばエンジンルームよりは

過酷ではないと思いますが、ガソリン1回満タンにするより安い金額で購入できましたので

まあ1年も持てば全然OKです。一度、夜間にハイ・ロービーム、フォグランプ点灯、エアコン全開

で数分走ってみましたが、何の問題もありませんでした。おそらく500W前後の電力を消費している

と思いますが、それでも電流で考えると40A程度と考えられます。オルタネータの発電が10〜70A程度

だと思いますので、通常考えられる走行で不足する事は全く考えられないと思います。

(GH型のオルタネータはGRBから1.5Lまで型式23700 AA521 三菱製 出力110Aのようです)

別置きオーディオアンプやナビ、その他電装系が装備されていないKaisoku号には全く余裕の世界です。

私の場合、バッテリーはエンジン始動の時だけ必要なだけ、あとは石のように重い意味の無いブツを

せっせと運んでいるだけとも考える事ができると思います。細かく観察していると、昼間、

普通にに走っている時には液式バッテリーと同じように14V前後を示していますが、コレは

オルターネータの発電電圧だと思います。時々充電制御をかけていて、走行中でも12Vになりますが、

これも液式バッテリーと同じです。これならば過充電も避ける事ができるのかなと考えています。

容量は、ドライバッテリーが22Ah(20時間率)・2時間率だと18.0Ahと書いてありました。

1.1Aで20時間、9Aで2時間です。ロービームがちょうど9Aくらいなので、ライトつけっ放しで

約2時間持つという事です。自分的には十分な容量だと考えています。

元の55D23Lは48Ah(5時間率)だそうですが、これだと9.6Aで5時間流せます。

同じくライトつけっ放しで約5時間持つという事です。十分過ぎですね。

スタート時のクランキング(CCA値)はどうでしょう。

CCA値とは、-18℃で放電30秒後の最終電圧が7.2Vになる放電電流値だそうです。

購入したドライバッテリーはCCA値440A、55D23LのCCA値は320A。

こちらは逆転してます。冬期の始動性に期待です。

この記事を書いている時点で、1週間ほど経過しています。不安なため、こまめにバッテリーを触れていますが

本体が熱いとかは全く無いです。完全に室内温度と同じです。延長したコードも同じ事が言えます。

ダラダラと書き連ねてまいりましたが、



よくわからんが使えそーな気がする(笑)

 

  という事にしておきます。いつものごとく健全な方へのお勧めは一切いたしません。

車検も通るかわかりませんし… しかし… Kaisoku号… レーシングカーっぽくないか?(自問自答の日々)

ここまで読んじゃった人、お疲れ様でした!


(2010.5.6追記)安全のため、バッテリー直後(ケーブルの始まり)にヒューズを入れました。


台湾製のオーディオ用ヒューズ(200アンペア)を某オクで送料込み300円で落札できました(笑)。 本当かどうか知りませんが、端子は24Kゴールドメッキらしいです。

まあこのままでもイイかなーと思いましたが…

ちょうど i-pod のケースがピッタリきました。

板下スペースにキッチリ収納。

で、どうだったの? B

車両エンジンルーム内に付属のメインヒューズは120Aです。ココに入るまでのケーブルに

何らかのトラブルがあった場合、今回の200Aが溶断します。ココが切れるようでは

走行できる状態ではないでしょうから、スペアのヒューズは携帯しないという事で…(笑)


連休中にチョイ乗りを多くしましたが、バッテリーその他機関は全く問題無しです。

ヒューズを入れた事によって始動性の低下が懸念されましたが、これも取付け前と全く変わらずです。

万がいちショートした場合の安心感だけプラスし、これにて全て完成したと言ってイイでしょう。

しかしながら、相変わらず健全な方には決してお勧めできる内容ではございません…!


バッテリーケーブルをプラス側にもう一品追加しました。

で、どうだったの? C

始動性はすこぶる良好、前置きバッテリーとそれほど変わらないクランキング感となりました。

最近、自転車通勤が多くなったため、ケーブル増設前に一度バッテリーが弱まりセルが回らなくなりました。

これで電圧が低くてもセルモータが回ることを少し期待しています。(2010.10.3追記)