1G締めの際にロアアーム取付ボルトを緩めたことにより、わずかながらロアアーム位置がずれたと思います。
メンバーフレームの穴とロアアームのボルト穴に対し、ボルト径はおそらく1〜2mm程度細いのではないでしょうか。
しっかり荷重が載った状態ならボルトを緩めた瞬間、わずかにトーアウト方向に開くような気がします。
気になってモヤモヤしているのは嫌ですし、やって気が済むならと思い、再度重い腰を上げました。
簡易式のサイドスリップ測定器を使います。 コンベックス(巻き尺)を使って真っすぐ置きます。 |
リヤは20oのワイトレが入っているのでフロント側は20o程度ずらします。 |
測定器と反対側には同じくらいの板を設置します。 |
測定器の右 |
左と |
真ん中のコンベックスとの隙間を完璧に同じにするのがミソだと思います。 |
運転席側、0.2°トーアウト。 |
助手席側、0.3°トーアウト。 |
タイロッドに印をつけておいてから… |
ロックナットを緩めて少し延ばす方向に回転させます。 |
ネジピッチは1.0でもなく1.5でもなく1.25に見えます。 |
運転席側調整後。 |
助手席側調整後。 |
ハンドル目一杯切っておけばジャッキアップせず調整できます。 |
トー角ほぼゼロに調整できました。タイヤの転がり抵抗が最も少ない状態だと思います。
直進安定性はどうでしょう。手放しではズレ始めたら戻らず、ずっとそちらに進行する感じです。
ハンドル中央付近の不感帯が少なく敏感な感もしますが転がり抵抗が少ない感じが気持ちイイです。
コーナリングは変わったかどうかわかりませんが常時素直な感じで悪くないと思います。
タイロッドとタイヤ旋回中心までの距離はだいたい100oでした。トー角を0.1°変更しようと思うと
約0.175oタイロッド長さを変更します。そのタイロッドのネジピッチ1.25oということは50.4°回転させ
ればだいたい0.1°変化する計算になります。実際は助手席側は90°ほど回転(約0.2°変化)させてドンピシャでした。
計算上は50.4の3倍で150°くらい回転が必要かと思いましたが少し少な目で丁度よかったです。
1G締めの際に変化したのか最初からなのか半年でブッシュや各部がなじんでトーアウトになったのか分かりません。
とにかく1G締めと同様ジャッキアップせずとも走行の質が上げられるチューニングでした。