ゼラチンフィルター(撮影用フィルター)
撮影用フィルターを使う理由 我々プロフェショナルは、クオリティの高い写真を作るのが当たり前である。 基本的にはできるだけ太陽光線に近い色温度を持つ光線が撮影時、常時使えるのが理想である。その条件ならばそこから変化させた映像表現を創り出せばよいからだ。でもそういう条件は皆無に近い。 プロが撮影でフィルターを使う一番の要因は写真のなかで色の傾きができるだけ少なくなるように考えるからである。シビアな色を要求されるとき、場合によってはカラーチャートを使用することも有る。 下記でフィルターの表を作成したので参考にして下さい。 フィルターを如何揃えたらよいかなどは、使用したことがないカメラマンにとっては条件が違えば毎回テストをしてから本番となりロスが大きい。カラーメーター等の機材を使用してカバーすることが撮影を早く終えることでは賢明です。 ちなみに私はコダックのフィルターなのでソノタのメーカーは自分でお試しください。 コダックフィルターの種類としては沢山ありますので私が持っている範囲内で記述させて頂きます。記述以外のフィルターは一般的には使用頻度が少ないのでカメラマン自信で工夫して使ってください。 |
コダックのCCフィルター
イエロー (青を吸収) |
+EV | マゼンタ (緑を吸収) |
+EV | シアン (赤を吸収) |
+EV |
CC05Y | ― | CC05M | 1/3 | CC05C | 1/3 |
CC10Y | 1/3 | CC10M | 1/3 | CC10C | 1/3 |
CC20Y | 1/3 | CC20M | 1/3 | CC20C | 1/3 |
CC30Y | 1/3 | CC30M | 2/3 | CC30C | 2/3 |
レッド (青と緑を吸収) |
+EV | グリーン (青と赤を吸収) |
+EV | ブルー (赤と緑を吸収) |
+EV |
CC05R | 1/3 | CC05G | 1/3 | CC05B | 1/3 |
CC10R | 1/3 | CC10G | 1/3 | CC10B | 1/3 |
CC20R | 1/3 | CC20G | 1/3 | CC20B | 2/3 |
CC30R | 2/3 | CC30G | 2/3 | CC30B | 2/3 |
コダックCCフィルターは効果的な色を創り出す為に使われています。
たとえば樹のグリーンを鮮やかにみせるとか暗部をやや明るくするといった
自分の好みによって使ったり、色補正にも使います。
コダックのLBフィルター
LB指数 +はアンバー系 |
コダックのラッテン フィルターNo |
+EV | 用 途 |
+ 9 | 81 | 1/3 | 黄味 暖色系の表現 |
+18 | 81A | 1/3 | 黄味 Bタイプフィルムでフォトランプ使用 |
+27 | 81B | 1/3 | 黄味 暖色系の表現 |
+35 | 81C | 1/3 | 黄味 以前はフラシュのクリアバルブで使用 |
+42 | 81D | 2/3 | 黄味 |
+52 | 81EF | 2/3 | 黄味 |
+81 | 85C | 1/3 | 明るいオレンジ |
+112 | 85 | 2/3 | オレンジ |
+131 | 85B | 2/3 | オレンジ Bタイプフィルムをデーライトフィルム5500Kに変換 |
LB指数 ―はブルー系 |
コダックのラッテン フィルターNo |
+EV | 用 途 |
―10 | 82 | 1/3 | 青味 寒色系の表現に |
―21 | 82A | 1/3 | 青味 |
―32 | 82B | 2/3 | 青味 寒色系の表現に |
―45 | 82C | 2/3 | 青味 寒色系の表現に |
―56 | 80D | 1/3 | 青 |
―81 | 80C | 1 | 青 |
―112 | 80B | 1+1/3 | 青 |
―131 | 80A | 2 | 青 デーライトフィルムを3200Kにする |
カラーメーター使用時に表示されるライトバランシングフィルターです。人物撮影の肌色にも利用できます。
このほかにもよく利用するNDフィルターがあります。