結婚式スナップ

トリイフォトスタジオの批評写真塾が教える婚礼スナップの撮り方


婚礼スナップ編

スチュエーション                結婚式のスナップを撮るポイント
受け付け開始 受け付け風景、 受付の係りの人だけ、 結婚式場の建物、 当日結婚式一覧掲示板 控え室の案内板
控え室で待っている招待客(受付周辺では、他の結婚式客もいるので知っている人のみ撮影)
控え室に待機中の新郎新婦、新郎新婦と家族(祖父母、父母、兄弟姉妹、親戚、仲人)、桜湯のある風景
新郎新婦が式の説明を聞いている風景 父母だけ 式場周りにあるカットとして使用するもの。 
披露宴会場等の関係ある案内板は一応撮影しておく、アルバムに貼るとき時間の区切りカットで使用
注意どちらから頼まれた撮影でも片手落ちにならないように撮影しておくこと。
親族紹介 式の前後どちらでするかわからないので、できたら式場係りの人に聞く。撮影で忙しく係りの人が見つからない場合は両親に注意していればよい。
新郎新婦の写真、紹介中写真各数枚。
式の流れに変化があるので定位置より撮影すればよい。
撮影できるかどうかは事前に聞いておくこと。カメラを向けてはいけないアングルもあるので聞いて守ってください。写しやすい場所は新郎新婦の斜め外側です。頼まれた家族側から撮影。撮影可能でも制約が多いので事前に係りによく聞くこと。撮影場所を移動してよいアングルを狙おうとするのはかえって式の威厳さを損ねるので位置を決めたら動かないこと。式の邪魔にならないようくれぐれも厳重注意。
プロ写真撮影中 スタジオでは撮影しないこと。この時間事前にやり残した撮影を済ませること。
またプロの撮影が終わると新郎新婦、両親、仲人の方々が披露宴ドアの前で出迎えの入場をするので状況をイメージした撮影場所を見ておくこと。さらに友人の受付が始まっていることが多いので受付も見て、撮影。
披露宴 入場
新郎新婦の上半身、全身、顔はいろいろな角度から、
仲人挨拶
来賓挨拶
ウエディングケーキ入刀
乾杯
招待客の席の写真
親族、友人挨拶
招待客の歓談の風景
両親の表情
お色直し 入場と退場 回数は司会に聞く
余興はいろいろ違うので司会者に一度で尋ねておく
両親花束贈呈 挨拶 新郎新婦挨拶
新郎新婦退場
列席者見送り
上記したものについては必ず行われるものではなくありふれた結婚式なのでカメラマンはとっさの変化に対応できる用意を心がける事。
アルバム 撮った写真に意味を持たせて貼らないと撮影者の努力が無意味になる
レイアウト  時間の流れに従って貼るとよい。
 新郎、新婦、仲人、両親、は他の写真と区別して貼る。挨拶もまとめて貼る。
縦 横写真  写すときに横位置が多いと思うが縦位置もあるのでアルバムに貼るとき苦労する。困るのは縦位置で貼る段階のレイアウトを考えずに撮影してしまうことだ。つまり急にレイアウトが難しくなっていい加減になりやすいので注意。ポイントは画面を縦位置ばかりで構成するとよく見える。関連写真をカット数だけ撮影することを最初から心がける事。曖昧なものは横位置で撮影しておくこと。斜めに撮影するときは見出しカットとしては適すが記念、記録としては重さか感じられないので考えてください。
整理  撮影するときから仕上げるまでを想定して撮影ができれば、それに越したことがないがアマチュアカメラマンにはそんな暇がないのでシュチュエーションに書いてあることにチェックを入れ少ない数の撮影で写真点数を少なくすると整理が楽である。
機材 使い方
カメラ、レンズ  一眼レフと28〜105mm程度のレンズがあればよい。
 できればズームのほうがとっさの撮影には向いているようだ。
ストロボ  近年、結婚式もカラフルな衣装が多くなり、アルバムに写真を貼るとき、きれいな発色のプリントはメリハリとしてもページに生かすことができるのでストロボを使用してください。
 フィルム感度が良くなり、部屋の照明だけで自然だからと写す人がいる。それを後日頂いたとき、プリント時の色補正でカラーバランスは整えていたが、彩度、コントラスト、顔に作られる無数の陰が消えずストロボ使用に比べマイナスになっている。
 部屋の照明も人工ならばストロボも人工、同じ人工ならばカラーバランスのよいきれいな写真をもらったほうが一般人は喜ぶ。結婚スナップ写真は、記念、記録であるから、光線が悪いからといってポーズの注文は控えめにしてください。スナップ写真は時の流れを止めずに会場の出来事を再現させることがカメラマンの使命であり、モデル撮影会かと思わせるような撮影はプロにまかせてどんな光線が当たっていてもストロボをつかってきれいに撮ってください。
脚立  ご招待で大阪のホテルに行ったとき、90cm脚立の上に立ち、テーブルごとにカメラのほうに顔を向かせ、上方より、スナップ撮影をしていたプロカメラマンがいた。日本中からいろいろな地位の方が集まって来られるので脚立は最小の物にしていただきたい。撮影者に品位がないと・・・上手な写真はやはり撮れていなかった。もうひとつ、人物を見下ろすアングルは排他的な構図表現である。大魔人やキングコングの映画の中でも、我を忘れ逃げ惑う人間たちを見下ろしている眼がそれをあらわしている。同じカメラマンとしてもう少し勉強していたら不愉快にさせなかっただろう。ホテル側も勉強不足である。
アマチュアカメラマンは慣れないと人に脚立をぶつけるので使わないのが望ましい。
フィルター アマチュアカメラマンのなかにはフィルターを多用して演出効果を強調しようとしているが、もし、頼まれたスナップ写真ならば中身で勝負するように・・・。フィルターを掛けた撮影中に突然ハプニングが起きたとき、フィルターをはずしている暇は、ない筈です。フィルターをつける時間があったら一枚でも多く決定的瞬間を撮るように気配りしてください。経験では、ストロボの電池交換、フィルム交換の間でさえ、写したい名場面が来るのです。

例1

ストロボデフューズで撮影 色のバランスのみ修正。カメラモード マニアル撮影。
弱くひかりをあてて立体感を表現した。
2005-6-28更新
 最近はほとんどデジカメだが、ストロボを使うと光の状況が
はっきりと出る。
 その為、距離感のある撮影では、如何使うかが腕の見せどころとなる。
 この場合、ストロボを使用していない。

 


2004-10-7更新
 姪の結婚式に参加したときのこと
 いつもながら親族の結婚式の時、私だけの写真は家族中心に思い出として残しています。それ以外の撮影は会場カメラマンを信頼しています。
 そこで会場カメラマンの撮影について気がついたことがあるので参考にしてください。
1.なぜかショット数が異常に多く、カット数が少ないことです。
スナップアルバムで使う枚数やシーンは、ほとんどが決まっている事項なので、一発でそのシーンの撮影を写し終えること。
 普通の人は会場の雰囲気にのまれて写真を写しているだけで、同じようについて廻らない。
 お客として観ていると、新郎新婦の表情が会場カメラマンのもたついた撮影の為に立ちふさがれてみえない。
 お客様は祝いの席で、波風を立てないように座っているだけで、そういうプロカメラマンを邪魔だと思っている。だから1シーンは一発で決めなければならない。

1.会場でテーブルごとに集めてグループ撮影をする。
 同窓会の写真ではないので知らない人と写っても面白くない。
 お客様から大金をもらっているので短い披露宴時間中にこんなことがあってもいいのか。
 プロカメラマンを依頼しているならばいらないはずです。
 私ならば1テーブル8人程度はほとんど1カットで注文なしで撮影してきた。
 一瞬全員が顔の見えるときをプロならば見逃さないように。どのタイミングで撮影するかはカメラマンの腕の見せ所です。
 本当にグループ写真がほしいならば、経験上その場でお客様が注文してきます。

1.最近は新郎新婦を中心に撮影して欲しいとの要望がある。
 この件に関しては私はお断りしている。今時、披露宴を盛大に行う人は親の資金援助があってやれるのであり、結婚式は親にとっての一大イベントで、親戚との交流の場である。
 招待した皆が自然にしているスナップを期待してプロに依頼しているのであるのが理由。
1.最近見た、ホテルの料金一覧表では、スナップ写真依頼2時間程度で16万円でした(結婚式は他で済)。
 金額から判断すると撮影者は一流の腕を持っているはずです。だから会場カメラマンはそれに見合った撮影ができると思われていますので自分勝手な撮影行動でなく一流の誇りを持ってください。
    因にサービス判1カット@¥500はしますので好きなものだけ購入できるシステムが何処かの写真撮影会社同様にできたとしたならば、あなたなら何枚売る自身がありますか。・・・と言いたいのは後日、現物を見させられたので・・
 わたしと家族が写っている写真持っています。
 営業写真である以上、お客様にお買い求め頂けるシーンを丁寧に撮影するよう
こころがけなければいけないとおもいました。
 
 


ロングでの撮影も忘れず撮っておきましょう。


トップページに戻る