拓也の 遍路 道中記E

平成12年 春へんろ(小六)

 

3月23日宇和島から出発。

おじいちゃんと二人連れ。


国道ばかりで休憩するところなし。

道路脇でちょっと一休み。どこでも

休憩、ベテランへんろ。


内子町に入る。右の池は

白鳥と黒鳥がいた。

桜はまだつぼみ。


もうすぐ、久万町(小田町大平付近)

のんびりした田舎道だったから、

休憩をゆっくりした。あわてない。

あわてない。


とうとう、四十四番大宝寺まで来ました。

ちょうど半分だ(八十八札所)。記念に、

おばあちゃんが作ってくれた白衣に、

大宝寺のご朱印を戴くことにした。


八丁坂を上り、岩屋寺へ行く稜線は、

風もなく、天気もよかった。

静かな世界だ。鳥の鳴き声だけが

聞こえていたかな。


四十五番岩屋寺、山門に到着。

いつも山門に入る時、頭の中が

真っ白になる。ホッとするのか、

疲れていても、すたすたと入る。

岩屋寺本堂横の修行場へ登る。

絶景、絶景。と言うより怖かった。

でも、楽しかった。


 

今回の春へんろは、3月23日から27日(109キロ)で区切りとしました。明日から天気が

悪くなると言うので、久万町からJRバスで松山へ出て、道後温泉に入って帰ることにしました。

いつかきっと、この続きを歩くと思います。区切り打ちではあるが、8月は、30度以上の暑さで

つらい時、苦しい時もありました。台風にもあいました。3月の春へんろはよく雨が降りました。

でも途中でやめて帰りたいとは、一度も思いませんでした。小学生の時に歩いた、

へんろ道でのたくさんのお接待、皆さんの励ましの言葉、本当に忘れません。

四国の皆さん、有難うございました。  拓也。(現在中学2年生)