へんろ道

(遍路道の現状と保存活動)


  • 遍路道は、今でも現存するものと、廃道になってしまったものがあります。

それは昔から、遍路道としてあったのではなく、生活道路をお遍路さんが

歩いただけのことであり、現在の生活道路は、車社会に変わっただけの

ことです。

 歩き遍路には、現在の生活道路は歩きにくい。中でもトンネルは、近道

であると言うメリットはあるが、怪獣の声のような、ものすごい騒音と、

排気ガスに悩まされる。

 昔は、遍路ころがしの峠越えが、難所であったが、現代はトンネルが

難所である。

 遍路地図は、近道を主にしながらも、遠回りでも先人たちの歩いた道を

尋ねている。

  • 国道56号線で津島町から、宇和島市のところで、松尾トンネルがある。

全長1710メートル、通過所要時間約27分。昼間は車両交通量が多く、

トンネル内は排気ガスの充満状態になる。

 旧国道は、1,7キロ余分に歩くが、静閑で自然豊かである。

  • 高知県の中土佐町から窪川町への道が三つある。(国道56号線の

久礼坂から七子峠への付近)

 へんろみち保存協力会で復元したのが、「そえみみず古道」

この道は、千年以上前からの生活道路でした。

 中土佐町から七子峠への奥大阪越えは、明治政府が作った生活道路。

真中を走っている国道56号線は、現代の車社会の生活道路。

 こうしてみると、おそらく、弘法大師(空海)は、「そえみみず古道」を

通ったであろうと思います。歩きへんろは、昔を偲びつつ、

 今、生かされている自分を見つめる旅であることを考えると、

やはり、「そえみみず古道」をお勧めする。

  • へんろみち保存協力会では、平成7年から、平成遍路石を建立しています。

山中杭道しるべも更新しています。

 遍路道四国一周約1200キロ、の主要分岐点には、道しるべの支柱、

ガードレールにも、へんろみち保存協力会の道しるべを

約2000本立てて案内しています。ほかに、国道、市街地を中心に

電柱、道路標識の支柱等に約7000枚の、道しるべ「へんろシール」

を添付して案内しています。

 

   (平成遍路石)       (道しるべの山中杭)

          

  (へんろ道 )          (ガードレールにある道しるべ)

 

(山中の道しるべ札)        道しるべ  (へんろシール)

平成遍路石にキロ表示のため、山中でも実測します。
平成遍路石は平成7年1月から建立運動を実施。
地底部には、施主、関係者の功徳を祈念して、写経を
埋納しています。
彫刻距離は、実測値を示しています。

道しるべの取り付け作業

      迷ったら土地の方にお聞きしましょう。

教えていただくことにより、感謝の心が生まれます。

 

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