2 先生になりたい

 「子どもを育てる学校の先生こそ、最高に意義のある仕事です」
  

 小学校のときの恩師にあこがれて、トヨタマンから先生に転職したM先生と同じように、私も、中学3年間数学を教えていただいた夏目秀治先生(故人)が大好きで、夏目先生のような数学の先生になろうと教職の道を選びました。

 夏目先生は、子どもの意欲を引き出す名人でした。

 ・「四角形の内角の和が360度」の学習のときでした。

 ・「五角形でも八角形でも何角形でも内角の和を見つける方法が分かったぞ!」という、私の独り言をサッと取り上げ、黒板で発表させてくれました。

 ・クラスメイトも驚きの声を上げてくれましたが、夏目先生が「クラスのガウスだな」といたく褒めて下さったことから、数学がますます好きになりました。(当時ガウスが偉大な数学者であるということは知らなかったが、高校でガウスを知るにいたって、夏目先生に改めて感謝)

 現職当時を振り返ってみますと、苦しみ・悲しみや、いきどおりを感じたことなど、つらいこともありましたが、それにも倍して嬉しいこと・楽しいことなどの想い出があり、また今、卒業生たちが社会で活躍している様子を見たり聞いたりするにつけ、先生とは、とても意義のある仕事だと再確認しています。

  生まれ変わったとしたら、やはり先生になりたい。  



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