29 教育研究に思う(5) ー子どもの目線でー

 子どもの目線で、教育研究を眺めてみましょう。

 ○中2の数学では、半数以上の子が「授業がよく分からない」と言っているようです。 

 
・1年の一次方程式が解けなくては、2年の連立方程式の学習は無理です。
 ・連立方程式の指導の前に、式の計算はできるか、一次方程式は解けるかのチェックをしなくてはなりません。
 ・当然個人のカルテが必要になります。
 ・プレテスト(事前テスト)をして、カルテを作成するためには、かなりの時間を必要とします。
 ・しかし、ほとんどの先生がカルテの作成をせず、場合によってはレディネス(式の計算等の能力)のチェックすらせずに、連立方程式の指導をしているのではないでしょうか。

 ・それは先生が怠慢であるのではなく、レディネスチェックやカルテの作成をする時間がないからです。

 十中八九間違いなく、2・3年で雲散霧消してしまう教育研究にうつつを抜かすのではなく、

 子ども一人一人を大事にする数学の授業にこそ先生の時間を使ってもらいたいものです。学校現場の教育研究は、科学になっていないから。




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