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1、NPO法人について |
1995年1月17日におきた阪神大震災は、多くの方が犠牲になられましたが、失うものばかりではありませんでした。被災者を支援するために、多くの人がボランティアとして集まったことは、新聞やテレビなどで知られることとなりました。このときの、ボランティアの人々の活動がきっかけとなって、1998年3月に「特定非営利活動促進法(通称NPO法)」がつくられ、「NPO法人」の誕生につながったのです。
「NPO」とは「Non Profit Organization(利益を追求しない組織)」の頭文字をあらわしたもので、会社などが同じ「法人」でも、出資者のため利益を上げることを第一の目標としているのに対し、NPO法人は活動そのものを目的として組織されます。(ただし全く利益をあげないのではなく、活動に必要な範囲での営利活動は認められます。)
では、NPO法人とボランティア団体の違いはどこにあるのでしょうか?それは、ボランティア団体が個人の集まりなのに対し、NPOは「法人である」ということです。法人とは「法律のうえで、同じ目的を持った人が集まってつくった組織を一人の人間として認めたもの」のことです。分かりづらいので「株式会社」を例に説明します。
●まず株式会社をつくろうと思ったら、自分の事業のために出資をしてくれる人を探します。事業計画書などを片手に、友人や知人を訪ねると、その中から数人が事業の内容に興味を持ったり、配当を期待したりして、出資者になります。彼らの出資の動機は何であれ、「株式会社が大きくなることを願う」ということに変わりはありません。これが、「同じ目的を持った人が集まってつくった組織」の意味です。
●会社ができたら、今度は取引先を探します。あちこちの会社を訪ねて、ようやく「A社」と契約を結ぶことになります。ここで重要なのは、あくまで契約の相手は「A社」であって、A社の「社長」ではありません。ですから、A社の社長が別の人になったからといって、あらためて契約をしなおす必要はありません。これは、会社という組織は、法律で一人の人間として認められているからです。
つまり、NPO法人もボランティア団体も、参加する人の目的が同じ、という点では共通していますが、NPO法人が、法人の名前で物を買ったり、「経費」としておとせることができるなどの点で異なります。さらにNPO法人のほうが、NPO活動と営利事業の区別など、会計処理はしっかりしなくてはなりません。しかし、NPO法人には、ある程度の実績があれば助成金が出ることもあります。また、ボランティアは常に活動をすることはできませんが、NPO法人は解散しない限り、継続して活動をしていけるというところも重要です。

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