Field Note 2004(part 2) *下へ行くほど最新です

 



せめてもの抵抗・・・

 テレビを見ていたら、岐阜の徳山ダムに沈む故郷を写真に撮り続けているというおばあちゃんが、寒狭川の周辺の山村を訪問するという番組を放送していた
 
 あたりの景色に「わたしらの村も昔はこんなんだった・・・」と、懐かしそうに初めて訪れた里を、写真をとりながら歩いていた
 
 ふと、おばあちゃんの足が止まる・・・その目線の先には「設楽ダム建設反対」の看板があった
 「だーれも欲しくないわな、ダムなんか・・・」
 そう言って、その看板に向けてシャッターを切った
 
 放送の翌週、僕はその看板のある集落を通って釣りに出かけた
 
 すると「ダム建設反対」の看板は跡形もなく撤去されていた
・・・


July 何かが、少しずつ・・・
月12日(月)  寒狭川上流



まるで雫石の渓のよう・・・行ったことないけど

 久しぶりに当貝津川の上流域にやってきた

 なぜかというと、ここまでどのポイントにも車が止まっていたため、上へ上へと追いやられたからである・・・

 この時期(あゆ解禁後しばらく)、あゆ目的の釣り人がついでにアマゴを狙って上流や支流に入ってくることが多いんだなぁ・・・
 あゆに縁がないフライフィッシャーにはツライ季節である(でも、毛針でアユを釣ったこともあったりするので、お互い様か・・・)

 案の定、ここでもしばらく釣り上がったら、エサ釣の人が上流から下ってきてジ・エンド
 釣れたのは、数年前
までこの支流では釣ったことがなかったアブラハヤやカワムツばかり・・・この渓も確実に荒廃している

 まわりの渓が渇水でも増水でも、ここだけはいつも澄んだ流れが約束されていたのに・・・この日は結構厳しい水量で、フライをピックアップすると藻がからみついていた

 いったいこの森で何が起きているのだろう・・・

7月19日(月)  寒狭川上流

 せっかくの3連休。しかしきっと川はバーベキュー家族とガキンチョの水遊びで釣りは厳しいかなぁ・・・などとためらっているうちに連休最終日、「よーし、行くか!」

 狙いすましてやってきた当貝津川の支流栗島川。なぜか川の中にでかい石が何個も配置されたりしてて、すっかり渓相が変っている。新手の公共事業か?

 何はともあれ、この時期は追加放流の稚魚で数だけは満足できる・・・ハズなのに、まったく釣れない

 「さては・・・また近所のオヤジどもがヤスで根こそぎ獲っていったか?」
 そう、何年か前ここでステテコを履いた地元のオヤジが7〜8センチの稚魚アマゴをゴッソリ持っていったのを見たことがある。あーーー!まったく!ウラヤマシイ!うめーんだよ!稚魚アマゴの唐揚げはよっ!!!(*`皿´)ムキー!!

 しょうがないので、竿抜けポイントを丹念にたたく。するとすぐに10センチほどのアマゴ
 「う、うまそう!」・・・いや、ここはリリース

 次に釣れたのはさらにサイズダウンしたアマゴ・・・もはやメダカサイズである

 結局、同じようなサイズの稚魚を何匹か追加して終了
 しばらくは根羽に通うことにしよう・・・



愛知県漁業調整規則 第35条(全長の制限等)
「あまご、にじます、いわな
15センチ以下は採捕禁止」なんだよ!
August 雨、キタ━━(・∀・)━━!!
月6日(金)  根羽川〜寒狭川上流



暑さで…ボケました(ウソです)

 ここ1〜2週間、天気予報サイトとにらめっこを続けていたが、どうやら昨夜から今朝にかけて、寒狭川のあたりでも念願の雨がきたようだった

 「♪行〜くな〜ら今し〜かねぇ〜♪」

 「北の国から」の五郎さんのフレーズ(微妙に違うが…)が、仕事中の僕のアタマにこだまする…ついでに、朝見た「めざましテレビ」の占いの結果(てんびん座=12位。仕事はダメダメ)もひっかかっていた
 ということで、あっさり昼から休んでしまった。ハハハ

 稲目トンネルを抜けると、寒狭川にはアユ師がワサワサいた。そのため、一旦根羽川に向かうことにする


 桧原川はまったくの貸し切り状態…だったのだが、水量はこれまで見たことないほど少なかった。どうやら長野県側ではあまり雨は降らなかった様子
 それでも、最上流部で小さなアマゴが釣れてくれた

 そのまま稲武〜名倉経由で寒狭川上流の大名倉へ向かう
 途中の自販機でコーラを買おうとすると、何と500ccの缶が100円になってる!
 思わずオトナ買いをしてしまった…


 寒狭は根羽とは逆に水量十分…というか、たぶんこれが普通の水量だと思う
 養魚場の横から入ると、いきなり小さなアマゴがアタックしてきた。なかなか活性も上がっているようだ

 そのまま澄川の方へ釣り上がると、小さなプールでおなかの赤いイワナが釣れた

 さらに上流部に移動すると…いつもの入渓点の様子がおかしい。なんと、大きな倒木が何本も森林鉄道の橋脚跡に引っかかっている!

 おそらく一ヶ月ほど前の豪雨の仕業だと思うけど…それにしても…この川(山)は大丈夫なのだろうか?

 イブニングのポイントもすっかり様子が変っていたので、あきらめて納竿…と思ったけど、ついついそのまま段戸を越えて栗島川へ行ってしまった

 ここも水量は十分。でも…釣れなかった
 でもいいや。コーラ安く買えたし…



木の下くぐるのって、なんか抵抗あるんだよなぁ…
(別にキリスト教徒じゃないんだけど…)

月16日(月)  寒狭川上流〜根羽川



カワムツじゃないよ!アマゴだよ!

 お盆の間も働き続け、やっと休みを取れたので、満を持して寒狭川へやってきた
 実は、お盆前に友人から「大名倉でまたニジマスが大発生。午前中で2人で100ぐらい釣った」との情報を得ていた。ま、話半分としても50は釣ったということならば…行くしかあるまい!

 めずらしいことに道中車が1台も止まっていない。「これは貸し切りか…」と思いきや、まさにそのポイントだけが大賑わいだった

 このニジマスについては、このHPとリンクさせてもらってる「流離さん」のサイトに詳しく紹介されているけど、この渓流沿いにある愛知県の養魚場からの逃走・もしくは放流が濃厚なもので、特に今年は”異常”とも言える数が釣れているらしい

 で、最近はこの情報が広まったため、”駆除”に来る人や、純粋に”ゲーム”に来る人でこのポイントだけが賑わっているようだ。なんだかなぁ…

 結局寒狭川ではほとんど釣りにならなかったので、そのまま根羽川へ向かう
 例によって、途中の自販機で500ccコーラをオトナ買いし、川の様子を確認すると、思ったより水量があったのでそのまま国道沿いの小川川へ入った


 入ってすぐ小さなアマゴが釣れた。足下では20センチほどのが何匹も逃げていく。でも、釣れるのはやっぱりチビばかり…あー、こんなことなら朝イチでこっちに来ればよかった…

 上流部に移動すると…とたんに心細い水量で反応もイマイチだったけど、日陰に入ると細い流れから25センチほどのアマゴが出た

 これを皮切りにワンキャストワンヒット状態でアマゴが釣れた。どれも20センチ前後のキレイなもので、久しぶりに気持ちよく納竿できた



この写真は偏光グラスで見てね(?)



マイケルの自宅とは関係ないと思う=ネバーランド

 こんなイイ日には、必ず寄るのが153号線沿いの「ログハウス赤坂」(写真)
 ここには渓流釣りに詳しい女性の店員サンがいて、なかなか有効な情報がもらえたりするのだが…この日はいなかった。
 おまけに名物”鍬そば”も品切れでちょっとがっかり…。隣のネバーランド(そば打ち道場付きドライブイン)も大混雑で、お盆明けの平日とはいえ、まだまだ世間は休みモードのようだった

 帰り道、名倉川や寒狭川をのぞいてみると、ウエットスーツを着た集団が至る所にいた
 「水難事故か?」と思いきや、どうやらアユが網解禁になった様子。それにしても…ヤス持った黒ずくめの集団って…
 せめて道路に上がったらすみやかに着替えてほしいなぁ

8月21日(土)  根羽川
 イイ釣りをすると、すぐにまた同じポイントへ…ま、何度も泣きを見ながらも繰り返す釣り師の悲しい習性なわけであるが、月曜日に続いてまた根羽川へ向かった

 久しぶりの夜行ドライブで、どうもアタマが冴えない。こんなときは大声で歌いながら運転するに限る
 「♪心ぉ〜は〜まだこんなにもぉ〜おぉ〜ぉお」
 四捨五入で40歳のオトコが歌うのも何だが、曲はドリカム…

 前回尺オーバーがいるのを確認していたポイントに夜明けと同時に入る。と、意外に水量が無いことに気が付く。どうやら今回の台風も空振りだったようでちょっと心配になる…

 で結局、ときどきチビが出る程度の反応しかないため、上流部に移動することに…逆にこっちは前回より水量が回復していてイイ感じである。小さなプールでまずは20センチほどのアマゴをゲット!さらに釣り上がると大きなアマゴが毛針に食いつくのがハッキリ見えた

 「(・∀・)サァ!!」卓球の福原愛のように気合いを込めて合わせる。ネットに収まったのは泣き尺の幅広アマゴだった


こう見えても結構デカイんすよ!



背中の点も朱色…こんなの初めて見た

 上のアマゴをリリースして、次の一投でまた激しいスプラッシュ!やはりなかなかの手応え…
 出てきたのは、背中まで朱点をちりばめた22〜3センチのアマゴだった
 いやー、1週間に2回続けてイイ思いができることはそんなにあることじゃない。せっかくだからさらに釣り上がることにした

 ここぞ、というポイントでは必ず反応がある。一度なんか、顔のまわりにまとわりつく虫を追い払ってたら竿がブルブルしてて、よく見たら25センチくらいのアマゴが掛かってた

 土曜日だというのに他の釣り人を全然見ない。蜘蛛の巣も少なくなってきたし、朝はちょっと涼しいほど…
 魚はたくさん釣れて嬉しいのだけど、「もうすぐシーズンも終わりなんだなぁ」と感じてしまう…

 さらに上流部まで釣り上がる。ここらあたりではイワナが混じるようになる

 この日もカワイイちびイワナが釣れた
 ただアマゴがどれも20センチ以上なのにイワナは15センチないぐらいのものばかり。2〜3年前までは逆だったのに…
 もしかしたら数少ない自然繁殖(?)のイワナが放流アマゴに淘汰されかかってるんだろうか?


 寒狭川でも感じることだけど、最近イワナが急激に減ってる気がする
 放流事業がアマゴ中心なのは確かなんだろうけど、それにしてもちょっと寂しいなぁ…

 心地よい疲労感を感じながら川から上がると、頭を垂れはじめた稲穂と、濃さを増した青空が目にはいってきた…

 僕がクーラーの効いたビルの中で仕事をしてる間に、山里はもう”秋”の衣替えをしていたんだ



大きくなれよ…

8月28日(土)  寒狭川上流



小さな川特有の黒っぽいイワナ

 台風が来ているらしい。それも伊勢湾台風級のヤツだという
 こんなときに釣りに行こうと思う人はそういないだろうと読んで、久しぶりに当貝津の上流にやってきたのだが…

 狙っていたポイントにはすでに先行者の車が…ま、土曜日の真っ昼間にいない方がおかしいんだけどね
 しかも結構風が吹いてきたので、谷筋の小さな支流に入ることにした

 クモの巣の多さから、ここは今日は誰も入っていないと確信する。「よいしょ、っと」…と、第一投からいきなり反応があった
 すぐ上の小さなプールでは20センチほどのアマゴが掛かった、が足下で”ふっ”と竿が軽くなる

 「あ゙ーーー!」
 ティペットが切れてた…久しぶりのクモの巣カッターである

 後味の悪さを感じながら釣り上がる。と、毛針にイワナが食いつくのがはっきり見えた
 「切れるなよ…」
 そんな心配は無用のかわいいイワナであった

 さらに”いかにも”なポイント…毛針が着水すると同時に激しいスプラッシュ!
 「よっしゃー!…あれー?!」
 またもやティペットから切れてしまった…

 さすがに8Xのティペットはマズイと感じたので、リーダーごと6Xに変更。すると今度は反応が少なくなる…ちょっと投げやりにキャストすると…
 「ザッパーーーン」
 あからさまに尺と思われるアマゴが出た。が、今度はフッキングしなかった…



水量、やや回復傾向か?



もうバーブ付きは使わない…つもり

 さらに上流で本日3回目のライン切れを味わったので、最初に見送ったポイントへ移動した

 毛針を魚に残してしまった罪悪感から、バーブレスフック&早合わせで釣り上がる。すると…バレるバレる。ったく


 今度はこっちのアタマがキレそうなので心を鬼にしてバーブ付きの#20パラダンにチェンジする
 「どーだ!」一発でアマゴが釣れた。でも…なんか…やっぱ後味悪いなぁ

 とは思いながらもフライチェンジするのも面倒なのでそのまま釣り上がる
 小さなアマゴが掛かるたびにフォーセップの出番…

 「もうやめとこう…」

 ちょっと感傷的になり、帰り支度をして車を発進させると、フロントガラスに雨粒が落ちてきた…

September ラストスパート!
9月1日(水)  寒狭川上流〜根羽川

 「よし。針を外しに行こう」

 土曜日にラインブレイクで逃がしてしまった3匹のトラウト。その口元からフックを外すため、また当貝津川の上流域にやってきた…なーんて、ホントは台風一過の好条件にいても立ってもいられなくなっただけなんだけどね

 ところが、読みが甘かった
 増水は予想以上で、前回使った#18〜#20の毛針では太刀打ちできない。で、#14くらいのものを流すんだけど…反応な

 救助どころか玉砕。ボーズであった

 しかたないので根羽をめざす
 途中なぜか警察が検問をやってる。そういえば朝もえらい多くのパトカーを見た。もしかしたら誘拐事件でも起きてるんだろうか?

 そんなことはさておき、今日も350cc80円、500cc100円のコーラを買い占めた



”期間限定”って、いつまでなんだろう?ドキドキ



(↑キレイ)  魚は大丈夫なんだろうか? (真っ白↑)

 根羽川も増水していたけど、濁ってないし十分川通しで歩ける状態だったので、さっそく釣り上がる

 ところが、みるみる水が濁ってくる。それも土色ではなく白く濁ってくるのである
 「なんか…プールの臭い…」

 この支流は、他が濁っていてもいつも澄んでいるので、増水時のエスケープポイントにしていたのだが、この日は僕が釣り始めた10時頃から急に白く濁りだした

 小さな沢が合流する場所まで釣り上がると…イワナの棲む右側の沢の水だけが真っ白になってた
 (帰りにさらに上流の別荘地からその沢を見たけど、そこは濁ってなかった)

 その間にあるのは田んぼくらいなハズなのに…山の中で何が起きているのか…

 当然、澄んだ流れの左側の沢に入る

 いつもは「こんなところで釣りはできないな…」と思っていた流れだけど、増水もあってナカナカ魅力的な渓相となっていた
 「これで魚がいりゃぁねぇ…」なんて思いながら適当にキャストすると、い
きなり20センチくらいのアマゴが釣れた

 「いるジャン!」
 俄然ヤル気になる。ティペットを長くし、慎重にプレゼンテーション。すると…
 ”バシャーン!”
 「うぉー、来たぁ…あれれ」
 またやってしまったライン切れ…_| ̄|○

 こーも続くと、通販で購入した半額セールのアク○ンのリーダーに原因があるような気がしてきた…やっぱ高くてもマキシマにしときゃよかった…

 でも…あと2年分くらいあるんだな、アクロン。
 ハァー (;´・`)>



このサイズが結構出ました

9月4日(土)  根羽川



護岸の合間に現われる別世界…

 なんてったって、9月のタイトルは”ラストスパート”である
 ということで、中2日で根羽川にやってきた

 明け方、水曜日に入ったポイントに到着。とりあえず水の様子を確認すると…水量もまぁまぁ。あの濁りもない
 さっそく準備をして釣り始める

 「お!」
 ファーストキャストでいきなり掛かった。今日も活性は高いようで、思わず脈拍が上がる


 で、そのまま釣りあがるんだけど、10センチ以下のアマゴがやけにたくさん釣れる。禁漁10日前にして追加放流したのか?(来年のためなら禁漁後に入れればいいと思うが…)

 さらに釣り上がって、水曜日に入った沢に入る
 国道から木立を隔てただけなのに、まるで北海道にいるような錯覚を覚えるほどの静けさ…
 そして美しいアマゴが顔を見せてくれた

 ”ここぞ”というポイントでは必ず良型が反応してくれる
 思わず時間を忘れてしまう…んだけど、あんまりゆっくりはしていられない
 何でかというと、土日あたりによくスピード違反取り締まりを行うポイントに車を置いてきたからである(去年、そこで25`overやられました…)
 なので、とりあえず9時くらいには一旦様子見に戻らなければならない

 時計を見ながら前回濁ってた沢に行ってみる
 とりあえず透明な流れに戻っていたけど、反応はイマイチ…さらにかなり上流まで白い沈殿物があった。モルタルかなんかのカスだろうか?

 おそらく、最上流部で何らかの土木工事が行われているのだろう…堰堤建造か、別荘地造成か…いずれにしても、来年のこの流れが心配になってしまった



絵に描いたようなパーマーク


絶句・・・

 9時30分くらいになってしまったので、急いで車に戻る
 とりあえず、警察は来てなかったので一安心。でも、ここらで切り上げて帰り支度をしようとすると…足下に鈍く光るモノが…

 散弾の薬莢だった。あたりをよく見ると何発も落ちてる
 「こんな民家の近くでヤルか!?」とちょっとビビッていたところに、地元民のおばあさんが歩いてきた

 「ここらへんはイノシシかなんかの猟やってるんですか?」
 「あ、コレかい。これは”サル”を退治するのにやったヤツよ」とのこと
 なんでも20匹くらいの群が畑を荒らすので、猟友会に頼んで撃ってもらったらしい(何匹か射殺したとのこと。スゲェー!)

 おばあさんは「もう来年は畑やめるわい」と悲しそうに言った

 そのあと、僕のカッコを見て「こんなところで何が釣れるの?」と真顔で尋ねてきた
 「あ、アマゴとかイワナが良く釣れますよ」
 「は?そんなんが釣れるか!ほぉー!」

 「 ほぉー!」って、あんたの家の真横なんだけど…

9月9日(木)  根羽川

 今日は真っ昼間から中4日で根羽川にやってきた

 途中、寒狭川ものぞいてみたけどもの凄い水量だった。でもアユ師は川に入ってるんだなぁ…いやー、恐れ入りました

 根羽川も増水していたけど、まぁ予想の範囲内だったので各ポイントをのぞいてみるのだが…どこもかしこも既に先行者が…
 「まったく”King of 平日”の木曜日だというのに…オマエラ、仕事してんのか!」って、ルームミラーに向かって言ってみた。ハハハ

 結局、今月3回目のお気に入りポイントに入る
 脇から流れ込むヤブ沢がけっこう濁っていて心配したけど、チビッコアマゴがポツポツ釣れてひと安心。いつものことだけど、最初の1匹が釣れるまでって本当にモヤモヤする
 「さては先行者が…」とか「まさかバッテリー漁法(イマドキいるのか…)か?」とか…

 ま、往々にしてウデが原因なんだけどねー



こんな渓相なんて・・・だーい好き!



キレイなアマゴだったのに・・・
(写真汚くてゴメンよ!)

 ところが、ある地点からパッタリ反応がなくなった。チビどころか足下を走る魚影すらない
 「なんだろう…大雨で流されたのか?それとも自分のワンパターン毛針がついに見切られたのか?」

 で、30分ほど釣り上がるとまた反応が良くなり、20〜25センチのアマゴが何匹が釣れた

 「ははーん、これか…」

 急に反応が無くなったところ、そしてまた釣れだしたところ。この両方の地点の土手に、川へ入る階段があったのである
 おそらく午前中にこの区間に入った釣り師がいたんだろう…こんなところに入る人が自分以外にもいるんだなぁ、と今更ながらタメ息…


 もうヤケクソで川幅1メートルくらいの最上流部まで釣り上がる
 すると…けっこういるんだ、アマゴ。いやー根羽川すごいよ。あと1週間足らずで禁漁なのに…でも、禁漁前にいた魚って、解禁の頃には何故かいないんだよなぁ…何でだろ?

9月11日(土)  根羽川

 中1日、9月に入って4回目の根羽川…木曜の筋肉痛の来る間もない強行スパートだ

 道中、夜明けの国道の真ん中でいきなり巨大な動物を発見
 「イノシシだぁー!」と助手席の友人が絶叫する
 いやー、デカかった。ぶつかったら車の方が逝ってただろう…

 県境を越え、川沿いを走ると心配していた事態になっていた
 「あ、尾張小牧ナンバーだ」
 「こっちは名古屋ナンバーだよ」

 今年から岐阜の主要河川の多くが9月9日〜10日で禁漁になってしまった。なので、これまで9月の週末を宮川や庄川で過ごしてた釣り師が愛知県や長野県の渓流に押し寄せてくるんじゃないだろうか…なんて話し合ってたからだ  

 なんでも、魚種の保護のための漁期短縮らしいけど、岐阜だけでやってもしょうがないと思うんだけどなぁ…



「オレも保護してくれや!」
(by 長野県在住のアマゴさん)



あと4日…生き延びろよ!

 結局、いつものポイント付近で僕は下流の瀬へ、エサ釣りの友人は渕の連続する上流へ入った

 小さなアマゴが毛針を見に来るけど、食いついてくれない。カナーリ渋い状況である
 反応が少ないので、あっと言う間に友人に追いついてしまった
 聞いてみると、僕と同様15センチほどのアマゴ1匹とのこと

 僕はここでいったん上がり、川沿いの道路を歩いてさらに上流の枝沢に入った

 ここでも状況は同じで、小さなイワナまでが僕の毛針をチラッと見てそそくさと流れに戻っていく…

 ちょっとムキになってこれまで入ったことのないところまで上がっていく。すると倒木と枯れ枝のスキマの深みでキレイなアマゴが釣れてくれた

 林道を降りていくと、さっきまで僕が釣っていたところに別の釣り人が入っていた
 「ほんの30分前にオレが荒らしちゃったよ。ザーンネン!」
 なんてほくそ笑んでいると、その釣り師はサッとUターンして下りはじめた

 「あ、マズい!」
 その釣り人が下っていく先には支流が流れ込んでいて、僕は今からそこに入るつもりだったからだ

 競歩のペースで林道を急ぐ。すると、その釣り人と目があった。 「!」…ヤツもペースを上げやがった。どうやら同じことを考えているようだ

 僕の方が先に支流に着いたけど、一応ある程度の距離をとって上流部から釣り始めた。いやー、オレって優しいナ(バシャバシャ川の真ん中を釣り歩いちゃったけどねー)  

 で、そこでの釣果は…稚魚アマゴ1匹…
 やっぱ、釣りは心にゆとりがないとダメだ…



ここから眺める空・・・また来年!

9月15日(水)  根羽川



あぁ、秋なんだなぁ・・・

 いやー、また来ちゃった。根羽川
 15日で5回。もー最近ガソリン高いのに毎週満タンにしなきゃなんない。困ったもんだ

 ところで根羽川漁協はこの日がシーズン最終日。なので、釣果よりも気持ちよく竿を振れるポイントを…と思って小川川の下流部にやってきた

 とは言うものの、そこらじゅうにある足跡にしだいに不愉快になってくる

 「こんな小さな漁協に来るんじゃねぇ!名古屋の人間は名倉に、静岡の人間は下伊那に行けや!」と、心の狭いことを小さな声で叫んでみる

 イカンイカン!
 先日、「やっぱり、釣りは心にゆとりがないとダメだ…」と反省したばかり(*9月11日のところを見てね)だ

 名古屋や静岡の人、ゴメンなさい。できればアオリイカでも釣りに行ってね!

 結局、またまたまたまた上流部の支流にやってきた

 先日までの増水がウソのように寂しい水量…
 しかし、「今年さんざん楽しませてもらった流れでシーズン最後の釣りを…」と思い、川に入った

 しかし釣れない。出てもフッキングしない。掛かってもバレる…
 「やべー。今日の分のHPは魚の写真ナシか?」などと余計なプレッシャーを自分にかけてしまう。(釣行記を公開してる方、こんな経験ないですか?)


 「去年の写真でごまかすか…(オイコラ!)」なーんてことまで考えはじめたころ、小さなアマゴがやっと釣れた

 この根羽川でいちばん心やさしいアマゴのおかげで、今年もシーズンの最後を気持ちよく締めることができた

 さぁ、週末からは寒狭川でラストスパートだ!まだ行くぞー!



また会えるカナ?

9月20日(祝・月)  寒狭川上流



とりあえず、1匹釣れれば心穏やか…

 祝日だというのに昼前にノコノコやってきてしまった寒狭川。1ヶ月も経ってないんだけど、ずいぶん久しぶりな気がする
 何てったって根羽川5連チャンを挟んでいるからなぁ…

 前夜の雨の影響を警戒して当貝津の上流部の支流に入る
 当然のように反応は鈍い。見上げる道路では何台もワゴン車や四駆が上流から下りてくる…

 釣れないときは、こういう走ってる車が全部先行者の車に見える。でもって運転手がみんなこっち見て笑ってる気がする
 「ハハハ、そこはオレが荒らしちゃったよーん!!」とか言って…あ、このセリフどっかで見た気がすると思ったらオレの9月11日の釣行記のところに書いてあった…


 そんな中、やっと1匹釣ったところで水遊びのファミリーがやってきた。人の5メートル上流でアミを持ったガキが2人、オヤジとともに激しいスプラッシュをあげやがる (メ-_-)

 「おい、オマエラ入漁券買ったか、コラ!!」
 と脳内で一喝してポイント移動 …

 せっかく短い竿を持ってきたので、最上流部に近い谷にやってきた

 多すぎず、少なすぎず水量もバッチリ。ちょっと心配してたカミナリもなさそうな絶好のコンディション。ところが、反応がない
 「おっかしいーなぁ…」なんて考えてると、上流から下りてくるワゴン車…
 「アーハハ、そこはオレが…(以下略)」  

 ゲシュタルト崩壊しかける神経をなんとかなだめ、慎重にキャスト…っと、ひっかかっちまった…あれー?!
 なんと、ティペットがからまった小枝にはまったく同じ毛針が2つ…

 「あ、オレのだ」

 どうやら8月に来たときに置いてきたヤツのようだ…なんというか…オレって無反省人?



カギの番号を支柱に書くなよ…



アマゴも秋支度・・・

 この適度な脱力のおかげか、そこから急に釣れだした

 元気のいい20センチほどのアマゴ、サビはじめたアマゴ、太ったイワナ、痩せたイワナ…

 おまけにひさしぶりに”ライズ”とやらを見つけた(普段どういう釣りをしてんだよ?という質問はしないでほしい…)ので、しばらくその小さなプールで粘ってみる

 まずは#18(パラダン)…食わない。次に#20(パラダン白)ダメだ。次に#20(パラダン茶)…50センチ横でホンモノ食ってる…

 「あ゙ー、シチめんどくせェーーーー!!!」
 そう。僕はライズの釣りってできない人間なのである。というわけなので、プールの中をバシャバシャ歩き、サッサと最上流部まで釣り上がった

 帰り道、林道を歩いていると変な色のキノコをそこ
らじゅうで見た
 そういえば、あれほどうっとーしかったアブも、蜘蛛の巣もすっかり見なかった

 今シーズンもあと10日…

9月25日(土)  寒狭川上流

 ここのサイトとリンクさせてもらってる「流離(さすらい)さん」たちが、この日、大名倉川に集合するらしいとの極秘情報をキャッチ!
 「せっかくなのでお近づきに…」と思い、袖の下(コンビニで買ったサキイカだけど)を用意して現地にやってきた

 「こんちはー!」
 あ、ほんとにパンツ一丁で寝てた…いきなり圧倒される

 ほかにも、渓守人さん、”さおだし隊”SUEさん、ひろくんなど、この地域の渓流釣りサイトの重鎮の方たちが勢揃い。いやー、みんなホントに詳しいなぁ…今更ながら自己流&不勉強を反省してしまう


 しばらく、流離さんとひろくんのルアー釣りを見学させてもらう。いやー、ルアーって動き早いんだなぁ。目がついていかない。

 ということで、その勇姿をパチリ!



これが流離サンの勇姿だ!



やっぱり寒狭はイイなぁ

 ルアー組は清流公園から、渓守人さんとSUEさんは下流へ行くとのことなので、澄川との合流点近くから入ることにした

 前夜雷雨だった割には程よい水量。のんびりと釣り上がる
 思えば、最近はヤブ沢のようなところでばかり釣ってたので、実に気持ちが良い
 

 ただ、ポツポツと反応もあるけど、なかなか掛からない…
 バレた!と思ったアマゴがやけに水面で暴れてる。よく見ると今年何回目かのライン切れ…

 9月1日のところで「アク●ンのリーダーが悪い」と書いたけど、違ったようだ
 アクロ●さん、ごめんなさい。悪いのは「ア●ロンのティペット」でした。謹んで訂正します

 ちょいと澄川を叩いたあとに、もう一度本谷に戻って釣り上がる

 意外なほど反応がよく、毛針が着水するかしないかのうちに魚が水面を割って飛び出してくる…けど、こういうのって掛からないんだなー
 もうちょっと落ち着いて食えって。行儀悪いゾ(笑)

 それでも15〜20センチほどの行儀の良いアマゴが何匹か掛かってくれた
 正直、このあたりはもう残ってないと思っていたので、ちょっとうれしくなってしまう。と同時に、よからぬ考えがムラムラとわき起こってくる

 「平日朝イチで入ったら、けっこうイイ釣りになるんじゃないか?」

 うーーーーー、休みてぇーーーー!しかし、9月はもう仕事がいっぱいいっぱいだしなぁ


 今夜はゆっくり仕事のやりくりを考えることにしよう…



つぶらな瞳の寒狭アマゴ
9月28日(火)  寒狭川上流



痛かったか?(アタリマエだ!)

 来ちゃった、寒狭川。
 思えば今シーズン29回目、9月だけで8回目、そしておそらく今年最後の釣行である

 とりあえず土曜日に反応が良かったポイントに入渓…と、10メートルも上がらないうちに先行者を発見…。2人組のフライマンが25日の釣行記(↑参照)と同じルートで上がっていく

 「さては…オレの釣行記を見たな?」
 などと、2000アクセスもないサイトの管理者にあるまじき妄想をしてみる

 しょうがないのでさらに上流へ
 えらい増水に苦戦しながら釣り上がっていくと、ちょっとしたプールで竿がグンとしなった。「おぉ!これはデカイぞ!」
 

 キャッチしたのは15センチほどのアマゴ…スレで掛かってました…


養魚場の主、クロベエ (勝手に名付けました)
”荒れる寒狭”を憂いて、今日も吠えてました…って、単にオレに吠えてただけか!

 というわけで、ケガにも車上荒らしにもあわず無事今シーズンの終了となりました

 特に今年はこうして「釣行記」を公開するようになり、あわせていろいろな方とネットが縁でお近づきになることができ、ちょっと特別なシーズンだったなぁ…リンクさせてもらった方やメールをいただいた方、それに掲示板などにおじゃまさせていただいた方など、あらためて感謝しております

 例によって寒狭と根羽がほとんどだったけど、「寒狭は荒れてきたなぁ…」というのが正直な感想。あの”ニジ騒動”もさることながら、今日(9月28日)ちょっと寄った栗島川も、中〜上流の何カ所かで土木工事が入ってて下流の渕は埋まり、瀬の水は腐臭を放ってた

 反対に根羽は東海豪雨の影響からやっと復旧してきたなぁ…という感じだった。でも、その分釣り人も増えてたみたいで、来年あたりはちょっとヤバいかも。釣行記にはウソのポイント書かなくちゃ!(笑)
 

 さて、長い長いオフシーズン。普通のフライフィッシャーは毛針を巻きながら優雅に過ごすらしいけど、自分のようにタイイングが苦手なフライフィッシャーにとっては、釣りができない寂しさをついつい買い物でまぎらしてしまうという恐怖のシーズンである…
 やべーな。もう竿欲しくなってきた…ブルブル(←禁断症状)

 それでは、ここまで見ていただいてありがとうございました。バイクと日記のコーナーはオフシーズンも更新していく予定です。でもって、「掲示板なんかも置いてみたいナ」なんて思っておりますので、よかったらまたのぞいてください。

Thanks a lot !

2004,9/28 taro


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