Reels (part2)  

 

 「7フィート4!ぼーくには考えられないなぁー」
 
 はじめて行ってみた有名ショップ。そこのオーナー兼超有名ロッドビルダーの「どんなロッドをお使いですかっ?」との問いかけに答えた僕は、あのデカイ声で一喝(?)された

 そして約45分に渡るロッド哲学の講釈のあと、這々の体で家に帰って誓った。「二度と行かねーぞ。あんな店!」
 
 でも、ほとぼりが冷めるとまた寄ってみる・・・いたいた。今日も憐れな子羊がロッド講義を受けている。
    
 「オレはもう突っ込まれるようなヘマはしないよ・・・ロッドコーナーには近寄らないサ」
 自信を持ってレジへ持っていったのは、3980円のフライライン付きのシェークスピアリール

 「お客さん、今どんなロッドをお使いですかっ?」・・・あれぇーーー!?


GRAIN

Caprice miu SG-1

ライトスタッフの810 #3用。ラインはシュープリーム2(#3)の白

 

 正直、このリールを買うことにカナリ抵抗があった。何故ならコイツはバーミンガムモドキで、しかも大手量販店でぶっ壊れた状態の同メーカーのリールが『セール品』として長期間晒されていたイメージが強いから…

 しかし、使ってみると軽いし、綺麗(一応シャンパンゴールド)だし、ドラグもイイし(使やしないけど)、何より安かった(通販50%オフ)ので、結構気に入ってしまった

 でも、こうして写真で見るとやっぱりデキの悪い”なんちゃって
バーミンガム”だ…

UFM ueda

CANTATA 2200

ユーフレックスのXFP693用。ラインはシュープリーム2ハーフ(#3)+バッキング

 

 このリールを見るたびに、僕は「陸王」というバイクのことを思い出す。本家アメリカのハーレーダビッドソンを完全コピーした、日本のバイクメーカー黎明期の名車…海外の良いものをためらわずに取り入れて自分のモノにし、そしてさらなる品質改善を行う…

 たとえ「サル真似」と言われようとも、その技術力の高さで見返してきた高度経済成長期の日本人の職人気質を、オービスCFO(のフェイス面のルックス)を完コピしたこのリールから感じる…ことはちょっと無理だな。そもそも陸王は、ちゃんとハーレーとライセンス契約してたんだし…

 あ、リール自体としては悪くないと思いマス

KEN Craft

River Bleeze 3/4

(絶句・・・)
もちろんエルノア用。ラインはシュープリーム2(#3)

 「3日でハンドルが取れた」「30cmの高さから落としたら軸が折れた」「濡れたらスプールが回らなくなった(ヲイヲイ・・・)」など、数々の伝説を耳にするKENのリール

 ま、往々にしてユーザーのメンテ不足が理由とも考えられるが(一応フォロー)、それにしてもB級感漂うリールである

 そしてそのB級感を何倍にも増幅させているのが、よせばいいのに付属するリールポーチ。グリーンのポーチにオレンジ色でデカデカとプリントされた「RIVER BLEEZE」のロゴのセンスは、ジャイアンツの工藤投手以外には到底理解できないだろう

 見た目はゴールドのマシンカットでそれなりに美しい。壊れなければきっと良いリールだと思う(実はまだ1回しか使ってない・・・)

TENRYU Fates TM-1

(これがレディントン)


(これがエーベル)

ユーフレックスXF用。ラインはシュープリーム2(#2)

 これは良くできたリールだ!思わず上の写真を貼り間違えそうになったほどレディントンそっくりのイカしたスプール面、で背面はエーベルそっくりだ!、しかもエーベルにはない”ドラグ調整”まで付いている!それでいてナチュラムのセールでは同じくセールだったエーベルの半額である!これでもエーベル買うヤツの顔が見たいね!!

 少々イヤミに聞こえたかもしれない。許してほしい

 でも、リールを本来の機能で選ぶなら間違いなく買い得(セール価格なら)だと思う。 クリック音だって悪くない。1万円以下でこれだけバランスのいいリールは珍しいんじゃないかな?
NAC Freizeit 3/4

NACのマイクロ用。ラインはシュープリーム2(#3)

 近所のショップでキラクのハルキュオンを見つけてしまったとき、ショックのあまりつい買ってしまったのがこのリール。問題のキラクの半額以下だったので、なんか安い気がして・・・

 値段の割(定価がいくらか知らないけど・・・)にはマリエット並のディスクドラグを装備していたり、天然木材のハンドル(なぜか2本)だったりと、なかなかゴージャスなリールなのだが、ラインを巻き上げるときのスプールのガタが少々気になる

 110グラム以上あって自分の基準ではやや重いリールだけど、「同じメーカーだから・・・」という理由だけで4フィートちょっとのパックロッドに合わせて使っている

Mamiya OP
Peters Road SPIRIT 3/4


(ZIPPOと比較・・・)

Talon用。ラインはシュープリーム2(#3)+バッキング

 マリエットのロッド同様、これも広告に騙され・・・もとい、たぶらかされて買ったリール

 今は亡きマミヤOPのフライフィッシャー向けブランド”Peters Road”シリーズの雑誌広告はどれも都会的なセンスで、僕のような田舎の初心者フライフィッシャーは一発で洗脳されてしまった

 さっそく近所のショップで注文し、受け取ったのだが・・・「え、トローリング用のリール?・・・」

 でかい。重い。そしてゴツい。
 JAROは「雑誌広告では商品の横にハイライトの箱を置くように」と指導するべきだと思った

 ちなみに、同じリールが以前ヤフオクに出品されていた
 その商品説明で、「部品が取れてしまい、クリック音が出ません」と説明されていたが、僕のは買ったときから無音である・・・

お詫び…
(05' 2/25)

長いことこのリールを”PAYTO”と紹介してきましたが、正しくは”SPIRIT”でした…責任をとって、このクソ重いリールで先日寒狭へ行ってきました。もちろんボーズでした

New!
Peters Road PAYTO 3/4

もちろん同社のPAYTO用。ラインはバリバスの#2.5

 一番見た目の良い(と信じている)キラクのハルキュオンharuさんのロッドに装着することになったため、それまでコンビだったPeters Roadのロッドに合わせるリールを探していたところ、例によってタタキ売られていたこのリールに決めた

 これもまた上のSPIRIT同様にデカい。そして重い
 ツヤツヤの塗装とシルバーの色の組み合わせも、どことなくバブル期を彷彿とさせるセンスだ

 バブルといえば、このリールを発売当時見たことがあった
 名古屋の郊外にあったポパイとかいう、バスボートなんかをこれ見よがしに並べてるアメリカンスタイルのショップ(といっても、実際にアメリカのショップがどんなのかは知らないが)の片隅のフライ用品コーナーのメインスペースに『コレ、カッコイイでしょう!』といわんばかりに陳列されていた…が、何ヶ月たっても売れ残っていた

 そんなこんなで、このリールのピカピカのスプールを眺めていると、バブル期から平成不況、そしてデフレへと移り変わっていった時代の流れが映し出されているような気がするのである

 (あ、またインプレ書くの忘れた…)
Jackson Bliss 4/5

 

カディスのパックロッド用。ラインはシュープリーム2(#3)のハーフカット

 初心者用セットの樹脂製リールが「もしかして・・・恥?」と思いはじめた頃、清水の舞台からダイブする気持ちで買った(今思えばカワイイ金額だったな・・・( ̄Д ̄)y-~~~)

 #4/5というネーミングだけど、軽いし、ドラグはオモチャだし、実際は#3くらいが合っているんじゃないかと思う。

 随分長く使っているのでいろいろと思い出のあるリール。コイツ(+カディス)でサケのようなイワナを掛けたとき、さすがに「リールでやりとりを・・・」と思い、手を伸ばすとハンドルが無かった、なんてこともあった(結果は・・・言うまでもなくラインブレイク)

 その後ハンドルを自作して補修、今も現役。コイツを眺めていると「キズだらけのリールもイイな・・・」なんて素直に思える


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