ある日、うちの姉が突然原付を買ってきた

「とりあえず慣れよう」ということで、家の前を１０メートルほど走り
車庫に入れようとして・・・塀に激突した

そのままセピアは僕の物になった

でも、このころ他に３台のオートバイを持っていたので
セピアにはほとんど乗る機会がなかった

そしてそのまま母親が知り合いに譲ってしまった・・・

ほんとうにかわいそうなバイクだった・・・というより
うちから出て行って正解だったのかもしれない

セピアは写真もないんだ・・・

セピアがなくなってしばらくしてから、今度はサリアンが家に来た
職場の知り合いが「動かなくなったから・・・」といって、僕にくれた

キャブを簡単に掃除して、スロットルケーブルに潤滑オイルを入れ
ガソリンを少し流し込んだら、あっさりエンジンがかかった

でも・・・いかんせん遅い。この当時すでに１０年物の原付
５０キロ出すのがやっとでは、街乗りもちょっとコワイ

そんなとき、知り合いが「車売っちゃった」というので
日常の足としてしばらく貸すことにした

ところが、その友人がサリアンもろとも行方不明になった
なんでも喫茶店経営に失敗して夜逃げしちゃったらしい・・・

特別大事にしてたわけじゃなかったけど
手をかけたバイクがいなくなってしまうのはやはり悲しい

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