”ミリタリージャケット”…それは、丈夫で機能的で、そして何故か着る者に研ぎ澄まされた感覚を奮い起こさせるスピリチュアルなジャケット
 特にバイク乗りに愛好家が多いのは、防寒や安全性だけでなく、そのジャケットに込められた戦いの歴史と魂が、むき出しの身体で突っ走るリスクとエクスタシーに共鳴するかではないだろうか…

 などと知ってる限りのカッコイイセリフを並べてみたが、世間の多くの人の”ミリタリージャケット”に対する認識はまったく違うようだ

 
「あ、あれね。マイケル・ジャクソンとか、沢田研二とかが着ちゃう服でしょ?」




TYPE "AL-1" FLIGHT JACKET
BUZZ RICKSONS C.C. MASTERS (PHERROWS)
 マッコイ信者には申し訳ないが、このAL−1に関してはバズの勝ちだ。たとえアルパカがモヘアだろうと、袖にリブが付いているだけでオレには最高のAL−1だ(まー、ホンモノも年式ごとにリブの有無もあるようだけど)。それに質感だってコイツは最高なんだよ。だけど、一言言わせてもらうと、マッコイのヤツを着たことはもちろん、見たこともないんだな、アーハハ。

 左でリブうんぬんを垂れたワケだが、このフェローズのにはリブがない(爆!)。でも、フェローズもリブ付きを出してたこともあったように思うが…。で、こっちのはそれ以外にもファーは化繊で生地も結構ペラペラ。まーバズやマッコイが本気を出す前のアダ花ってところか…なーんて思ってたら、最近ヒューストンが見事なまでにペラペラなヤツを出してくれた。流石!

TYPE "A-1" DECKJACKET
(without inner)
(with inner)
SPIEWAK

 N-1同様、袖にリブがありフロントはボタンとジッパーの2重装備となっているA-1。このジャケットのもっとも特徴的な点は、袖口から肩、うなじを経由し、反対側までロープのような素材が縫い付けられていること。
 これは、甲板から海に放り出された乗組員を引っ張る上げる際に、救命ロープなんかを引っ掛けるのに使うらしい…

 左のものと同じA-1だけど、こちらは取り外し可能な分厚いインナーが付いている。このインナーがまたシビレル装備で、ウレタンフォームのような素材が内蔵されていて、海に落ちたときなんかにライフジャケットがわりになるという。
 それにしても、米海軍ってよっぽど海に落ちる機会が多いのか…

 これはご存知スピワックが出してるレプリカ。インナーはブランケット地になっていて軽くて比較的着やすい…とはいっても、生地自体が硬いので、上半身の動きはロボコップなみにぎこちない
TYPE "A-2" DECKJACKET
SURPLUS
FOR CIVIL
SIZE "M" (38~40) SIZE "L" (42~44) SIZE "M" (38~40) SIZE "L" (42~44)
 僕がはじめて沖縄に行ったときに買ったのが、このA-2と呼ばれるジャケット。N-1同様に袖口リブとジップ&ボタンのフロントにコットンのシェル。違いは裏地がブランケット地なのと、裾のところにアジャスターが付いているという点。またサープラス物は背中に所属部隊の番号かなんかがプリントされているものが多い
 ちなみにヤフオクなんかでは3〜5千円くらいが相場で、サープラスショップなんかで買うよりはるかに安く、良質なものが手に入る。冬アイテムとしてはオススメの一品

 こちらは民間向けに発売されているA-2。札幌のミリタリーショップの店長は、サープラスとの違いを「タグが違うだけ」と言っていたが、そのタグの違いも正直よくわからない
 サイズはMが(38−40)で、(42−44)が”L”と表示されている。もちろんアメリカサイズなので少々大きめなんだけど、自分(178センチ)にはたぶん(40−42)がジャストなんだろうけど…
 きっと、アメリカ人は細かいことを気にしない人種なんだろうと思う

IMPERMEABLE DECKJACKET
SIZE "M" (ALPHA)
SIZE "L" (ALPHA)
REPLICA (PHANTOM)

 これも甲板乗組員向けの防寒着で、あのアルファ社製である。こちらも例の”ライフジャケット”もどきのインナーが付いているが、取り外しはできない(と思う)
 また、タグに”IMPERMEABLE”と書かれているので、たぶん防水性もある素材なんだと思うが、わざわざ雨の中歩いたりしないので真偽は不明…
 サイズは、Mだとキツく、Lだと死ぬほどデカい。なんとなくアメリカのマクドナルドで出てくるコーラのサイズを思い出す。アメリカ人ってホントおおらかだ

 これはファントムで買ったレプリカで、ヒューストン社のもの。あのインナーが付いていないので、とても着やすい。タグには”IMPERMEABLE”の文字があるけど、防水性のカケラもない。サイズは”L”だけど、左のMよりはるかに小さい
SUBMARINE JACKET
SIZE "18L" (woman)
SIZE "46L"

SIZE""46R" (OLD TYPE)

 タグを見てもらうと”WOMAN'S”の文字…そう、これは女性兵士用の作業着である。別に変な趣味があるわけではなく、ヤフオクで出品者が「Lサイズの男でも普通に着られる」とコメントしていたので購入したが…
 コイツの言っていたLサイズはピグミー族基準だったようで…小さいんだよ!すごく!
 左ので懲りたため、”MAN'S”の文字を確認して買ったのがコレ。サイズは”46”と表記されているけど、上のA-2の(42-44)くらいだと思う。このジャケットは左のもそうだけど袖口にリブがあり、またインナーが結構暖かい素材でできている。ヤフオク相場で2〜3千円なので、サイズが合えば買い得かと…
(※なので、後日さらに2着購入、仕事でも重宝しております)

 形はM41に似てるけど、これは肩にエポレットの付いていない海軍仕様で、腕のところにも海軍のマークが付いている
 「デッキジャケット」と紹介されていることもあるけど、個人的にはM41の派生モデルだと思っていたが…左の2モデルの前のタイプらしい

TANKERS and HELICREW JACKET
TANKERS (DOG FIGHT)
TANKERS (HOUSTON)
HELICREW JACKET
 布のMA-1とも言われる(誰も言ってないか?)タンカース。暖かくて丈夫なので、ひと頃バイクに乗るときは必ず着てた
 沖縄のアメリカ屋で買ったんだけど、タグには"NATO"の文字。一瞬 「NATO軍の放出品?」と思ったが、このタイプのジャケットとNATOとは時代が30年違うんじゃないかと…
 左のタンカースがとても気に入っていたので「もう1着欲しいナ」と思い、名古屋に行ったときに「今井商店」で買ったのがコレ
 見ての通りヒューストン製のレプリカで、値段も左のものの半額ほどだったけど、生地の厚さも半分くらいで、良くも悪くもレプリカチックな一品
 かの有名な沖縄の「万国百貨店」で買ったのがコレ。「ヘリクルー」ってのはヘリコプターの乗員なんだろうか?よくわからないけど、付いてるパッチは通信基地かなんかのもの。これはどういうことなんだろう…(「単なる後付けのレプリカだろう!」というツッコミはカンベンしてほしい)
TYPE "M-41" and TRAINIG JACKET
BUZZ & PHANTOM
STURM
?

 「プライベート・ライアン」などの戦争映画の定番、M41。サバイバルゲーマーにも圧倒的な人気を誇るというこのジャケットはバズリクソンズと東京ファントムのコラボモデル。色も形含めてとても上質で、ちょっと高いけどそれなりの価値のある逸品だと思う

 左の41がもったいなくて着れない(…)ので、予備(…)に買った安物がコレ
 同じサイズ40なのに、こっちは肩幅がピッチピチで、これで戦場に出たら動きがとれなくて真っ先に撃たれて死ぬんじゃないかと思うシロモノ。ま、値段なりの出来
 売ってる方も、買った方も「何に使うのかよくわからない」ってのがこのジャケット。両方の脇の下あたりにホースかなんかを差し込むような伸縮性のある穴が開いてる
 で、背中部分はズボンの中に入れるようにヒダが付いていて、そこには”訓練専用”みたいな文字(写真下)…何だろう?
EUROPIAN MILITARY and more
M-64 (FRANCE) RAIN JACKET (RAF) CWU-46/P
 「あのセリエAの中田が着てた」とか言って売られることの多いフランス軍のM64。似たようなものでF-1とかF-2ってのがあるらしいけど、どこが違うのかよくわからない
 ただはっきりしてるのは、近所のショップで1000円くらいで大量に売られているということ…

 タグにある"FOUL WEATHER"の意味はよくわからないけど、一度コレ着て原付に乗ってるときに通り雨に遭ったが、まったく中は濡れなかったので「悪天候用」ということだと勝手に解釈した
 胸のところの英国空軍(RAF)のマークがなかったら、「職人の店」で売ってるヤツだと思われること間違いナシである

 "CWU-46"自体はブッシュ大統領なんかも着てたような気がするが、コレは"/P"の付く「ポリス仕様」…なんだけど、パッチは消防署のマーク
 本来あるはずの袖リブが取り外されていて、使用感タップリなんだけど、けっこう気に入っている。メーカーはスピワックじゃないかと思う


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N-1 DECKJACKET
Danner Boots
Level 7 JACKET

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