番外編:0-V-2の製作

 「真空管アンプのページ」なのですが、アンプばかりでなく、ラジオも製作してしまいました。ホームセンターで見かけたアルミ製のツールボックス(実はベニヤ板にアルミシートを張ったものでした)の中にラジオを作ったら、スパイ映画の通信機みたいでかっこいいと思い、製作してみました。金属製の取っ手がついているのは、自分の中学校時代の「かっこいい」の価値観をいまだにひきずっている関係でしょう。残念ながら、こういうものを「かっこいい」と思う価値観は最近の子供にはないようで、ちっとも興味を示さないのが親父としてさみしいところです。
 回路は、6BA6-6AV6-6AR5という構成をとる0-V-2です。コイルを差し替え中波と短波を受信できます。 6BA6はジャンクの手持ちもあったのですが、秋葉原で、1本100円で売っているのを見かけ、購入しました。トランス類も新品です。バリコンは、中学生のころ購入したものが手元にありましたので、使用しました。パイロットランプは、中学のころと同じ形のネオンランプを地元のパーツ店で購入できたのがなんとなくうれしかったです。この手の部品は1970年代からあまり進化していないようです。
 製作で一番手間がかかったのは、アルミシャーシの切断、穴あけ、組み立てでした。ホームセンターで2mmと1mm厚のアルミ板を購入し、スチール製L型金具とアルミアングルで組み立てました。
 10メートル程度のアンテナをつけ、中波では新聞のラジオ欄に掲載されているラジオ局の受信はなんとか可能という程度の性能です。短波では7MHz帯のアマチュア無線局の交信が混信しながら聞こえます。バーニアダイアルと再生調節用のボリウムを操作しながら受信するコツを思い出し、時折楽しんでおります。
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