電池管3A5を用いたポータブル音楽プレイヤー(2006.5.4) 設計編
 3A5という電池管で何か作れないかと考え、計画しました。7pinのミニチュア管ではありますが、真空管オーディオマニアの好む直熱三極管が2つも入っており、1本でプッシュプルを構成できます。電池管の特色を生かして、MP3プレイヤーと合体させたポータブルプレイヤーを作れないかと考えました。幸い、若松通商のキットにMP3プレイヤーキットというものがあり、これを音源として活用しようと思います。ただし、このキットは難易度が高く、真空管のような大まかなものばかり扱ってきた老眼ぎみの私にはハードルが高いかも知れません。だめならば、既製品を組み合わせることも選択肢に入れたいと思います。

電池管3A5

アナログアンプ部のみ、まずはバラックで動作確認しまみました。

トランスはサンスイ(橋本電気)のST-45を使用してみました。
 3A5のロードラインを見ながら、低電圧でもヘッドホンアンプであれば成立するのではないかと考えました。(下図)B電圧は、市販のDCDCコンバータ基板の利用を考え、24Vとしました。グリッドをプラスにしてドライブするので、ドライブ回路はトランジスタのエミッタフォロワとし、その前段はオペアンプで位相反転回路を組みました。まだ、試行錯誤の段階ですが、現状の回路図はここです。
 動作点は、音質を重視してA級動作としました。また、出力トランスは、ポータブルにする目的があるので、サンスイ(橋本電気)のST-45を使用し、もともと600Ω:10Ωの仕様ですが、1.8KΩ:30Ωとして使用してみました。100mW程度の出力が得られる見込みです。

3A5ロードライン
アナログアンプ部の特性測定(2006.5.5)

 バラックでの組み立てができたので、周波数特性、歪率などを測定してみました。NFをかけない状態でのゲインはちょうど10倍ありましたが、周波数特性はひどいものでした。ヘッドホンアンプなので、ゲインはそんなに必要ありませんので、最終的に1.5倍とし、約16.5dBの負帰還をかけました。特性は以下の通りです。
 課題は、低域の歪率の悪さです。小型の出力トランスであることに加えて、想定と異なるインピーダンスで用いていることが原因かと思われます。ためしにヘッドホンで音楽を聴きながら出力を測定してみたところ、大きな音のピークで8mWくらいでしたので、なんとか実用になると思います。高域に関しては、ピークもなく、好ましい特性になっています。
無帰還時の周波数特性
負帰還を16.5dBとした場合の周波数特性
負帰還を16.5dBとした場合の出力対歪率特性
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