45シングルアンプ 245差し替え編(2008.12.22)
 以前より、ナス型の真空管を手に入れてみたいと思っていました。245は45の前身であり、そのまま差し替えができるので購入の機会を探しておりましたところ、良い出物があったので思い切ってナス球245を購入してしまいました。だんだんと真空管趣味の深みにはまってきた来た感があります。完全なペアとはいかず、よく見ると左右の245は電極の支え方が異なっています。
 回路の面で、少し改造した点があります。購入したお店のご主人のアドバイスに従い、出力管のグリッドとアースとの間の抵抗を270kから47kに変更し、グリッド電流対策を行いました。もともと自己バイアスではありましたが、45の場合であってもグリッド電流が流れてプレート電流が流れすぎる事故を予防すためには、このくらいのほうが安心かと思います。ついでに、電源部のコンデンサの配置を少し改良しました。改造後の回路図はこちら
 ST管の45よりも大型な球なので、同じシャーシに入れ替えてみると少し真空管が大きすぎる感じもしますが、見た目の迫力は倍増です。片方の真空管は暗闇でガラス表面が青く光るのを見ることができました。このページによれば、ナス型245が製造されたのは、1929年ころから1933年ころまでとのことです。75年以上の時を経てまだ立派に実用になっていることになります。大事に使用していきたいと思います。



左右の245の電極の支え方に違いがあることがわかります。よく見ると左の245右側に青い光が見えます。

測定結果

 45よりも古い245ですので、規格通りの性能が出ているのか不安であったことと、245のグリッドにつく抵抗を小さくしたためドライブ段の負荷が重くなっていることから、再度測定をおこないました。測定結果は45の場合と大きな違いはなく、問題なく使用できることがわかりました。




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