6BM8三極管接続PPアンプ(2006.7.22一部修正)
 このアンプは、ごく一般的な6BM8の三極管接続のプッシュプル回路です。 特長は、2階建て構造のシャーシにあります。高さ285mmに対して、奥行きが100mmしかありませんので、重心を下げ、転倒しないよう気を配りました。下段の電源トランスとチョークコイルは、シャーシにさかさまに取り付けることで、配線距離を短く、かつ重心を下げることができました。チョークコイルはスペーサーを用いてなるべく重心が低くなるように取り付けました。チョークコイルが左右独立に設置してあるのは、低域のクロストークの向上を目指したものですが、結果として重心を下げることにも役立ちました。
 

 歪率の測定ができたので追加しました。測定方法は善本さんのページにある、「WaveSpectraを用いた歪率測定のしかた」の方法によりました。(2005年1月4日)5%歪で4W程度の出力が得られました。真空管アンプらしさのひとつとしてよくいわれる、出力の増加と共に歪が増すソフト・ディストーション型であることがわかります。

 一部回路を簡略化し、周波数特性と歪率等をを再度測定をしてみました。(2006.7.22)
Ch1:利得=6.2倍 NF=2.3dB
周波数 ダンピングファクタ
20Hz 3.33
1KHz 2.94
10K 3.13
残留雑音:ch1=0.09mV ch2=0.03mV

このアンプについての記事が電波新聞社発行の「オーディオ真空管アンプもの知り百科」に掲載されました。(2006.9.24)

回路図をクリックすると拡大します。
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