真空管式カーオーディオ計画 第2号 その2 プリアンプの製作 (2011.5.5)

 今回、プリアンプのみを運転席側に置き、パワーアンプと電源は後部座席後ろに配置します。そのため、プリアンプからパワーアンプまでの間に2mから3mくらいのシールド線を伸ばす必要があります。そこで、前回製作した5670を利用した車載用プリアンプの回路にカソードフォロワを追加し出力インピーダンスを下げ、ケーブルの影響を受けにくくしてみました。いきなり組み込むのはあとで調整が大変になるので、まずは実験用の仮組を製作し、特性を測定してみました。

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以前製作した車載用のプリアンプよりも周波数特性が広域で改善しており、カソードフォロワの効果が確認できました。また、歪も少なくなっています。ゲインは前回同様約5倍を目標に設計し、実測で4.7倍(約13.4dB)ありました。課題は残留ノイズで、0.16mVあります。ケースの中に入れるともう少し改善するかもしれません。回路はこれでOKとし、次はケースの設計に入ります。
ケース完成
 ケースは以前製作した車載用プリアンプと同様にアルミ板をアングルで組み合わせて1DINサイズの箱を製作しました。今回は、全面パネルをアルミヘアライン仕上げとし、雰囲気を変えてみました。なお、下にもう一つ1DINの空間があるので、とりあえずパンチングメタルでふたをしてあります。電源部スイッチは内照式のトグルスイッチとし、ヒータ電圧が上昇するとともにスイッチが明るくなる方式を採用しました。ヒータ回路にはディレイ回路が入れてあるので、真空管のように時間をかけて少しずつ明るくなります。また、万一ヒータ回路に異常があるとスイッチが明るくならないので不具合を把握しやすくなります。

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