うずしおポット15号 新品元箱入りマルブツマーク付 (2006.1.15)

 妻が地元のバザーで変わったものを手に入れてきました。マルブツマークにほれてしまったようです。マルブツとは、かつて豊橋駅前にあった「豊橋丸物」という百貨店のことです。1970年代に「豊橋西武」と名称が変わった後、今世紀に入って閉店し、建物も解体されてしまいました。私が子供のころには、丸物に買い物に行くということは心ときめくものでありました。こういう変なものに価値を見出してしまうあたり、さすがは私の妻です。 「古い」「箱に入っている」「マーク」といったことに価値を見出す傾向は、真空管ファンの価値観と通じるものがあります。

 さて、この「うずしおポット15号」ですが、「原価が安そう」「そのわりにかさばる」「百貨店のマーク入り」といった特徴から、販促用品として配られたものではないかと推察します。土地柄からか、「豪華粗品進呈」という矛盾に満ちた言葉を新聞の折り込みチラシなどで時折目にしますが、これなどまさしく「豪華粗品」という感じです。合成着色料と合成甘味料のいっぱい入ったゼリービーンズなど入れておくと似合いそうです。「物」が豊かなことに対して素直に夢を見出していた高度成長時代を思い出させる一品として保存しておこうと思います。

箱に入った状態で保存されていたようです。

品質表示によれば、スチロール樹脂製とのことですが、傷ひとつなく新品同様です。

金色に輝くマルブツマーク。物欲の「物」です。
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