穴あき数当てカード、干支当てカード              

 

よく知られている「数当てカード」を発展させ、「穴あき数当てカード」、「干支当てカード」を作りました。

 

(使い方)

次の図を画用紙に拡大コピーして、切り離し、カードにする。
カードの中の四角をカッターで切り取り穴を開ける。

(穴あき数当てカードの遊び方)

@0から31までの中で、好きな数字を相手に決めてもらう。

AAからEのカードを順番に見せ、その数字があるかないか答えてもらう。

Bあると答えたカードはそのまま、ないと答えたカードは縦方向に裏返して数字一覧のカードに重ねる。

C重ねたカードの穴から見える数字が相手の決めた数字となる。

(干支当てカードの遊び方)

@「今からあなたの干支を当てます」と言う。あるいは、十二支の中で、好きな動物を相手に決めてもらう。

AAからDのカードを順番に見せ、その動物があるかないか答えてもらう。

Bあると答えたカードはそのまま、ないと答えたカードは縦方向に裏返して干支一覧のカードに重ねる。

C重ねたカードの穴から見える動物が相手の干支、あるいは決めた動物となる。

 

ふつうの数当てカード)

次のような「数当てカード」はよく知られています。使い方は次の通りです。

@0から31までの中で、好きな数字を相手に決めてもらう。

AAからEのカードを順番に見せ、その数字があるかないか答えてもらう。
B数字があったカードの先頭の数字を足すと、相手の決めた数字となる。

 たとえば、「14」を選んだとすると、B,C,Dに「14」があるので、それぞれのカードの先頭の数を足して、2+4+8=14と当てることができます。

 この数当てカードは2進法を利用しています。2進法で、Aのカードが一の位、B、C、D、Eは十、百、千、万の位を表しています。カードに数字があれば、その位が「1」、なければ「0」となります。たとえば、十進法の「14」は、二進法では「1110」なので、B、C、Dのカードに数字があるということになります。

 この数当てカードはよく知られているうえ、数字の並び方が規則的なので、いかにもあやしいという感じがします。そこで、数字の組み合わせを不規則にし、足し算の代わりに穴あきカードの重ね合わせで当てるものを作りました。穴あき数当てカードについては「Play Puzzle(高木茂男 平凡社)と言う本に「ウインドウ・カード」という名前で載っていますが、残念ながらそちらは、数字の組み合わせが元のまま(規則的)です。

 

(穴あけカードの作り方)

ふつうの数当てカードを穴あき数当てカードにする

@     0から15の数字を上半分に順に並べる。16から31の数字を下半分に並べるが、そのとき、0と31、1と30、2と29、が線対称の位置になるようにする。(二進法にしたとき、0と30、1と30、2と29、は裏返しの関係になるので。0→0(00000)、31→11111)

A     Aのカードを作る。@の数字の配列で、「1,3,5,7,9,11,13,15,17,19,21,23,25,27,29,31」の場所に穴を開ける。穴がない所に「1,3,5,7,9,11,13,15,17,19,21,23,25,27,29,31」の数字を置く。

B     Bのカードを作る。「2,3,6,7,10,11,14,15,18,19,22,23,26,27,30,31」について同じようにする。

C     Cのカードを作る。「4,5,6,7,12,13,14,15,20,21,22,23,28,29,30,31」について同じようにする。

D     Dのカードを作る。「8,9,10,11,12,13,14,15,24,25,26,27,28,29,30,31」について同じようにする。

E     Eのカードを作る。「16,17,18,19,20,21,22,23,24,25,26,27,28,29,30,31」について同じようにする。

これで、穴あきにはなるけれど、穴の配置が規則的です。そこで、次に穴の配置を不規則にします。

 

穴の配置が不規則な穴あき数当てカードにする

数字を並べるとき、0と31、1と30、2と29、が上下方向に線対称の位置になるようにしつつ、数字を不規則に配置します。その後、AからEのカードをと同じようにして作ります。

次に数字の組み合わせを不規則にします。

 

数字の組み合わせが不規則な穴あき数当てカードにする

 数字を置き換えます。たとえば、

 0→7、1→20、2→9、3→24、4→12、5→4、6→13、7→18、8→30、9→11、10→6、11→14、12→5、13→21、14→3、15→28、16→8、17→10、18→1、19→23、20→25、21→16、22→29、23→27、24→31、25→19、26→15、27→26、28→17、29→2、30→22、31→0、

これで完成です。最初の図のようになります。

 AからEのカードの中の数字は、探しやすいように小さい順に並べてあります。

 私は、エクセルでカードを作成しました。自分でパソコンで作る場合には、数字一覧のカードの数字を赤字にするといいです。

この穴あき数当てカードは、縦方向に裏返して重ねますが、横方向に裏返して重ねるやり方、表向きのまま180度回転させて重ねるやり方でも作れます。

 

 

(表向きのまま180度回転させて重ねる穴あき数当てカードの例)

 

 (横方向に裏返して重ねる穴あき数当てカードの例)

 

 0から3132個の数字を当てるには5枚の穴あきカードが必要です。16個の数字なら4枚、64個の数字なら6枚となります。

数字の代わりに絵や言葉にすることもできます。一例として干支当てカードの作り方を紹介します。干支は12個なので穴あきカードは4枚となります。

 

(干支当てカードの作り方)

0から15の数字を、数字を並べるとき、0と15、1と14、2と13、が上下方向に線対称の位置になるようにしつつ、不規則に配置します。たとえば、

 

 12個あればいいので、右端の14個は切り捨てる。

 

@     Aのカードを作る。「1,3,5,7,11,15」の場所に穴を開ける。穴がないところに「1,3,5,7,11,15」の数字を置く。

A     Bのカードを作る。「3,7,10,11,14,15」について同じようにする。

B     Cのカードを作る。「4,5,7,12,14,15」について同じようにする。

C     Dのカードを作る。「8,10,11,12,14,15」について同じようにする

次に、数字を動物に置き換えます。

4→ねずみ、12→うし、10→とら、7→うさぎ、0→たつ、14→へび、8→うま、15→ひつじ、1→さる、11→とり、3→いぬ、5→いのしし

それが、最初の干支当てカードです。AからDの中の動物は、置き換えた後、干支順に並べてあります。