胃カメラ(正式には胃内視鏡といいます)とは

細い管の先端に小型カメラをつけたものを胃の中にいれて中の様子を
写しててみようというものでした。
当初は本当にフィルムを入れた小型カメラをつけたものでしたが現在はCCDという
ビデオカメラが先端についたものを使います。
直径が10ミリくらいの管で照明用のライトと送気、吸引、鉗子(組織をとる道具)
を出し入れする穴があります。

これを使って胃の中をのぞくわけです。

これが機械の全体像です
このテレビのような画面に
胃の中が写ります。
実際の胃の中の写真です

このように中がのぞけると何がよいのでしょう?

1:直接胃の中が見えるので赤くなっている、出血しているなどの様子がよくわかる。
2:変化があればその部分を鉗子でつまんでくることができます。
  そして顕微鏡で観察してガン細胞があるのかどうか調べられます。
3:出血を止めることができる。
4:浅い初期のガンならおなかをあけずに病巣部をとることができます。
5:レントゲン検査よりも小さな変化も見つけやすい。

 (注 3: 4: は入院設備のあるところで行います)

実際にはどうするの?

小学生でもできる簡単な検査です。
まず前日は夕食を夜8時までにすませ以後何も食べないこと
当日は検査前に胃の動きを押さえる注射、緊張を押さえる注射をします。
そしてのどの麻酔をしてから検査をします。
胃カメラが喉元をとおるときだけ少し変な感じがしますが検査中もちゃんと息もできます。
少し空気を入れて胃を膨らませて中を観察します。
検査の様子は自分でも画面を見ることができます。(ご希望なら目隠しします)
変化があれば組織をとって顕微鏡での調べにまわします。
最後に空気を抜いて胃カメラを抜いておしまいです。
胃カメラを入れて抜くまで15分程度の検査です。
検査後簡単に結果をご説明します。
顕微鏡検査をした場合は正式な報告がでるまで約2週間かかります。

年に1度は胃の検査をして自分の健康状態をチェックしましょう!