「ヤマト対銀英伝−キャラ対応表」付属資料
銀河英雄伝説編

 「ヤマト対銀英伝−キャラ対応表」の付属資料として、ここでは「銀河英雄伝説」 の登場人物のコメントを書き記します。
ヤマトと同様、ちょっと、私情が入るかも。(やっぱ、ちょっとどころじゃないか も)
 やはり、自分のお気に入りキャラのコメントとなると長くなるぅ、私情もバンバン 入ってしまう。(そして、やっぱり文脈がなくなる)
 特にヤンは、ひじょーに、長くなってしまいました。(まだ、書き足りないような 気がする)
 以下、またまた、もの凄ーく長くなってしまいましたがお楽しみ下さい。

 

<自由惑星同盟>
アーサー・リンチ:
 グリーンヒル大将の士官学校時代の後輩。
 かつては有能で勇敢な将官だったが、エル・ファシルで恐怖心(帝国軍に包囲さ れ、民間人を見捨てて逃げてしまった)に負けたことから転落する。帝国軍の捕虜と なる。
 ラインハルトから、同盟における軍事クーデター計画の実行を命じられ、捕虜交換 式に先立ち、フェザーン経由でハイネセンに帰還する。
 ヤンにより、クーデターが失敗した事を知ると、グリーンヒル大将を射殺。その直 後殺された。
 ヤンの駆け上るようにして昇進するきっかけとなった人。

 

アサドーラ・シャルチアン:
 ヤンの旗艦「ヒューベリオン」の2代目艦長(初代はマリノ)。中佐。
 艦長として、申し分ない能力を有する。
 非礼ではないが、遠慮のない人物。

 

アル・サレム:
 第9艦隊司令官。中将。
 帝国侵攻作戦において、ミッターマイヤーの攻撃を受ける。激しい追撃にあい重傷 を負い、指揮権を副官のモートンに委ねた。

 

アレクサンドル・ビュコック:
 第5艦隊司令官。アムリッツァ星域会戦後に、宇宙艦隊司令長官。
 士官学校を出ておらず、一兵卒からのたたきあげで、50年以上に渡り帝国軍と戦 い続け、元帥まで上り詰めた宿将。(他に誰かいるかなぁ)(ホントに、ここまで出世できるのかなあ)
 柔軟な思考力、広い視野を持つ熟練した用兵家。
 「老練という言葉をビュコック提督以外使うな」と評される。(まさしく、そうだ よな)
 頑固で短気(うーん、そうは見えなかった)、辛辣な毒舌家として知られるが、誠 実な人柄から「おっかない親父さん」と呼ばれ多くの人から慕われる。(アッテンボ ローも「ビュコックの爺さん」と言っていた)
 ヤンの良き理解者/協力者である。軍事クーデターの時もヤンが予測した事に協力 していたし(拘禁されてしまったが)、「神々の黄昏」作戦の時は「訓令文」(「パ ン屋の二代目」と言われるチュン・ウー・チェンの意見でもあるが)としてヤンのや りたいようにと自由にしてくれたし、いい人である。
 「バーラトの和約」後、病気療養の為軍を退く(その間はチュン・ウー・チェンが 代理を務めていた)が、ラインハルトの出兵に際し、現役に復帰(その時チュンは 「お帰りなさい」と言っていた)。マル・アデッタ星域会戦にてラインハルトと交戦 し戦死。(ラインハルトの子供アレク大公の名前は、ここからもらったのかな?一方 はキルヒアイスだし)
 旗艦は「リオ・グランデ」

 

アレックス・キャゼルヌ:
 同盟軍最高のデスクワークの達人。デスクワークのみで中将まで昇進。(凄い)
 ユーモアのある毒舌家。(結構きついことを言うが、なんか許せちゃう)
 ヤンが士官学校生の時、事務局次長として赴任。以来、ヤンとは長い付き合いとな る。
 帝国領侵攻作戦(アムリッツァ星域会戦)時、後方主任参謀を務める。
 会戦終結後は、第14補給基地司令官に左遷されるが、ヤンの熱いラブコールに統 合作戦本部が折れ、イゼルローン要塞事務総監に就任。(その間の事務関係のゴタゴ タは、みーんなそのままにしてあった)
 ヤンが査問会にかけられハイネセンに行っていた時、司令官代理を務める。またよ りによって、ガイエスブルグ要塞の攻撃を受ける。代理だったが皆からの協力もあり イゼルローン要塞を守り切った。(トゥールハンマーを正射する時、結構さまになっ てたと思う)
 「神々の黄昏」作戦において、ヤンがイゼルローン要塞を放棄する際の民間人移民 計画(「箱舟計画」)を立案指揮する。(ネーミングが良くないとヤンに言われてい た)
 「バーラトの和約」後は、後方勤務本部長代理となるが、ヤンのハイネセン脱出に あたり退役し、ヤン達に合流。(本部長の椅子をあっさり蹴る。欲しい人には欲しい 椅子だよね)
 「八月の新政府」では、軍政局長に就任。
 イゼルローンでは、「キャゼルヌがくしゃみをすれば、イゼルローンが風邪をひ く」といわれる。(キャゼルヌが事務総監になるまで、よく要塞が機能してたなぁ。 フレデリカがガンバっていたのかな)ヤンのもとに、ユリアンやフリデリカを送ったキャゼルヌが、銀英伝一の功労者だったりして.......
 妻のオルタンスには、さすがのキャゼルヌも頭が上がらない。オルスタンスは、お料理が得意であり、ヤンたちは、何度もその恩恵を受けていた。良き妻の代表(?)。(帝国のエヴァンゼリン、同盟のオルスタンス)

 

アンドリュー・フォーク:
 士官学校首席卒業。
 帝国領侵攻作戦を立案。しかし、自らは前線には出ず、後方で戦況を見ていた。 (1度も戦場へは出た事はないだろうと思う)
 肥大した自我をコントロールできず、アムリッツァ星域会戦中、ヒステリーの発作 を起こす。
 病んだ精神をよく利用されていた。クーデター派に操られ、クブルスリー統合作戦 本部長を襲ったり、地球教からはヤン暗殺の囮に利用され、殺された。
 ビュコック曰く、「チョコレートを欲しがって泣きわめく、幼児と同じメンタリ ティしか持たない」とのことだ。

 

イワン・コーネフ:
 スパルタニアンのパイロット。機体にクラブのエースを描いた撃墜王の一人。
 武勲の数と、空中戦技のレベルは、ポプランに匹敵する。
 第2艦隊/第13艦隊/イゼルローン要塞と、ヤンの所属していた、もしくはヤン の率いる艦隊に常に所属。イゼルローン要塞では第2空戦隊長を務める。少佐。
 バーミリオン星域会戦にて戦死。
 静かで物堅い人物だが、毒舌家の一面もある。
 趣味は、クロスワード・パズル。(暇な時はいつもやっていたような気がする)
 ボリス・コーネフとは従兄弟にあたる。(初めて、知りました。偶然かと)

 

ウィリバルト・ヨアヒム・フォン・メルカッツ:
 元は帝国軍の宿将で、軍政にも豊かな知識を持つ宇宙屈指の用兵家。
 ゴールデンバウム王朝においては、ラインハルトの天才を最初に認めた。
 帝国軍では上級大将、同盟に亡命してからは中将待遇の客員提督として、ヤンを補 佐する。(イゼルローン要塞司令官顧問)
 リップシュタット戦役にあたり、門閥貴族からの強い要請で貴族連合軍の司令官と して戦う。(自分勝手な人達が多く統制に苦労していた。まともに聞いてくれたのは ファーレンハイトくらいである)
 敗戦後、自決しようとしたが、副官のシュナイダーがそれを止め、ヤンに頼って同 盟に亡命するように勧められる。(いつ、ベレーかぶるのかなあなんて、思っていたら、帝国の制服のままでした)
 エルウィン・ヨーゼフ二世が同盟に亡命し、銀河帝国正統政府が樹立した時、軍務 尚書に任命される。(これも自分の意志ではなく、先方ににより強制的であった)
 バーミリオン星域会戦の終結直前に、ヤンの要請を受け、戦力の一部を率いて戦線 を離脱(ヤン曰く「動くシャーウッドの森」。メルカッツ独立艦隊)。この艦隊が後 のヤン不正規軍の核となった。
 シヴァ星域会戦で、ビッテンフェルトの猛攻を受け、戦死。奇しくもヤンと同じ命 日(6月1日)である。
 ヤンの死後、革命軍を率いるにあたってシュナイダーに、「60歳近くまで、わし は失敗を恐れる生き方をして来た。そうではない生き方もあることが、ようやく解っ て来たのでな。それを教えてくれた人達に、恩なり借りなり、返さねばなるまい」と 語っている。

 

ウォルター・アイランズ:
 トリューニヒト政権下においては、三流の政治業者と目されていたが、ラインハル トの同盟侵攻に際し、にわかに政治家として信念に目覚め、トリューニヒトに代わっ て、帝国軍に対し理性と見識をもってあたる。(ヤンに一生懸命お願いしていた)
 降伏を迫られた際も、民主主義の存在意義と、政府の義務を主張した。(危なくな ると地下に潜伏するトリューニヒトに比べれば偉い)

 

エベンス:
 救国軍事会議の一員。中佐。
 熱狂的な軍隊至上主義者。
 最後までクーデターの正義を信じ、その失敗とともに自決。

 

オリビエ・ポプラン:
 スパルタニアンのパイロット。機体にハートのエースを描いた撃墜王の一人。
 イワン・コーネフ同様、第2艦隊/第13艦隊/イゼルローン要塞と、ヤンの所属 していた、もしくはヤンの率いる艦隊に常に所属。イゼルローン要塞では第1空戦隊 長を務める。最終階級は中佐。
 ユリアンとカリンの空戦技術の師匠。
 バーミリオン星域会戦、終結直前、メルカッツ独立艦隊に加わる。
 ユリアンと地球へ行ったり、「ブリュンヒルトの白兵戦」を戦ったり(キスリング と死闘を演じる)、その後の講和成立の為にユリアンと共にフェザーンを赴くなど、 良くユリアンと行動を共にした。
 講和成立後は、ひとり離れて進む事を選んだ。軍人になる前も、かなり危ない人生を渡っていたようで、地球教徒の中に侵入した時も、食事の中にサイオキシンが入っていることに、いち早く気づいた。

 陽気で不適な毒舌家。「お祭り好きの、お調子者」。(第四次ティアマト星域会戦 (わが征くは星の大海)でも、同盟と帝国どちらが勝つか、などと賭けを行ってい た。ヤンも参加しちゃったけどね)
 女性関係については、シェーンコップと共に「双璧」と言われている。種をまいたが、実を結ばなかった点、シェーンコップより上だと本人は思っている。ポプラン自 身「人生の主食は酒と女。戦争はまあ、三時のおやつだな」と言っている。
 子供に対しては、「よいお兄さんで」、「幼稚園の先生になれたんじゃないか」と アッテンボローに言われている。(ユリアンとカリンに空戦を教えていたのが、さま になっていたのだろう)

 

クリスチアン:
 救国軍事会議の一員。大佐。
 ジェシカ・エドワーズを殺害し、「スタジアムの虐殺」を引き起こした。

 

コナリー:
 第12艦隊司令官ボロディンの部下。少将。
 アムリッツァ星域会戦に先立つ戦闘で敗退。自決したボロディン中将の指揮権を引 き継いだが、ルッツ艦隊に降伏。

 

ジャン・ロベール・ラップ:
 ヤンとは、士官学校の同期で親友。ジェシカの婚約者。
 士官学校在校時、ヤン/ジェシカと共に、戦史研究科廃止反対運動を行う。
 アスターテ星域会戦時、第6艦隊参謀。この戦闘で戦死。(ジェシカはこのことが きっかけで、反戦運動に身を投じる)

 

チェン:
 第10艦隊(提督:ウランフ)の参謀長。少将。
 アムリッツァ星域会戦に先立つ戦いで、ウランフと共に戦死。

 

バグダッシュ:
 軍の情報部員で諜報や破壊工作の専門家。
 ヤンのところに潜入した頃は中佐、「バーラトの和約」後に大佐に昇進。
 救国軍事会議の工作員としてヤンのもとに潜入したが、ヤンに見破られて「主義主 張などは生きる為の方便」と言い、あっさりヤン側に寝返る。
 その際、ヤンの銃を預かり(ヤンが自分で持っていても役に立たないと言ってい た)、その銃でヤンを狙ったが、逆にユリアンに狙われる。(ヤンから「もういい、 それくらいで許してやれ。バグダッシュも十分に肝が冷えた」と言われた時は、さす がのバグダッシュも息をついていた)
 以来、バグダッシュはユリアンが苦手である。(だけど、ユリアンの人望なのか な、情報での戦略方法について教えていたっけ)
 クーデター終結に際し、ヤンからの要望を受けて、クーデターはラインハルトから の謀略だと偽証する。(実際そうだったけど・・・。ヤンの読みはぴったり)
 ヤンが同盟政府に拘禁された時は、シェーンコップ達と共に、ヤンを救出する。
 イゼルローン要塞再攻略作戦において、情報操作を指揮する。
 後にイゼルローン共和政府の情報主任幕僚となる。
 寝返ってからは、心を入れ替えたようだ。(ヤン艦隊の居心地が良かったのかな)

(声だけ聴いていると、筋肉マンとだぶってしまうのは、私だけ?神谷さん、ごめんなさい)

 

フィールズ:
 かの戦艦「ユリシーズ」の航法担当士官。中尉。
 艦長をからかったり、珍妙な例えで乗組員を励ましたりする。

 

フランチェシク・ロムスキー:
 本業は医師。
 エル・ファシル自治政府の首席を務める。政治家としての能力は不足している。
 高潔な人格で、帝国軍にヤンを売り渡すことを拒否する。
 帝国軍にエル・ファシルが包囲された時は、民間人としてヤンに協力した。
 ヤンと共にラインハルトに会見に向かう途中、地球教の襲撃を受け死亡。(仲村さんのロムスキーと富山さんのヤンの会話シーンが、お二人の最後の共演だと思う。そう思うと、何度も、見たくなりませんか?これも私だけかなあ)

 

ベイ:
 救国軍事会議の一員。
 トリューニヒトに内通し、クーデターの計画を知らせる。
 後にトリューニヒトの警護室長となり、准将に昇進。
 ヤンが査問会にかけられた際の監視役を務める。

 

ボロディン:
 第12艦隊司令官。中将。
 熟練した用兵家で、ビュコックからウランフに次ぐ信頼を受けている。
 銀河帝国侵攻作戦のアムリッツァ星域会戦に先立ち、ワーレンの攻撃を受けて、自 決。
 ヤン曰く、「ウランフやボロディンが生きていれば、もう少し楽ができるのに」

 

ムライ:
 ヤン艦隊の首席幕僚。
 長くヤンの参謀長を務める。
 ヤン艦隊が軍隊として機能する為に不可欠な人物で、ヤン艦隊の良識と秩序を一人 で背負って立つ。(他にはいなかったのかな、でもあのヤン艦隊だから似たもの同士 で誰もいないか)
 それ故、「歩く小言」と異名をつけられている。
 独創性は欠くものの、緻密で整理された理論と確かな判断力を持つ。その緻密さで バーミリオン星域会戦で索敵の指揮をとる。
 無愛想で口やかましいが、陰湿さはなく、自らの役割を良く承知していて淡々と役 割を果たしていた。
 ヤン艦隊での最後の仕事として、不平分子を連れてハイネセンに向かう。

 

ヤン・ウェンリー:
 同盟軍最高の智将。
 第13艦隊(ヤン艦隊)司令官。イゼルローン要塞司令官兼イゼルローン要塞駐留 艦隊司令官。
 不利な戦況から味方を勝利に導く手腕は、「魔術師ヤン(ヤン・ザ・マジシャン)」 /「奇蹟のヤン(ミラクル・ヤン)」と言われる。
 帝国からは、「同盟最高の智将」/「ペテン師」と言われる。(ロイエンタールも 「神々の黄昏」作戦で、ヤンがイゼルローンを放棄する時「あのペテン師」と言って いた。実際罠を掛けて行ったけどね)
 ラインハルトの戦略/戦術を読み切り、対抗できる唯一の人。(ヤンが地球教によ り暗殺されてしまった時、キルヒアイス以外は失う者は何もないと思っていたライン ハルトだったが、がっくり来ていた)
 軍事クーデター(帝国の内部分裂)も解っていたし、フェザーンの占領も読んでい たし、レグニッツァでの星の爆風を利用した戦術も読んでた。
 ラインハルトのフェザーン占領「神々の黄昏」作戦において、戦況が読めているだ けあって、こんな言葉を言っている。「世の中やっても、駄目なことばかり、か。ど うせ駄目なら、酒飲んで寝よか」と。(ヤンらしい一言である)
 また、あのイゼルローン要塞を2度に渡り奪取した、唯一の人でもある。1度目は 新設されたばかりの半個艦隊の第13艦隊で、薔薇の騎士連隊(ローゼンリッター) を起用して要塞内部から攻め込み(味方は誰一人死ななかった)、2度目はヤンがイ ゼルローン要塞を放棄した時に仕掛けていった罠(コンピュータを使用できないよう にする)を利用して、要塞を無抵抗にして奪取してしまった。
 始めの頃は、結構上司に恵まれなかった。エル・ファシルではアーサー・リンチを 始めとする上官達に捨てられる(逃げられる)し、第2艦隊に所属していた時は自分 の進言を聞いてくれなかったし(頭の固い上司でヤン(ラインハルト)の考えが取り 入れられなかった)。でも、その2つの事がきっかけで昇進しているが。
 だが、ヤン本人は、早く退役したかった。イゼルローン要塞攻略に向かっている時 にも言っていたし、攻略後、シトレ元帥に辞表を提出していたし(却下され、代わり に中将となったが)、査問会にかけられた時には、辞表を書きながら、こんな事を 言っていた。(でも、その辞表を出す直前に、ガイエスブルグ要塞からの攻撃の連絡 が入り、結局提出できなかった)
 「(ベレーを投げ飛ばし)けっ、やってられるか。辞めてやる、今度こそ本当に辞 めてやる。イゼルローンの攻略以来、人が辞めるっていうのを無理矢理引きとめて、 権限を拡大させていったのは、奴らじゃないか。好きでやっている訳でもないのに、 安全な場所でぬくぬくとしているあいつらに、文句を言われる筋合いなんかあるか。 辞めてやる、絶対に辞めてやる」と。(ヤンの本音が集約されている台詞である)
 父:ヤン・タイロンが宇宙船の事故で亡くなって無一文になってしまった為、ただ で歴史が学べる士官学校の戦史研究科に入学、途中、廃止となって成績の良かった戦 略研究科に転科。以下に昇進の軌跡を記す。


787年

士官学校卒業。(キャゼルヌによると、成績は中の下)少尉。統合作戦本部記 録統計室に配属。

788年

中尉に昇進。エル・ファシル星域駐在部隊幕僚。

6月12日

大尉に昇進。帝国軍に包囲されたエル・ファシルから民間人を救った功績によ る。(このエル・ファシルでフレデリカに初めて逢う)

4時間後、少佐に昇進。(2階級特進は、戦死した者に対してしか贈れない為 の苦肉の策)

794年

大佐。「トラバース法」により、ユリアンの保護者となる。

795年

准将。第2艦隊次席幕僚。レグニッツァ上空遭遇戦/第4次ティアマト星域会 戦。

796年

3月

少将に昇進。第13艦隊司令官。半個艦隊でイゼルローン要塞を攻略。
第 13艦隊の結成式の際は可愛かった、寝坊して遅刻するし、スピーチは、「・・・う まい紅茶を飲めるのは生きている間だけだから、みんな、死なないように、戦い抜こ う」と、とてもヤンらしいし。
※前のアスターテ星域会戦でラインハルトと初め て戦闘する。

8月

中将に昇進。この時、辞表を出したが却下された。この辞表をシェーンコップ が破り捨てた。

10月

アムリッツァ星域会戦後、大将に昇進。 イゼルローン要塞司令官兼イゼルローン要塞駐留艦隊司令官。同盟軍最高幕僚会議議 員。
ヤン艦隊発足(通称と認められる)。
※この後、イゼルローン要塞がヤ ンの、ヤン艦隊の家となる。

799年

2月

元帥に昇進。

5月

「バーラトの和約」後、退役。フレデリカと結婚する。

 はぁ、1年間に少将から大将まで3階級も昇進している。でも、中尉から少佐に昇 進した時の方が最短だな。元帥に昇進したのも同盟軍最年少記録だし。
 戦闘指揮を行う際は椅子に座らないで、机に胡座をかいて、または片膝を立てて 行っている。ヒューベリオンでも、イゼルローン要塞でも、査問会にかけられた時に 乗艦していたレダ2でも(ここは狭そうだった)。(自宅でも、ユリアンの掃除の邪魔になるので、テーブルの上)
 ヤンの周りには毒舌家が集う。キャゼルヌ/シェーンコップ/ビュコック/イワン ・コーネフ/アッテンボロー/ポプラン/ボリス・コーネフと、いっぱいいる。 (シェーンコップは、けしかけるようにヤンに自分の思っている事をバンバン言うし ね。ヤンも負けてはいなかった)
 私生活においては、しなくてもよいなら、呼吸もしたくないという「寝たきり青年 司令官」。
 大の紅茶党。(一番好きなのは、ブランデーをたっぷり入れたもの。ほとんど紅茶 の味はしないと思う)
 バーミリオン会戦にて、ラインハルトを追い詰めるも、ハイネセン本星の降伏の報を受け、引き金を引かず、降伏。その時、両雄が、最初で最後の会談をした。その後も、先々のことを予想し、民主主義が根絶やしになることを防ぎ、その思想は、死後、ユリアンらに引き継がれていく。

 旗艦は「ヒューベリオン」、後に「ユリシーズ」

 いつも思うのは、ヤンは、中国系なのかなということ。父親の名が、ヤン・タイロンなので、「ヤン」はファミリーネームじゃないのか。ありきたりな名字なら「楊」となる。フリデリカも、ヤン夫人だったし。そんなことを考えると、ファーストネームで呼ぶ人がいなかったなということ。ウェンリ−もどういう字を当てるのでしょうか?よーよさんの記憶だと『文里』だったような気がするそうです。(私は、ちょっと巻舌で発音の『文日』と予想してました)(すごく余計なことだけど、日本系の名前の人には、お目に書かれませんでしたね。スタートレックにも、ミスターカト−がいたのに。もしかして、ムライって、村井なのかな?)今の時代も、中国、朝鮮系、そして、日本人の名を普段使っているとおりの順番、ファミリーネーム・ファーストネームの表記でとおす方向が多少ある(と思う)ので、未来には、人それぞれの生まれや育ちで、名前の表記も変化していったであろうというのが、私の推測です。

 原作本は読んでいませんのでわかりませんが(田中先生すみません)、マンガ版では、父親との思い出話がのっている。

 

ラザール・ロボス:
 宇宙艦隊司令長官。元帥。
 かつては生気に満ち、熟練した指揮官で、参謀チームを統括していたが、後年は フォークの専断を許すなど判断力が衰えていた。
 帝国領侵攻作戦の総司令官を務める。
 アムリッツァ星域会戦の大敗の責を負い辞任。

 

ルグランジュ:
 第11艦隊司令官。中将。
 典型的軍国主義者。
 軍事クーデターに荷担して、ドーリア星域会戦で、ヤンに敗れ自決する。
 旗艦は「レオニダス2」(これも、本当はローマ数字)

 

ロイヤル・サンフォード:
 国家元首、最高評議会の議長を務めたが、アムリッツァ星域会戦の大敗の責を負っ て辞任。
 自らの政権維持の為に、帝国領侵攻作戦を行ったという汚名を残す。

 

ワルター・フォン・シェーンコップ:
 第13代薔薇の騎士連隊の連隊長。最終階級は中将。
 ヤン艦隊がイゼルローン要塞に駐留する際、イゼルローン要塞防御司令官となる。
 トリューニヒト派の軍人に絡まれてるウエイトレスを助けた時、その場に居合わせ たヤン(第13艦隊結成式の後、キャゼルヌとくつろいでる時)に見出され、第13 艦隊に招き入れられた。(第13艦隊と第13代、因縁を感じるなぁ)
 半個艦隊でイゼルローン要塞を攻略した際の、一番の功労者。(帝国の将校を装 い、内部から要塞を攻略)
 白兵戦の腕は、超一流。ヴァンフリート星域会戦ではキルヒアイスと一騎打ちを演 じ、「神々の黄昏」作戦時はロイエンタールと一騎打ちを演じている。(シェーン コップに負けなかった2人は凄いです。うーん、オールマイティな人達だ。あれ?ヤ ンくらいかな、武術が不得意な司令官)
 ユリアンの白兵戦の師匠。
 「バーラトの和約」後に、退役。ヤンが同盟政府に拘禁された時は、陣頭指揮を取 る。(ハンド・キャノンを肩に担いで、仁王立ちしている姿はさまになってるわ)
 「ブリュンヒルトの白兵戦」にて戦死。やはり命日はヤンと一緒(6月1日)。 (シェーンコップは最後まで生き残ると思っていたんだけどなぁ)
 人格は、豪胆で不適。
 毒舌を誇る。ヤンの周りに集う毒舌家の中で一番だと思う。(ヤンに対して、自分 の思っている事をバンバン言うしね。クーデターの際には、同盟を乗っ取っちゃえな んて、けしかけていたし。ヤンの良心を試すように、悪魔のような囁きでした
 カリン(カーテローゼ・フォン・クロイツェル)の実の父親。
 女性関係では、ポプランと共に、ヤン艦隊の「双璧」とまで言われている。


<銀河帝国>
アンスバッハ:
 ブラウンシュバイク公の最後の忠臣。
 知略にも見識にも優れていたが、ついに認められることなく冷遇される。(ヴェス ターラントへの核攻撃に異を唱えるが監禁される)
 しかし、忠誠心は厚く、公の遺言(ラインハルトの暗殺)を果たそうとするが、キ ルヒアイスにより阻まれ自決する。

 

アンネローゼ・フォン・グリューネワルト:
 下級貴族ミューゼル家の長女。ラインハルトの姉。キルヒアイスの想い人。
 その存在が、キルヒアイスの人生と、ラインハルトの人格形成に多大な影響を及ぼ し、結果として時代を変える重要な役割を果たす。(父親の手により、フリードリヒ 四世の寵姫とさせられ、そのことがラインハルトの「打倒ゴールデンバウム王朝」/ 「宇宙を手に入れる」のきっかけとなった)
 趣味は料理。特にお菓子作りに関しては達人。(キルヒアイスが亡くなった時、ラインハルトになんて答えたのだろうか?)

 

ウィルヘルム・フォン・リッテンハイム:
 フリードリヒ四世の娘を妻にし、外戚として権力を振るう大貴族。侯爵。
 ラインハルトに対抗してブラウンシュバイク公と手を結び、リップシュタット盟約 の盟主の一人となる。が、後に仲たがいし別行動を取るようになる。
 軍事的才能は皆無で、キフォイザー星域会戦では、キルヒアイス艦隊に惨敗。
 逃亡の路を開く為、自軍の補給船団を砲撃し、その為レンテンベルク要塞で兵士の 叛乱にあい爆死する。

 

エーリッヒ・フォン・ハルテンベルク:
 エリザベート・フォン・リューネブルクの兄。伯爵。
 冷静沈着で有能な警察官僚。
 自分の地位と家名を守る為、冷然と自分の家族を切り捨てる。その為、妹に殺され てしまった。

 

エリザベート・フォン・リューネブルク:
 ヘルマン・フォン・リューネブルクの妻。
 ハルテンブルク家の令嬢。
 婚約していたフォルゲン伯爵家の四男カール・マチアスを、兄により死に追いやれ る。
 心を開くことのないまま、リューネブルクと結婚した。
 結婚した翌年、兄を殺害する。

 

エルンスト・フォン・アイゼナッハ:
 「獅子の泉の七元帥(ルーヴェンブルン)」の一人。
 ラインハルトの死後、元帥に叙せられる。
 ゴールデンバウム王朝時代は、会戦で華麗な活躍をする機会はなく、敵の後方攪乱 や増援部隊の阻止、味方の補給戦防衛など、地味だが重要な任務を果たす。
 その功績をラインハルトに高く評価されて昇進。艦隊戦でも手腕を振るうようにな る。
 極端に口数が少ない為、「沈黙提督」と渾名されている。何をするにも指で合図を 行っている。
 実際、同僚の提督達も彼の声を聞いた者は少なく、聞いた時には大層驚いていた。 「チェック・メイト」(うーん、豪華な起用だ。全編通じてもこの一言だけ・・・カリオストロの五エ衛門よりすごい
 一体、どのようにして彼はここまで上り詰めたのだろう?しゃべらないといけな かった時もあるよなぁ?
 妻と一子あり、「どのように求婚したのか」が議論の的になっているが、真相は不 明。

 

オスカー・フォン・ロイエンタール:
 ラインハルト麾下の名将。ローエングラム王朝開闢の功臣。
 早くから、ラインハルトの天才と野望を見抜き、元帥府が開かれるとともに、その 部下となる。
 正確な判断力と、用兵の柔軟さは群を抜き、智と勇の均衡において、同盟/帝国と もに随一の存在。
 僚友のミッターマイヤーと共に「帝国軍の双璧」と謳われる。また、官僚/政治家 としても有能。
 ラインハルトに対し、忠誠心と友情を抱いていたが、自身の内に秘めた乱世の雄と しての野心も止みがたく、策謀に陥ったことをきっかけに、叛乱を起こす。
 この叛乱の時、ランテマリオ星域でミッターマイヤーと交戦する。交戦中、グリル パルツァーの裏切りに遭い、重傷を負う。ハイネセンに帰還後、死を前にしてト リューニヒトを射殺する。
 ミッターマイヤーとの友情と信頼は、生涯変わらなかった。(ミッターマイヤー は、ロイエンタールの子供を引取り、フィリックスと名付けて養子とした)
 旗艦は「トリスタン」

 

オットー・フォン・ブラウンシュバイク:
 フリードリヒ四世の娘と結婚し、外戚として権力を振るった大貴族。
 エルウィン・ヨーゼフ二世が即位すると、ラインハルト=リヒテンラーデ枢軸と対 立し、門閥貴族連合の盟主となる。(ラインハルトからは「賊軍」と言われた)
 ヴェスターラントに対し、核攻撃を敢行した。(今でも核はよくないのに、未来に なっても変わらないのね)
 傲慢な階級主義者で見識も人望も欠き、ほとんど自滅の態で敗北する。(自分勝手 じゃ、誰もついてこないって。メルカッツ提督も困っていたもんな)
 最期は、アンスバッハの手によって自決させられる。
 ベーネミュンデ侯爵夫人の生んだ嬰児を殺したという噂もある。

 

カール・グスタフ・ケンプ:
 アムリッツァ星域会戦前、ラインハルトの元帥府に加わる。中将。リップシュタッ ト戦役後、大将に昇進。
 アムリッツァ星域会戦では、緒戦にてヤンと交戦し、ヤンに優勢を許したまま離脱 されてしまう。
 ガイエスブルグ要塞による、イゼルローン要塞攻略作戦の司令官となる。
 要塞をもってしても、ヤンには勝てず、逆に要塞を破壊され戦死。(最後は要塞に よる突撃を試みたが、やはりヤンはその事に気付いており、推進装置の1部を破壊す ることにより軌道を変え、トゥールハンマーにより要塞を破壊された)
 死後、上級大将となる。
 私生活においては、愛妻家で、2児(男の子)の父親である。妻の実家に仕送りを していた、という一面もある。

 

カール・ブラッケ:
 フリードリヒ四世時代の、開明派政治家の指導者。
 ローエングラム王朝初代民政尚書。
 ラインハルトから「進歩的な社会経済再建計画」の立案を命じられ、社会政策の充 実/民政面の向上に貢献する。
 民政尚書の座に就いてからも、ラインハルトの専制傾向と好戦性を強く批判する。
 貴族でありながら、自ら「フォン」の称号を省いて称する。(裏憶えですが、「フォン」は領主である貴族についていた称号だったと思います。だから「フォン」なしの貴族もありだと。詳しくは「銀河英雄伝説研究序説」に説明あります)

 

カール・ロベルト・シュタインメッツ:
 ブリュンヒルトの初代艦長。大佐。(第4次ティアマト星域会戦)
 ラインハルトが艦の指揮までも行おうとした時、臆することなく、自分がブリュン ヒルトの艦長なので、艦の指揮は自分にあると進言した。
 その後は辺境勤務となる。中将。
 リップシュタット戦役後は、辺境の支配権をラインハルトに差し出し、忠誠を誓 い、大将として元帥府に加わる。
 バーミリオン星域会戦前、ヤン艦隊と小規模な戦いを行うが敗退。(場所が悪かっ た、ブラックホールの前だもんな)
 「バーラトの和約」後は、帝国領となったガンダルヴァ星系方面司令官となる。
 ラインハルトの戴冠時に、上級大将に昇進。
 「冬バラ園の勅令」後、初代統帥本部幕僚総監となる。
 「回廊の戦い」にて、ヤンとメルカッツの挟撃を受け死亡。
 死後、キルヒアイス勲章と元帥号を贈られ、キルヒアイス、ファーレンハイトと共 に「三元帥の城(ドライ・アドミラルスブルク)」要塞に名を残す。
 旗艦は「フォンケル」。

 

クラウス・フォン・リヒテンラーデ:
 老巧な宮廷政治家。
 内務/宮内/財務の三尚書を歴任。10年以上に渡り首席閣僚を務め、エルウィン ・ヨーゼフ二世の即位に際して帝国宰相となる。
 リップシュタット戦役後、密かにラインハルトを排除しようと企むが、先手を打た れて失脚。ロイエンタールにより自決させられる。

 

クリストファー・フォン・バーゼル:
 サイオキシンの大規模な密売組織の長。
 アルレスハイム星域会戦時、後方主任参謀で補給部門の責任者であった。艦内に麻 薬サイオキシンを持ち込み、将兵が急性の麻薬中毒となり、敗北を招く。
 ヨハンナの夫。カイザーリングの友人。

 

グレゴール・フォン・ミュッケンベルガー:
 士官学校を首席で卒業し、以来35年の軍籍を誇る。
 伯爵家の次男でもある。
 軍人としては有能であったが、戦略/戦術的構想を持たない。
 ラインハルト曰く、「ただし、堂々たるだけだ」とのことだ。
 旗艦は「ヴィルヘルミナ」

 

ゲルラッハ:
 フリードリヒ四世時代の財務尚書。子爵。
 リヒテンラーデ候の腹心。
 リップシュタット戦役後、自ら地位を返上し謹慎。

 

シュターデン:
 戦術論と弁舌にのみ長じた、参謀型の軍人。
 ミッターマイヤーの士官学校時代の教官で、発想に独創性を欠く事から、生徒たち から「理論倒れのシュターデン」と渾名される。
 リップシュタット戦役を、貴族連合側の提督として戦う。アルテナ星域会戦でミッ ターマイヤーと戦い敗北、負傷する。
 レンテンベルク要塞にて、捕虜となる。

 

セバスティアン・フォン・ミューゼル:
 ラインハルトとアンネローゼの父親。
 妻を亡くし、酒におぼれる。
 生活の為に、アンネローゼを皇帝に売った。

 

トーマ・フォン・シュトックハウゼン:
 ヤンが半個艦隊でイゼルローン要塞を攻略した時の、イゼルローン要塞防御司令 官。大将。
 駐留艦隊司令官のゼークトと仲が悪く、そこにつけこんだヤンによって要塞を攻略 され、捕虜となる。

 

ナイトハルト・ミュラー:
 「獅子の泉の七元帥」の一人。ラインハルトの死後、元帥に叙せられる。
 最年少者でありながら、帝国軍において「双璧」に次ぐ名声を有する。
 攻撃の手腕はさることながら、難局に強く、防御に卓越した才能を示す。
 バーミリオン星域会戦では、三度に渡り旗艦を乗り換える戦いぶりを見せ、ライン ハルトの危機を救ったことから「鉄壁のミュラー」の異名で呼ばれる。ヤンからも 「良将だな。良く判断し、良く戦い、良く主君を救う、か」と絶賛していた。
 ガイエスブルグ要塞によるイゼルローン要塞攻略時も、重傷の身で艦隊の撤退に全 力を尽くす。
 バーミリオン星域会戦後、ヤンとラインハルトが会見する時、ヤンを出迎えた。こ のことにより、ラインハルトから薦められ、ヤンの弔問に赴いた。
 同僚のゴシップによく遭遇する。オーベルシュタインが犬を拾った時も目撃してい る。
 旗艦は「パーツィバル」

 

ハイドリッヒ・ラング:
 ゴールデンバウム王朝時代は、悪名高い社会秩序維持局の局長。
 証拠なしでの逮捕、証拠の捏造など、罪もない人々を取り締まっていた。
 リップシュタット戦役後はオーベルシュタインの監視下に置かれ、ラインハルトが 政権を掌握した際には、内国安全保障局局長となり(後に内務次官を兼任)、オーベ ルシュタインの麾下に置かれる。(やはりラインハルトも好みではないようで、オー ベルシュタインに押し付けてしまった)
 会議の席でロイエンタールに侮辱されたのがきっかけで、恨みを持つようになる。 ルビンスキーと共謀し罪もないロイエンタールを陥れた。

 

ハインリッヒ・フォン・キュンメル:
 キュンメル男爵家第20代当主。ヒルダの従弟。
 先天性代謝異常の為、生まれた時から半ば寝たきりの病弱な青年。
 自己の存在意義確立を求め、地球教徒によるラインハルト暗殺計画に加わるが失 敗。力尽きて死亡した。

 

パウル・フォン・オーベルシュタイン:
 ローエングラム王朝初代軍務尚書。帝国元帥。
 ラインハルトの参謀役として、政略/謀略/軍政など、あらゆる面でその異才を振 るった。
 目的の為には、ラインハルトでさえ利用する冷徹さを持ち、「ドライアイスの剣」 を渾名される。(実際、両目が義眼だが)
 ラインハルトの元帥府に加わる前は、ゼークトの部下であったが、ヤンのイゼル ローン攻略の際、自身の進言が受け入れられず、見切りをつけて一人艦から脱出し た。
 フェルナーを部下にしたり、ラングを任されたり、とラインハルトが嫌だなぁと思 われる人物を全て任される。
 ローエングラム王朝開闢の影に関わることが多く、同僚から反感を持たれがちで あったが、人格は廉潔で私心がない。
 地球教徒による、皇帝暗殺未遂事件でラインハルトの身代わりとなり、死亡。
 老犬(湯がいた鳥の肉しか食べないという、贅沢な犬)を拾って面倒を見る、とい う一面もある。(ミュラーに目撃されている)

 

ハンス・ディートリッヒ・フォン・ゼークト:
 ヤンが半個艦隊でイゼルローン要塞を攻略した時の、イゼルローン要塞駐留艦隊司 令官。大将。
 オーベルシュタインの上官だったが、彼の言う事を容れず猛進。(オーベルシュタ インは見切りをつけて自身のみ脱出した)
 不仲であった要塞防御司令官シュトックハウゼンとの間隙をヤンに突かれる。
 また、ヤンが降伏(逃げるようにと)を勧告したが「・・・玉砕あるのみ」と拒 み、あのヤンが切れて、奪取したイゼルローン要塞のトゥールハンマーで旗艦のみを 集中して狙われ玉砕した。

 

フォルカー・アクセル・フォン・ビューロー:
 元はキルヒアイスの部下。キルヒアイスの死後、ミッターマイヤーの部下となる。
 ガイエスブルグ要塞によるイゼルローン要塞攻略の援軍として戦う。
 ロイエンタールの部下、ベルゲングリューンとは友人。

 

フリードリヒ四世:
 ゴールデンバウム王朝第36代皇帝。
 オトフリート五世の次男。
 国事にはほとんど感心を示さず、「消極と沈滞の人」と言われる。
 後に、寵姫に加えたアンネローゼに執心を示す。(このことが、ラインハルトの打 倒ゴールデンバウム王朝の、「宇宙を手に入れる」の始まりとなった)

 

ヘルマン・フォン・リューネブルク:
 第11代薔薇の騎士連隊の連隊長。大佐。帝国に亡命。
 エリザベート・フォン・リューネブルクの夫。(エリザベートは心を開くことはな かった)
 軍人として有能で勇敢だが、極端までに巧妙で、人格に危険な要素を含む。(キル ヒアイス曰く、「敵にまわせば厄介だが、味方にすればもっと始末が悪い」)
 同盟においても、亡命した帝国においても、異端者である状況を憎みつつ、いっそ うの栄達を望むが、第六次イゼルローン要塞攻略時に、シェーンコップと一騎打ちを 演じ、敗死。
 「皇帝の落胤」/「自らの殺した男の婚約者を娶った」など、ゴシップには事欠か ない。

 

ミヒャエル・ジギスムント・フォン・カイザーリング:
 カイザーリング男爵家第19代当主。
 アルレスハイム星域会戦時は、艦隊司令官。少将。
 敗戦の責を負って退役。
 キルヒアイスと衛星クロイツナハ3で知り合う。(麻薬組織の摘発の協力をしても らう)
 麻薬組織摘発にあたり、夫(クリストファー・フォン・バーゼル)の罪の証拠を隠 滅しようとした、ヨハンナ・フォン・バーゼル(かつての恋人)を射殺した。
 クロイツナハ3...本当はローマ数字なんだよなぁ。(お気づかいありがとうございます。ローマ数字は機種依存文字でして......)

 

ルドルフ・フォン・ゴールデンバウム:
 銀河帝国ゴールデンバウム王朝の開祖。
 「鋼鉄の巨人」あるいは「雷帝」などと呼ばれる。
 軍人の家系に生まれるが、政治的戦略にも優れ、軍を退役後は政界入りした。
 そこで、国家革新同盟のリーダーとして手腕を発揮。後に銀河連邦主相に選任さ れ、独裁政権を確立。その後、ゴールデンバウム王朝を築く。
 即位後は、自己神格化を進め、反対者や社会的弱者の粛清(「劣悪遺伝子排除 法」)に奔走。
 ゲルマン風を好み、功臣達を中心に貴族階級を確立して、特権階級支配による王朝 の基礎を固めた。


<フェザーン自治領>
グラズノフ:
 帝国における、フェザーン弁務官事務所の一等書記官。
 幼帝誘拐計画に関わる。

 

ボリス・コーネフ:
 フェザーンの独立商人。
 商船「ベリョースカ」号の船長。
 ヤンの幼馴染みだった事を、うっかりルビンスキーにしゃべってしまった為、ハイ ネセンのフェザーン弁務事務所の書記官に命ぜられてしまった。よって、「コーネフ 家では、この200年間犯罪者と役人を身内から出していないのが自慢」ということ が、崩れ去ってしまった。
 ハイネセンにてヤンと再会した後は、ヤン一党、次いではイゼルローン共和政府の 為に、情報提供者/物資調達者/「封鎖突破者」として活躍した。
 ヤンの幼馴染み。「悪たれのボリス・キッド」と呼ばれていた。
 やっぱり、毒舌家。
 イワン・コーネフとは、従兄弟にあたる。

 

マリネスク:
 ボリス・コーネフ所有の商船「ベリョースカ」号の事務長。船長の良き補佐役。
 堅実な事務処理能力を持つ。(規模は違うがキャゼルヌと似たような能力を持つ ?)
 帝国軍に占領されたフェザーンから脱出するユリアンに協力。

 

ルパート・ケッセルリンク:
 フェザーン自治領主ルビンスキーの補佐官。
 かつて、ルビンスキーが栄達の為に捨てた女が、密かに生んだ私生児。(よって、 父親があのルビンスキーである)
 父親を追い落とし、自らが政権を握るという野心を持つ。帝国軍のフェザーン制圧 に乗じ、ルビンスキーを殺害しようとするが失敗。逆に射殺される。


<地球教>
デグスビィ:
 ルビンスキーを監視する為フェザーンに派遣されるが、ケッセルリンクの策略によ り、背信者となる。
 ユリアンらとフェザーンを脱出する途中で病死。その死に際、ユリアンに地球と フェザーンについての情報を与える。(ユリアンが地球へ行くきっかけとなった)

 

ド・ヴィリエ:
 地球教の大主教。総書記代理。
 知識と情報の分析力に優れている。その能力を自らの野望の為に活用し、地球教の 数々の陰謀を主導する。
 キュンメル事件の首謀者の一人、アンドリュー・フォークを囮にヤンの暗殺、ウル ヴァシー事件を画策しロイエンタールを叛乱に追い込む、ラインハルトの暗殺を謀る (が、ユリアンに射殺される)など。

 


参考資料:

新訂 エンサイクロペディア「銀河英雄伝説」

エンサイクロペディア「銀河英雄伝説」

LD 第1期/第2期

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