ルナル・リプレイ
第一章 歪んだ理想

自己紹介
GM     :はい、それじゃ皆さん、時計回りに自己紹介してください。
プレイヤーA :紫の群島から来たケラーグ・ウィザードです。以上。
プレイヤーC :なにぃ!
プレイヤーB :ちなみにプレイヤーは・・・
プレイヤーA :やかましい!
GM     :あー、さっさとキャラクターネームを言ってくれんか?
プレイヤ―A :おお、名前はテンちゃんです。
GM     :は?
テン     :フルネームはテン・グゥです。
プレイヤーF :そのまんまじゃねえか!
テン     :まあ、テンでもグゥでも好きに呼んでくれい。
GM     :じゃあグゥちゃん。
テン     :・・・なんかやだから、テンちゃんにして。
GM     :なら最初からそう言え。
テン     :目標は源人になることです。
プレイヤーC :ガビーン!
プレイヤーB :次は私ですか。プレイヤーは妖占中佐(あやうらちゅうさ)
        キャラクター名はラッテ・リ・ソラッチです。
テン     :はあ?
プレイヤーC :何ですかそれ?
ラッテ    :名前はラッテでいいわ。
テン     :ラッテリ・・・
プレイヤーC :コーヒーですか?
ラッテ    :いや、酒の名前。一応ごく普通のタマットの神官です。
プレイヤーF :ごく普通って・・・
ラッテ    :今回はあかほり系でもなければ二重人格でも両性具有でもオカマでもないから。珍しく。
プレイヤーD :珍しいのか?
プレイヤーE :嫌、両性具有。
テン     :二重人格はCP稼げるんだけどなあ。
GM     :そこ、やかましい。
プレイヤーC :次は俺ですね。名前はハ―マン・カ―ティスです。年齢は決まってません。
テン     :今すぐに決めろ!
ハーマン   :そんな事言われても。
ラッテ    :よし、30だ。
ハーマン   :30って言うな!
ラッテ    :ルール上で30だ。(技能に60CP費やしてました)
ハーマン   :おう、なんてこったい!

GMの解説  (そんなルールは無い)

ハーマン   :まあ、自己紹介はそんなとこで。
ラッテ    :それだけかい!
プレイヤーD :さっき出来たばかりだから考えてなかったな。
テン     :全部言えよ。
プレイヤーE :名前もね。
アルータ   :えー、名前はアルータ・ノーブルファウンテンです。
プレイヤーF :ながっ!
アルータ   :クランネームだから、長いのは仕方ないです。
GM     :短く・・・R君?
アルータ   :やめてぇ!
ハーマン   :究極超人!?
アルータ   :種族はレスティリで、人間社会を見に森から出てきました。好奇心レベル3です。
テン     :ありがちだな。

GMの解説  (エルファのやるプレイヤーの8割はこの理由を使う)

プレイヤーE :えー、ファイニア出身のタマット突撃兵です。名前はラスキン・ベルデ―ト。
ラッテ    :ダスキン?
ラスキン   :違う!
テン     :ほっとけ。
ラスキン   :戦闘メインの傭兵ですので、戦闘しか能がありません。
プレイヤーF :私は〜、アリシア〜、アリシア・クロードで〜す。
その他全員  :うがあああああ!
アリシア   :オータネスからきましたあ。
GM     :と、鳥肌が・・・

GMの解説   (女性が男性の真似をするのは認められますが、男が女性の真似をすると寿命を縮め
               ます)

アリシア   :目標は有名人になる事です。
ラッテ    :賞金首でも有名人だよな。

 

       かくして、このパーティーで冒険が始まるのであった。このメンバーがどういう冒険
           を繰り広げていくのか。それはマスターである私にも分からない。何故なら、マスタ
           ーはシナリオを作るが、ゲームがシナリオ通りに進む事などまず有り得ないからだ。
      彼らはこれからどうなっていくのだろう。物凄い事件を解決して世界に名を知られる大
          人物になるのか。悪魔に協力して世界を滅ぼすのか。それともせこく気侭に旅をするのか。
      マスターですら先が読めない、プレイヤーの判断がそのまま結果につながり、サイコロ
          に運命を翻弄されるゲーム。それがT・RPGなのだ。


いきなり犯罪者!?

GM  :それでは、君達は今帝国にいます
PC全員:なぁにぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!
GM  :うん、どうかした?
ラッテ :だって・・・
ラスキン:俺達・・・
アリシア:赤の月ばっかなんだよー!

GMの解説 ゲームの舞台となっているルナル・サーガではPCは全て何らかの月に属しています。人間なら青か赤というように、種族を決めた時点で信仰する月が限定されてしまいます。この世界の住人は信仰する月を変えると、その月を信仰する異種族に変化してしまうほど月の影響を強く受けています。今彼らがいるリアド大陸ではそういった異種族が共存していますが、この帝国、トルアドネス帝国は青の月信仰しか認めていないという国なので、赤の月信者は自動的に犯罪者となります。

ラスキン:このインペイラーはどうすればいいんだ!
GM  :頑張って「偽装」してくれ。
ラスキン:誰かお願い。
テン  :ガヤン、偽装してやれ。
ハーマン:いや、一応持ってるけど、偽装はガヤンの技能じゃないぞ。

ころころ

ハーマン:ふおぉぉ、1成功しかしてない!

GMの解説 成功度というのは、どれだけ上手くやれたかです。成功度1とうのは、簡単にばれてしまう成功度です。

GM  :それでは、そろそろ開始。
GM  :君達は現在帝国の田舎にいます。
ラッテ :ところで、俺達どうしてここにいるんでしょう?
GM  :都会に行くと捕まるからじゃない?
アリシア:なるほどお。
ラッテ :ていうか、俺たち何で旅してるんだろう?
GM  :帝国から逃げるためじゃない?
GM  :それでは、君たちは帝国のさびれた田舎村にいます。
テン  :俺は茶屋でお茶でも飲んでるというイメージがあるんだが・・
ラスキン:そこらへんにガヤンはいるんだろうか?
ラッテ :今何時くらい?
GM  :今はお天道様が真上に見えるくらい。さあどうする、宿を探す? このまま先に行く? 駅馬
          車を待つ?
ハーマン:というか、俺たちはどこに行くんでしょう?
ラッテ :誰かガヤン作れ!
ラスキン:というか、そこにガヤンが。
GM  :じゃあハーマン、目的を作れ。

GMの解説 PRGの宿命として戦士はリーダーにされます。特にルナルではガヤンはリーダーというのはデフォルトと化しています。

ハーマン:何にしよう?
テン  :何処製のガヤン?
ハーマン:一応バドッカが使いやすいけど。
GM  :では、バドッカ鼻地区出身としよう。
ラスキン:一番死にやすい。
テン  :微妙やな。
ラッテ :待てマスター、俺はバドッカ鼻地区のタマット出身なんだけど?
GM  :では、血で血を洗う間柄なんだな。
テン  :ていうか、このパーティー敵だらけやん。
ラッテ :ひょっとしてこいつは俺を追ってきたのか?
ラスキン:なるほど、じゃあ現在バドッカに護送中だと。おお、目的が出来たじゃないか!
ラッテ :ちょっと待て!
ハーマン:よし、じゃあ犯人を移送中、と。

パーティー大爆笑。

テン  :ということは、パーティーはこうなるんだな?

テン、ラッテをのぞく形で皆を指差す。

ラッテ :待たんかい!
GM  :では、パーティーの目的はラッテをバドッカに連行して裁きにかける、と。

こうしてパーティーの目的は決まった。何か間違ってる気もするが?


GM  :さて、どういうルートでグラダスに帰るかだが、陸路で海岸沿いに未踏砂漠を突破するルートと、河を下ってセルタークからバドッカに行くのとどっちが良い?
テン  :後や。未踏砂漠は行きたくない。
ハーマン:あんなとこ行きたくない。
ラスキン:未踏砂漠は却下です。
GM  :えー、コースはですねえ・・・・・・・・

GM、地図を出してルートをPCに教える。

GM  :とまあ、こんな感じな。川沿いに大回りでセルタークに行くか、海岸沿いにグラダスに戻る。
テン  :後者のほうが圧倒的に速いけどな。
ハーマン:未踏砂漠は嫌。
ラッテ :砂漠は嫌。
GM  :ええとねえ、こっちは途中で歪みの沼地の脇を突破することになるよ。
テン  :駄目だろ?
GM  :じゃあ、セルタークに入って、悪魔海には入らないように行くとなると・・・・・・ファイニアを目指す事になるねえ。
全員  :・・・・うう〜〜〜ん。
アリシア:今何処!?
テン  :とりあえず、端っこて何処?
GM  :ええと、この辺り〜
テン  :ハ、ハン・トルアの上!?
ラスキン:あ―、俺行きぬく自信無い。
GM  :ああ、こからだと西に行くか、東に行くかで変わる。西なら最後には水晶連峰突破する事になるな。
テン  :ねえ、未踏砂漠に入らずに突破することはできる?
GM  :はい?
テン  :未踏砂漠に入らずに海岸線を突破していく。出来る?
GM  :出来ると思うけど、物資が大量に必要だよ。
ハーマン:マスター、後者を選ぶぞ。
GM  :じゃあねえ、西と東どっちがいい。西なら湖経由で河くだり、東なら水晶連峰を抜ける事になるよ。
テン  :水晶連峰って、何か武器が゙なかったっけ?
 
以後、数十分に渡ってPC間でルートを巡って激論が交わされ続ける。なお、この間にラッテを護送中なのかどうかでも議論が行われている。

GM  :では、東回りに山越えで行くという事でいいの?
ラッテ :まあ、エルファがいるから大丈夫だろう
GM  :あそこにエルファは住んどらんと思うんだが・・・・・・

GM  :てなわけで、田舎村についたわけだ。
PC全員:やっとかい!!
ハーマン:時間は?
GM  :お天道様が真上に見えるくらい。
ラッテ :おやっさん、今日はここで休まないか?
ラスキン:じゃあ、ちょっと偵察してきて、ガヤン。
ハーマン:じゃあ、ちょっと村長にでも挨拶してくるか。
GM  :ところで、結局そのインペイラーはどうするの?
ラスキン:仕方ないな、誰か偽装してくれえ!

ラッテが偽装をこころみるが・・・・・・成功度は2であった。

GM  :それで、ここに泊まるということで、行動は?
テン  :寝る。
GM  :まだ太陽高いけど?
テン  :いいから寝る。夜が耽るまで。
アリシア:買う。
全員  :何を?
アリシア:ウィンドウショ・・・
全員  :あるかい!
ラスキン:人に見つからない様に隠れてる。

村長  :いやいや、これはこんな田舎ににようこそいらっしゃいました。
ハーマン:いえいえ、そんな事は無いですよ。
ハーマン:ところで、ここ最近は変わった事は無かったですか?
村長  :変わったことですか。別に特にこれといった事は無かったですよ。
ハーマン:そうですか、それではこれで。

アリシア:ショッピングは出来ないけど、何か無いかな?
GM  :店じゃないけど、村の中央でなにか演説しているやつらが居るぞ。
アリシア:演説?
GM  :一人がお金を配って客寄せして、一人がなにやら領主を打倒してどうこう言ってる。
アリシア:・・・・・・なんか、関わらない方が良さそうな話しですね。
GM  :どうする?
アリシア:関らないでおきます。
GM  :そうか、外で動き回ってるもう一人も、すぐに気付くよ。
ハーマン:むう、俺もか。
GM  :どうする?
ハーマン:どういう連中がおるの?
GM  :演説してるのが若い男。金を配ってるのはちと年配。二人とも武装はしてないように見える。
ハーマン:ふむ、少し話を聞いてみよう。
GM  :では、『我々はこの一体に悪政をしく領主を打倒し、人民を解放するのだ』とか言ってます。
ハーマン:この辺りの領主って、そんなに悪人なのか?
GM  :さあ、君達はこの辺りに詳しくは無いだろう。
ハーマン:まあそうだな。
GM  :で、なにかする?
ハーマン:いや、一度帰るわ。
ラッテ :GM、俺はちょっとうろついてくる。
GM  :無謀な奴め。何処をうろつくの?
ラッテ :その辺の農家のおっちゃんに世間話を持ちかける。
ラッテ :どうだい、最近の景気は?
おっちゃん:『良いわけ無いさね。税金は上がる一方だしな』
ラッテ :税金?
おっちゃん:『ああ、今では消費税400%だよ』
ラッテ :なんだ消費税って!
おっちゃん:『それになあ、仕事熱心な役人さんや、真面目な人がどんどん追い出されててねえ。前の領主さまの時はこんな事無かったのに』
ラッテ :ふうん、大変なんだなあ。
おっちゃん:『ああ、大変だよ』
ラッテ :ふむ、おっちゃんから聞ける話しはこんなもんか。後もう少し回ったら引き上げるぞ。
GM  :まあ、聞ける話しは対して変わらんね。領主の良い噂は聞かないけど。
ラッテ :ふうん。
GM  :他に何かする人は? 居ないなら夜になるけど。

     誰もいないので夜になりました。


美人局に気をつけて
GM  :じゃあ夜になったよ。
テン  :夜空のお散歩に行く。
ハーマン:夜の街に遊びに行くぞ。
アリシア:ガヤンでしょうに。
ハーマン:ガヤンでも楽しみたい時はあるんだ。
GM  :でも、こんな田舎だから夜にもなれば人は出歩かんよ。
ハーマン:うおお、探すぞ。
GM  :・・・・・・じゃあ、暫く歩き回ってると、こんな田舎には似つかわしくない美人が一人出歩いてるのを見つけた。
ハーマン:おお、ラッキー。さっそく声をかけよう。
ラッテ :見境無いやつめ。
ハーマン:お嬢さん、どうしましたか?
女性  :『え?』
ハーマン:どうです、これから僕と一緒に。
ラッテ :誰がこんなあやし奴に付いて行くかよ。
女性  :『・・・・・・分かりました』
テン  :なに!?
ハーマン:おお、やったぜ!
女性  :『でも、ちょっと先に済ませたい用事があるんです。少し待ってくれますか?』
ハーマン:いやいや、僕もついていきますよ。
ラッテ :逃げ台詞だな。
ハーマン:逃がしてなるものか。
女性  :『分かりました、じゃあこっちです』
ハーマン:はいはい。

     だが、女性は村から外れ、森の中へと分け入っていくではないか。だんだん不安を感じ出したハーマン。
ハーマン:あ、あの、お嬢さん、一体どちらまで?
女性  :『こちらに私の仲間がいるんです』
ハーマン:・・・・・・仲間?
アルータ:やっぱり。
女性  :『もうすぐですから』
ハーマン:え、ええと、でもなあ・・・
GM  :とか言ってると、森が開けてきて川が見えてきたぞ。
ハーマン:はうう!
GM  :で、川岸に一組の人間達が野営してるぞ。
ハーマン:見覚えは?
GM  :ある、村で演説してた奴らだ。
ハーマン:や、やばい、やばいぞ。
GM  :彼らはお前を見ると近寄ってくるよ。ちなみに今は武装してる。
女性  :『連れて来たわよ―』
ハーマン:はあっ、騙されたのか!
ラッテ :お前がついてっただけだろうが。
アリシア:自業自得ですよ。
ハーマン:うおお、やばいぞ!
GM  :騒いでると二人がお前の背後に回るぞ。前からも二人。
ハーマン:あああ。お嬢さん、これは一体どういう事?
女性  :『だから言ったでしょう、用事があるんだって』
ハーマン:それでどうしてこいつらに?
女性  :『私の用事は、あなたを連れてくることですもの』
ハーマン:やっぱ騙されてる。
GM  :んで、前に居る男の片方、村で演説してた奴が話しかけてくるよ。
男   :『やあハーマンさん、よく来てくれました』
ハーマン:俺に何のようだ?
男   :『あなたにお願いがあるのですよ』
ハーマン:おねがい?
男   :『ええ、詳しい事はまだ教えられないのですが、私達の計画に手を貸して欲しいのです』
ハーマン:計画って・・・
男   :『私達は、このあたり一帯を治めている領主を打倒し、領民を解放したいのですよ』
ハーマン:それって、俺にテロリストになれって事?
男   :『そうは言いませんが・・・・・・勿論タダとは申しません。やっていただけるならそれなりの報酬はお約束しますよ』
ハーマン:・・・・・・GM、周りの様子は?
GM  :話してる男以外にも正面に一人、背後に二人。女性は少し離れてる。
ハーマン:囲まれてるか。逃げるのは無理だな。
GM  :逃げるならやってくれても良いけど?
ハーマン:完全に囲んでるくせに!
GM  :まあね。
ハーマン:だあああ、この場は受けるしかねえ!
男   :『おお、引き受けていただけますか』
ハーマン:仕方ないでしょう、この状況では。
男   :『まあ、こちらとしても受けて頂けなければ困るところでしたから』
ハーマン:・・・・・・ちっ、狙われたわけか。
男   :『では・・・・・・そちらのお仲間にも話しておいてください』
ハーマン:ほっ、帰してもらえるわけか。
男   :『では、お仲間によろしくお伝えください』
ハーマン:ああ、じゃあな。
GM  :じゃあ、村に戻るね。

GM  :えー、フラフラ遊びに出たのが1人。寝たのが4人。その後寝たのが3人。風呂に入ろうとしてたのが一人。
ハーマン:ふむ
GM  :でだ、そろそろ村に着いたぞ。
ハーマン:今何時ごろ?
GM  :午後の9時くらいですな。
ハーマン:ふふふ、まだ夜はこれからですな。といいう訳でレンさん、これから我々の仲を深めるためにどうです、これから一杯。
レン  :じゃあ、さよなら。
ハーマン:え?

ひゅ〜〜〜〜〜〜〜〜

GM  :この人、頭は良いようだな。
ハーマン以外:わはははははははははははは!!!
ハーマン:おのれ・・・・・・しかたない、帰るとするか。


ハーマン、死す?
GM  :ええ、帰るとすでに宿の明かりはほとんど消えてますな
ハーマン:はあ、そうだよなあ。
GM  :あ、でも煙突モドキから湯気は上がってるな。
ラッテ :誰か風呂に入ってるな。
ハーマン:ほう、それでは私も風呂にはいって寝るとしますかな。
テン  :いっとくけど、武器持ってなければこっちの方が強いぞ。
ハーマン:では、ガラガラと、
GM  :中にはおばあさんがいて、「イヤーン」と。65歳の乙女が。
ハーマン:ビシィ(石になる)
皆   :(大爆笑)
ラッテ :さあ、恐怖判定を。
ハーマン:するまでも無く真っ白になった。
GM  :ええ、起きたい人は生命力判定して。

みんなサイコロを振り出す。

ラッテ :ウィップを掴んでそっちに。
アルータ:クウォータースタッフ掴んで。
ラスキン:大型ナイフを掴んで
テン  :俺はいないけど・・・行く。
GM  :えーでは風呂場に行くと、おばあさんが風呂桶に沈んで・・・
全員  :沈んで!?
GM  :・・・・・・顔だけ出してます。
テン  :ああ、びっくりした。
GM  :ええ、それで、髪まで真っ白になった隊長さんが居るぞ。
ラッテ :お前、そんな趣味まで合ったのか!
アルータ:もう少しまともな人だと思ってました。
ハーマン:ポケー
ラスキン:しょうもない、さあ寝よ寝よ。
GM  :これで明日の村のニュースは決まったな。

GM  :では、翌朝だよ。
ハーマン:ふう、昨日は酷い目にあった。
テン  :朝には帰ってくるぞ。
GM  :では、おばあさんが朝ご飯だよと伝えて回ってくる。ちなみに起きないと食べ損なうからね。
ハーマン:朝飯とっとと掻っ攫って自分の部屋で食うぞ。
GM  :ここ大部屋だぞ。
ハーマン:ちっ、仕方ねえ。
GM  :あー、ばあちゃんは顔を隠してすぐに出て行く。

全員大爆笑

ラッテ :み、見ない事に。
テン  :どうせ俺には分からないし。
GM  :ええ、何か言いたいことはあるかね?
ラッテ :あー、肩を叩いて、お幸せに。
ハーマン:ドス。
テン  :ゴーセスあるなら首絞めれば良いじゃん。
アリシア:あ、頚椎が・・・・

GM  :で、朝飯食ったなら次の行動を宣言してくれ。
ラッテ :じゃあ旦那、次の目的地に行くか。
ハーマン:あ、ちょっと待ってくれ。実は昨日かくかくしかじかなことがあってな。
全員  :全然分からん!
GM  :言っておくが、GMに聞くなよ。話はちゃんと聞いてたよな?
ハーマン:う、はいです

ハーマン、皆に分かり難い説明をする。

ラッテ :要するに、美人局にかかったわけか?
ハーマン:う、そうとも言う・・・
アルータ:まさかハーマンさん、あなた引きうけたんじゃないでしょうね?
ハーマン:い、いや、だって仕方なかったんだ。だってラスキンの正体ばれてたし。
ラスキン:え?
アルータ:それにしてももう少し交渉のしようとかあったでしょう?
ラッテ :まあ、旦那の意見なんか聞く気はないけどね。
ハーマン:・・・・・・豚箱行き決定。
ラッテ :なにぃ!
ハーマン:身にかかる火の粉は振り払うしかないじゃないかあ。
アルータ:火の粉を被ろうとしてるじゃないですかあ。
ラッテ :まあ、旦那の意見なんか聞く気はないし。
ハーマン:自己中め!
テン  :ぷはあ・・・まったくてって感じだね。
ラスキン:俺も自信過剰。
テン  :お前もか!
ラッテ :まあ、大雑把な状況はわかったが、この村見て圧制してるように見えんのだが?
ラスキン:圧制されてるにしては平和だよな。
テン  :狂った様に走り回る奴も居ないし、首吊り死体もないし・・・
ラッテ :確かに、餓死体がその辺に転がってる訳じゃないし。
GM  :それは圧制じゃなくて虐待だ!
テン  :何を言う。俺のファンタジーとはロードスが基準だ。
ラッテ :圧制とはそういうもんじゃないのか?
GM  :で、どうするんだ?
テン  :別に、馬鹿なガヤン神官を馬鹿にしながら行くだけだ。
ハーマン:うるせえ。
ラッテ :ただ、赤の月だってばれてるのがちとめんどいな。
ハーマン:そうなんだよなあ。
テン  :おいら白いもん。
ラスキン:領主に殺られるか、あいつらに殺られるかの差じゃないのか?
テン  :そりゃ嫌だな。
ラッテ :5人を相手にするか、領主を相手にするのと、どっちが強いかだな。
アリシア:本当に5人かも問題だけどね。
ラッテ :仕方ない、俺も手伝ってやろう。
GM  :で、どうするの?
ラスキン:ちょっと聞きこみいってもいいだろうか?
ラッテ :まあ、ナイフぐらい持ってくかな。
ハーマン:俺は普通にソードブレーカー。
アリシア:ていうか、聞きこみいっても大丈夫だろうか?
アルータ:領主の館は何処?
GM  :北にある隣の街。歩いて半日くらい。
ハーマン:じゃあ、街まで行ったほうが良いのかなあ。
GM  :まあ、それを相談しに来るんだけどね。
ラッテ :いや、俺たちはそれは聞いてないぞ。
テン  :確かにな。
ハーマン:おう、シット。じゃあ今から話すぞ。

ハーマン、PCに事情の続きを説明。

ラッテ :じゃあ、堂々と外に行くぞ。
GM  :じゃあ,聞き込みする人は手を上げて。
ラッテ :はーい。
GM  :じゃあ、5人は宿でごろごろしてるんだな。
ラッテ :じゃあ、その辺おおっちゃんに話を来てみよう。
ラッテ :なあおっちゃん、最近の景気はどうだ?
おっちゃん:いやあ、良くないねえ。新しい領主が来てから税率が20パーセントも上がったんだ。
全員  :20パーセント!?
おっちゃん:おかげで生活が苦しくてねえ。
テン  :そら、苦しいだろうなあ。
おっちゃん:その割には道路が良くなるわけでもないし、何に使ってるだろうねえ。
ハーマン:まあ、いろいろ使い道はあるからねえ。
ラッテ :あの連中はいつごろから現れてるの?
おっちゃん:数日前ぐらいから。
ラッテ :良く知ってるな。
おっちゃん:会合なんかで聞くんだよ。
ラッテ :領主ってどんな奴?
おっちゃん:横幅が広くて、わかめ髪で、肉まん系の顔で、笑うと引きつりおこしそうな人。
ラッテ :どういう奴だ。
おっちゃん:最近、真面目なガヤンさんや、苦言をするような人をどんどん飛ばしてるらしい。
ラッテ :なるほどねえ。まあ、これくらいかな。

GM  :じゃあ宿屋の方ね。婆さんがやってきてこう言うよ。「お客さんがた〜、見まわりの方がこられましたよ〜」
全員  :なにいい――!! 見回りだと――!!
GM  :平たくいうと、旅人なんかに怪しい連中がいないかどうか見て回る人。
テン  :人数は?
GM  :二人。
テン  :それ以外には誰もいない?
GM  :いないよ
テン  :じゃあ、屋根に登って寝てる。あ、蝙蝠を窓に張りつけとくから。
GM  :じゃあ、扉がトントンと叩かれるよ。
ハーマン:もう来たのか。
GM  :入ってきたのは普通の兵士達だよ。
兵士  :「客は6人と聞いているが?」
ハーマン:ああ、今外に出ているんですよ。と言ってソードブレーカーを見せる。
兵士  :「それで、どちらに行かれるので?」
ハーマン:ちょっとバドッカまで。
テン  :うわ、正直に言いやがった。
兵士  :「ほう、そんな所まで。いいご身分ですなあ」
ハーマン:いや、任務でして。
全員  :うわああああ(汗)!
兵士  :「任務?」
ハーマン:言う必要がありますかな?
兵士  :「・・・・・・・・・」兵士はそれについては追及せず、今度はラスキンの方をじっと見ている。
ラスキン:う・・・・・・ハーマンの後ろに隠れようかな。
兵士  :こう、疑わしげな目で見ているよ。更にアリシアの方もじっと見てるよ。
ハーマン:どうかしましたか?
「兵士  :飄々とした感じの、たぶん偉い方が「いえ、こう、臭いといいますかね。いえ、大した事ではないんですが」
ラスキン:え、臭い、昨日お風呂に入ったのに。
アリシア:え、私入ってないわ。
ハーマン:そのせいか。駄目じゃないですか。
GM  :兵士はとってもむなしそうな顔をしてるぞ。
兵士  :「それでは」
ハーマン:はい、ご苦労様でした。

帰って行く兵士を見送って、皆は顔を付き合わせた。

ハーマン:垂れ込みかな。
GM  :気付かれたと思うかね?
ハーマン:気付かれたと思う。
アルータ:でも、これで出て行く口実が出来たかも。
GM  :テン、ちと視覚チェックしてみて。
テン  :コロコロ・・・・・・ええと、『祝福』入れて7成功
GM  :ちい、嫌な奴だ。
テン  :標準装備なのさ。
GM  :ええと、物陰からジーとこっちを見ている男が居るよ。兵隊が去ったのを見ると人影に消えて・・・・・
全員  :人影、そんなに人が居たのか!
GM  :・・・・・・・・・森に消えていきました。
テン  :むう、じゃあ昼寝を続けます(こいつは怠惰なのだ)


そして、犯罪の片棒を担ぐ
暫くするとラッテが帰ってきた。

GM  :じゃあ、犯罪者が帰ってきた。
ラッテ :犯罪者じゃねえ! まあ、今はそれよりも・・・・・・・

ラッテは聞いてきた情報を伝えた。

テン  :まあ、飛ばされる奴が馬鹿なんだな。
GM  :そんな事をしていると、昨日の兄ちゃんが来た。
テン  :見た感じは?
GM  :武装はしてない。
テン  :じゃあ、入ってくる時に魔力感知してみる。
GM  :まあ、白の月の魔力は無いぞ。
テン  :ふうん
GM  :てな訳で、兄ちゃんが入ってきたぞ入ってきたぞ
ラスキン:で、囲んでぼこにするの?
ハーマン:やめれ
アリシア:戦闘するの?
GM  :それで、部屋に入ってちょこんと座る。
ハーマン:遅かったな。
ラッテ :ふんぞり返って聞いてやろう。
男   :『それで、話は聞いていただけましたかね?』
ラッテ :ああ、あんたが美人局をやってるって事か。
男   :『は?』
ハーマン:それはもういい!
男   :『あ、あれは、こちらでもっとも有効と思われる手を取っただけなんですが』
ハーマン:むう、手の内を読まれている。
ラッテ :確かに。
アルータ:反論の余地がありませんな。
男   :『それで、お話はどうです。引き受けていただけますか』
ラッテ :というか、よく分かってない。
男   :『まてい!』
テン  :だって、話しよく聞いてなかったし。
男   :『仕方ない、もう一度話してあげましょう』
    :こ近辺の領主はド悪党である。
    :この近くの街の領主をやっつけて、住人を解放しようとしているらしい。
ラスキン:領主をやっつけても解放にはならんと思うのだが。
GM  :彼らはそう思ってるらしい。
テン  :まあ、革命家なんてそんなもんだって。
ラッテ :愉快犯か。
男   :『まあ、手を貸していただけるならタダとは言いません』
ラッテ :ほう。
テン  :ここに傭兵がいるんだから単独契約すれば良いのに。
ハーマン:というか、フリーランス雇えば良いのに。
ラスキン:はーい、フリーです。
男   :『こちらとしては、あなた方が必要とするものを提供しましょう』
アルータ:ほう?
男   :『この近辺の警備隊の巡回ルートの地図です』
ハーマン:信用できるのか?
男   :『もちろんです。我々も使うものですから』
アリシア:ああ、餌が。
ラッテ :それで、俺達に何を期待してるわけ?
男   :『実働戦力です』
アリシア:突撃戦力?
テン  :特攻要員だ。
ラッテ :なにか作戦でもあるのか?
男   :『我らの仲間はたくさん居る。もちろん領主の館の中にも』
ラッテ :なるほどねえ。
アルータ:一つ聞きたいんですが?
男   :『はい?』
アルータ:領主が悪だと仮定して、領主をやっつけた後のヴィジョンはあるのか?
男   :彼らの考えだと、やっつけた後のプランはまだ無いらしい。あと、この男はカーライルというらしい。
テン  :なんて嫌な名前だ。
GM  :別にグレイソンなんてファーストネームじゃないぞ。
テン  :まあ、大体の性格はわかったぞ。
ラッテ :それで、こいつは俺達に実行犯になれといってるのか。
アルータ:それで、皆さんは受けるの?
テン  :ふっ、俺のキャラはここにさえ居ないぜ。
ハーマン:それで、俺達は暗殺しないといけないの?
カーライル:『いや、別に暗殺でなくても構わない。暗殺でも良いけど』
ハーマン:後方支援じゃ駄目?
カーライル:『後方支援要員は一杯居るから』
ラッテ :こいつらは兵隊が欲しいんだからね。
アルータ:私は嫌だなあ。
カーライル:『報酬はお約束しますよ』
アルータ:皆はどうするの?
GM  :受けるのは二人、受けないが一人。
ラッテ :濡れ衣は嫌だなあ。
アリシア:受けたら帝国に追われない?
テン  :というか、お前はアルリアナ信仰してる時点で追われるって。
アリシア:そうだったあ!
ハーマン:俺は国家反逆罪?
テン  :いや、別に帝国の人間じゃないからそれはないともう。
ラッテ :代わりにテロリストだけどね。
ハーマン:それは俺の矜持が許さねえ!
アルータ:ただ、今回の仕事を受けたら指名手配だよね。
GM  :まあ、そうだね。
テン  :今更って気もするけど。
ラッテ :まあ、俺は受けてもいいけどね。
ハーマン:俺は本当は嫌だけどなあ。
アルータ:なら受けなければいいじゃないですか。
ハーマン:そうは言ってもねえ。
アルータ:受けるとリスクが大きすぎます。
ハーマン:でもねえ、どうやっても結果は変わらない気がするしねえ。それなら受けた方が・・・・・・
GM  :それで、受けるの?
テン  :めんどくさい
GM  :じゃあ受けないの?
テン  :あああ、特徴/怠惰取ったんだもん!
ラスキン:まあ、リーダーに任せる。
アリシア:右に同じ。
ハーマン:ああ、リーダー任せが一番困る。
ラッテ :それがリーダーの仕事だもん。
ハーマン:じゃあ、ここはいと言っておこうか。
カーライル:『そうですか、それは助かります』
アルータ:私は断らせてもらいます。
カーライル:『そうですか、仕方ないですな』
ラッテ :では、改めて報酬の話をしようか。
ハーマン:いきなりかい。
カーライル:『まあ、必要経費と3000ムーナ、あとは現地調達で』
ラッテ :なるほど、好きに貰っていいんだな。
GM  :じゃあ、受けるのが4人。受けないが二人かな。
ラッテ :そうなるのかなあ。
カーライル:『じゃあ、二日後までに北の街にまで来てください』
ラスキン:なに、街に入る!?
テン  :急に難易度が上がったぞ!
カーライル:『ああ、街に入るときはこの割符を見せてください。問題無く入れますよ』
ラッテ :おお、そういう物があったのか。
カーライル:『これくらいは準備してますよ』
アリシア:まあ、そうだよねえ。
ハーマン:それで、作戦はいつ聞かされるの?
カーライル:『現地で伝えてくれる』
ラスキン:それまで秘密かい。
ハーマン:現地じゃ誰が案内してくれるんだ?
カーライル:『このメモにある店に来てくれれば案内してくれる奴がいる』
アルータ:参加する気はまったく無いですよ。
テン  :そういえば、参加するメンバーに治癒魔法使える奴が一人もいねえ。
ハーマン:おうシット!
テン  :まあ、俺は後からのんびり追ってくわ。
GM  :じゃあ、4人は今から出発するの?
ハーマン:そうだな。
テン  :俺は今夜は宿に泊まってくよ。
アルータ:私は近くの森の木の上ですね。
テン  :わしは明日空飛んで追いかけるから。


謎の兵士、登場
GM  :じゃあ、街に残る組。まずはテンだな。
テン  :おばちゃん、お茶おかわり〜。
GM  :まあ、こっちはいいか、じゃあアルータの方に。
アルータ:ほーい。
GM  :下から呼ぶ声がするが。
アルータ:何者?
GM  :昨日宿に来た兵士さんだね。
アルータ:兵士?
GM  :身なりは普通の兵士。ヘビーレザーに盾、槍、剣だよ。
アルータ:よく見つけれましたね?
兵士  :『いえいえ、お仕事ですから』
アルータ:お仕事?
兵士  :『実はちょっとあなたの仲間の事でお話が』
アルータ:仲間?
兵士  :『ええ、あなたは彼らを行かせた_ないようでしたから』
テン  :何者だ、こいつ!?
アルータ:あなたは何者ですか?
兵士  :『この辺りに駐留する兵士ですよ』
テン  :んな有能な兵士がポンポンいてたまるか!
兵士  :『実は、あなたに折り入って頼みがあるのですよ』
アルータ:あなたの正体が分かりませんから、ちょっと。
兵士  :『・・・・・そうですねえ、まあ、少しくらいならいいでしょう』
テン  :いいのか!?
ラッテ :まあ、少し黙ってろって。
アルータ:公安関係?
兵士  :『まあ、そんなもんですよ』
アルータ:それで、何をしろと?
兵士  :『あなたにお仲間と一緒に行って頂きたい』
アルータ:なんでです?
兵士  :『こちらとしてはあなたのお仲間よりも、誘いをかけてきた方に用がありまして』
アルータ:あいつらですか、一体なんなんです?
兵士  :『彼らは、まあ旧王国の残党ですよ』
ラッテ :ああ、なるほどね。
アルータ:それで、あなた達は彼らを捕まえたいと。
兵士  :『まあ、こちらとしても変な陰謀が成功されちゃ困りますからねえ』
ハーマン:そりゃ、暗殺なんて成功したらなあ。
アルータ:領主もかなりの悪人だという事ですが、そちらはいいんですか?
兵士  :『それは又別の人の仕事ですよ、私の知った事ではありません』
アルータ:なるほどねえ。
兵士  :『まあ、私は青碧の軍団じゃありませんので、赤の月の方々なんてどうでもいいんですよ』
テン  :気にしろよ。
兵士  :『私としては騒ぎさえ起さなければ赤の月だろうと取り締まる気はないんですよ』
テン  :リアルなやつめ。
ラスキン:それについては同感。
GM  :まあ、こいつはほっとけばどっか行く旅人よりも、確実に騒ぎ起す連中を捕まえたいわけだ。
GM  :受けるんなら安全にこの辺りから抜けられる様に案内を付けるよ。
テン  :どうすんの?
アルータ:とりあえず、二重スパイは断りたい。

実時間にして数十分経過・・・・・・・・・

GM  :決まりましたかな?
アルータ:う――――――ん・・・・
アルータ:どういう事をすればいいの?
兵士  :『こちらとしては、情報を伝えてくれればいい。その後は私は追っ手を出しません』
アルータ:私はってのが気になるなあ。
GM  :簡単に言うと、自分の管轄区以外には力が及ばないという事。
ラッテ :そろそろ決断してくれ〜
アルータ:・・・・・・では、お受けするとしましょう。
兵士  :『そうですか、じゃこのブレスレットを身につけててください』
アルータ:仕方ないし。
兵士  :『では、お互い幸せになりましょう』
アルータ:うーん、テンに話すか。
テン  :俺は部屋にいるぞ。
アルータ:合流するぞ。
テン  :えー、追いつくの〜。
アルータ:うん。
テン  :まあ、いいけどさ、どうやって追いつくの?
アルータ:どうしよう。
テン  :1、お前がトランスフォームして追いつく。
     2、歩いていく。
     さあどっちがいい?
GM  :駅馬車で行くという手もあるんだが?
テン  :さあ1と2、どちがいい?
GM  :金が惜しいのね。
テン  :じゃあ走るか、お前の移動力幾つ?
アルータ:変身すれば12。
テン  :俺が10だから。
GM  :まあ追いつけるだろうな。
テン  :じゃあ、幻影被って飛んでくぞ。
GM  :じゃあ、暗くなる前には追いつくね。
ラッテ :そのころ、俺らは?
GM  :野営する?
テン  :街道にある無人の旅の宿だろうな。
ラッテ :じゃあ、ボロボロの毛布を取って。
GM  :そんな事をしてると合流できるね。
テン  :じゃあ、貼り付けてた使い魔を回収して置くぞ。
GM  :じゃあ晩御飯だね。
テン  :ええ、もう?
GM  :もうすぐ夜だもの。
テン  :なるほど。
GM  :で、飯を食った後、なにかする人おる?
ラッテ :交代で見張りはするよ。
ハーマン:もちろん。
アルータ:ううん、話した方がいいのかなあ?
GM  :ご自由に。
アルータ:ブレスレットには上から布を巻いとくよ。
GM  :じゃあ、どういう順番で野営するの?
アルータ:その前にちょっと話をしておくよ。
ラスキン:聞かされても、俺は金で雇われてるから下りれない。
アルータ:でも、こういう話ですし。
ラッテ :まあ、信用してはいなかったけどね。
ハーマン:そういう事なら、やめてもいいかも。
GM  :どうするの、このまま街まで行く?
ハーマン:まあ、成り行きで。
ラッテ :3000ムーナ貰ってから逃げる。
ラスキン:ううん、仕事を放棄するのはなあ。
ハーマン:俺としては、状況を利用して革命を失敗させてやりたい。
ラッテ :金貰ったら領主に突き出す?
ハーマン:下手に途中下車するとかえって帝国に追われる身になりそう。
ラッテ :じゃあ、行くという事で、見張りはどうなった?
GM  :じゃあ、第二チーム。
ハーマン:はい。
ラッテ :うい。
GM  :視覚判定してみて。

コロコロ

ハーマン:2成功。
GM  :じゃあ、森の中で誰か動いたよ。
ラッテ :じゃあ、皆を起すぞ。

 みんなを蹴り起すラッテ

GM  :森の中で何か動く気配があったよ。
ラスキン:あーあ、眠いぞ。
テン  :屋根の上まで起しに来てくれ〜。
ハーマン:奴の動きは?
GM  :おまえさん達が騒いだら気配は消えたぞ。
ラッテ :おや?
アリシア:居なくなったの?
GM  :そうみたい。
テン  :何しに来たんだ?

GM  :そんなことをしてると朝になるよ。
ラッテ :じゃあ朝飯でも食うかな。
ハーマン:じゃあ行くぞ。
テン  :めんどくせえなあ。


そして街へ
とことこと歩いて行くと、ついに街が見えてきた。城門には当然ながら衛兵が居る。

ハーマン:じゃあ、割符を見せて入っていくぞ。
ラッテ :見せるなあ!
ハーマン:なんで?
テン  :そのための割符だろうに。
GM  :割符を出すなら通してくれるよ。これからどうする?
ラスキン:何処に行くんだっけ?
GM  :金色の羊亭という酒場。
ハーマン:じゃあ、そこを探すかな。
GM  :まあ、場所は簡単に見つかるぞ。ちとどころじゃなく治安が悪い、うらぶれたおおよそまっとうな人間の近づかないような辺りにあるちょっとぼろい酒場だ。
アリシア:ガラ悪そう。
ラッテ :客層も悪そうだな。
テン  :両方悪いと思うぞ。
GM  :じゃあ、酒場に入ると・・・・・・
ラッテ :ちょっと待て、周囲に逃走経路なんかは無いか?
GM  :下調べもしてない所で逃走経路と言われてもねえ。
ラッテ :んなもん、回りを見て分からんか?
GM  :無理だって。
ハーマン:で、仲はどうなってるの?
GM  :もう、スネに傷の一つや二つはありそうな連中がいっぱい居るぞ。
ラッテ :入る前にサングラスをかけるぞ。
ハーマン:懐かしい雰囲気だぜ。
テン  :あんたが懐かしくてどうする。
GM  :マスターはごつい親父だぞ。体には無数の傷が。
ハーマン:凄いマスターだ。
テン  :腹減ったぞ。飯は。
ラスキン:酒。
ハーマン:飯だ。
GM  :じゃあ、何か妙に隙の無いウェイターがやってくる。
ウェイター:ご注文は?
ハーマン:ああ、ちょっと聞きたいことがあるんだけど。
ウェイター:なんです?
ハーマン:ええと、何て言ったかな。
ラッテ :グレイ・・・・・
テン  :それはちゃうて。
ハーマン:カーライルか。
GM  :カーライルの名を出すなら、ウェイターよりもマスターが反応するね。
マスター:カーライルの紹介かい?
ハーマン:ああ、ここに来れば後は任せれば良いと言われてきた。
マスター:あいつは何時も・・・・・そうですね、もう少し経った頃に来てますからね。
ハーマン:じゃあ、ちょっと待たせていただきますよ。
ラッテ :俺は辺りをうろついてるよ。
GM  :じゃあ暫くすると、カーライルが来たよ。
カーライル:やあ皆さん、来ていただけましたか。
ハーマン:遅かったな。
カーライル:おや、お二人は断ったのでは?
アルータ:今でも反対です。
テン  :めんどくさいけどなあ。
カーライル:じゃあ、付いて来て下さい。
ラッテ :どういう所に行くの?
GM  :ええとね、今までよりも更にうらぶれた裏通り。
アリシア:裏通りは嫌だなあ。
GM  :で、暫くすると、吹けば飛びそうなぼろいあばら家に連れてこられたぞ。
ハーマン:これが本拠地かよ!
カーライル:まあ、落着いてください。
GM  :カーライルはとことことあばら家に入っていく。君達はどうする?
ハーマン:入るしかないだろ。
GM  :じゃあ、全員が中に入ったのを確認すると、カーライルは地面に落ちてる石を動かした。すると、突然床が動いて階段が現れたぞ。
ラッテ :隠し扉か。
カーライル:そういう事です。じゃあ中へどうぞ。
GM  :カーライルを先頭に地下道を歩く事30分ほど・・・・・
テン  :そんなに長いんか!
アリシア:一本道なの?
GM  :通って来た限りでは。
ラスキン:先はどうなってる?
GM  :やたらとだだっ広い部屋に出た。天井は狭いけど縦横はかなりあるな。
テン  :どれくらいじゃ。俺には死活問題だ!
GM  :180cmくらいだな。
テン  :なら10cmは飛べる。
アリシア:何人くらいいるの。
GM  :六人くらい。
テン  :カーライルを入れて。
GM  :うん。
テン  :さすがに五人で全員ということは無かったか。
ハーマン:で、どういう風に進入するの?
カーライル:『ここから地下道を通って館の中にある柱の影にある隠し通路に出れる。そこから進入して領主を襲撃する』
ラスキン:なるほどね。
ハーマン:実働要員は何人くらい?
カーライル:『ここに居るので全員だ』
ラッテ :この街ってどれくらいの規模?
GM  :人口1千人くらいの街だよ。
ラッテ :ふーん。
テン  :で、ここには何時まで居ればいいんだ?
カーライル:『明日のこのくらいの時間までに戻ってきてくれるなら好きにすれば良いですよ。目立つような事はしないでくださいね』
テン  :おし、俺はすぐに外に出るぞ!
ラッテ :じゃあ、外に出たら脱出ルートを探すぞ。
GM  :脱出ルートねえ。城壁登ればすぐだよ。
ラッテ :城壁かあ。
ハーマン:俺は街をうろつくぞ。
アルータ:テン、このブレスレットって魔力あるか調べて?
テン  :じゃあちょっとサイコロ振るぞ。

ころころ

GM  :あるよ。
テン  :おれが分かるって事は、白の魔力か。
GM  :ラスキン君はどうする?
ラスキン:傭兵だし、仕事の話しを真面目に聞いてる。
アリシア:私はさっきの酒場でハーブティーでも飲んでます。
テン  :一番あるのはマリファナだったりして。

GM  :えー、ではアルータとテン。
テン  :何?
GM  :浮浪者みたいな奴がアルータにぶつかってきた。そして何処かで聞いたような声が。
浮浪者 :『あああ、すいませんねえ』
アルータ:あんたは・・・・・・ちょっと、大丈夫ですか。
浮浪者 :『いやあ、すいませんねえ』
アルータ:まあ、向こうに行きましょうか。テンさん手伝って。
テン  :面倒くさいなあ。
アルータ:じゃあ少し離れたところで、お久しぶりですね。
テン  :知り合いなのか。
浮浪者 :『いやあ、こう見えても昔からいろいろと付き合いが・・・・・・』
ラッテ :虚言癖か。
アルータ:昔というと、私はラジスの森に居たんですが・・・・・・
浮浪者 :『おや、そうでしたかあ。残念でしたねえ』
浮浪者 :『はっはっはっはっはっはっは!!』
テン  :はっはっはっはっはっはっは!!
浮浪者 :『まあ、お話しはお伺いしましたよ』
ハーマン:盗聴系のアイテムだったのか。
浮浪者 :『明日ですかあ。思ったより遅かったですねえ』
アルータ:できれば未遂という形で解決して欲しいんですが。
浮浪者 :『良いんですか、お仲間がまだ残ってるのでしょう?』
テン  :それがネックなんだよなあ。
浮浪者 :『突入して良いんでしたらすぐに突入しますけど』
アルータ:ううん、どうしたものか。
浮浪者 :『あなた方が片付けてくれれば楽なんですけどねえ』
テン  :そいつはちょっと・・・・・・
アルータ:分かりました、何とかしてみましょう。
浮浪者 :『頑張ってください、それじゃあ、またそのうち〜』
GM  :浮浪者は何処かに行ってしまった。
アルータ:仕方ない、戻ってラスキンを連れ出しますか。
テン  :任せた。
アルータ:手伝ってはくれないの?
テン  :誰があんな狭いところに戻るもんか。
アルータ:仕方ないですね。

こうして、アルータ一人がとことことアジトに戻って行った。

GM  :じゃあ、真面目に作戦会議に参加してるラスキンが居るよ。
アルータ:ラスキン、ちょっと良いですか?
ラスキン:何?
アルータ:ちょっと付き合ってください。
ラスキン:でも、今作戦会議中だし。
アルータ:お願いだから付いて来て下さいよ。
ラスキン:ふう、分かったよ。
GM  :じゃあ外に出るね。
アルータ:じゃあ少し離れたところで裏を話すよ。
ラスキン:それを聞かされたら戻るよ。
アルータ:戻っちゃ困るって。
ラスキン:傭兵としては雇い主を裏切れん。
ラッテ :傭兵の鏡だな。
ハーマン:でも、こういう時はちょっと困るぞ。

渋るラスキンにたいして、アルータ達は結局事情は話さないことにする。

アルータ:仕方ない、後で辻褄を合わせよう。
ハーマン:疲れた。
GM  :じゃあ二人の前に猫が下りてきた。
アリシア:猫?
アルータ:なんで猫が?
GM  :猫は手紙を加えているぞ。
アルータ:手紙・・・・・・貰うけど。
GM  :猫は手紙を渡すと去って行く。
アルータ:内容は?
GM  :『今夜決行します。逃げるのならその時に。南門に人が待ってますよ。それでは。あなたの友人より』
アルータ:皆を集めないといけないじゃん。

仲間を集めるためにアルータ奔走。皆バラバラだから集まった頃には日が暮れていた。

アルータ:急がないと時間が来てしまう。
GM  :とか言ってると、アジトの方から喧騒が聞こえてきたぞ。
ガヤン神官:『ここが犯罪者のアジトだ。全員突入!!』
ラスキン:いかん、戻らないと。
ラッテ :ちょっと待てい!
テン  :このまま金巻き上げて逃げるんだよ。
アルータ:もう間に合いませんよ。
ラスキン:でも、契約はまだ有効だし・・・・・・。

ラスキンを説得する為に実時間で十数分。

GM  :じゃあ、城門に行くと警備の兵が槍を向けて来るよ。
ハーマン:騙された―!
テン  :なんでじゃ!
ラッテ :誰か、手を貸してくれそうな奴は居ないのか?
GM  :居るよ。兵士の一人が同僚に何か話してる。
アルータ:通してくれるのかな。
GM  :暫くすると話がついたのか、兵士が行けというジェスチャーをするぞ。
ハーマン:じゃあ通る。
GM  :外に出ると一人の男が待ってるぞ。
男   :『やっと来たか、さあ早くこっちに来てくれ』
ラッテ :じゃあ付いていこう。
GM  :ある程度街から離れると、男はアルータの首の辺りから何かを摘む。
男   :『こいつは返してもらうよ』
アルータ:あのときに付けられたのか。
男   :『悪いね、こっちも仕事なんでな』
アルータ:いいですけどね。
男   :『ああ、こいつはうちの旦那からだ』
GM  :といって渡された袋には次の街までの通行手形と、そこそこの現金が入ってる。
ハーマン:まあ、くれるもんは貰うぞ。
ラスキン:なんか納得しがたいものがある。
ラッテ :俺的には大成功。始めから金を巻き上げてとんずらこくつもりだったから。
アリシア:結局、利用されてたからなあ。
GM  :では、今回はこれでおしまい。
テン  :戦闘無かったな。
ラスキン:傭兵なのに・・・・・・
ラッテ :今回はこいつを使う機会はなかったなとアサッシンズ・ナイフ取り出してニヤリと笑う。
他の全員:やっぱり犯罪者!!
ハーマン:絶対裁きにかけてやる!


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