――これは遠く地球圏を離れた別の銀河での物語。荒廃した地球圏を再起不能と見限った一部の人類が新天地を求めて旅立ってから1700年後のお話です。
 移民船団が気の遠くなるような長い航海の果てに奇跡的に太陽系によく似た星系のこれまた地球によく似た環境の惑星へと到達したのは最早遠い過去のこと。人々は文明の再建に成功し、再び宇宙へとその開拓の手を伸ばしつつあった。
 ――新星暦1748年。後に宇宙開発の最盛期と言われるこの時代、宇宙に上がった人類はそこに文明の痕跡を発見していた。衛星や小惑星に埋没する形で残されていたそれらの遺産は何れも現代の技術では再現不可能な高度なものばかりで、解析した科学者達は大いに驚嘆すると共に一つの疑問を抱いた。これほどの文明を築きながらなぜそれらは放置されなければならなかったのか。そして、それらを築き上げた者達は一体どこへ行ってしまったのか。
 様々な憶測が飛び交い、そのどれもが証明されないまま時は流れ、最初の発見から二十年が過ぎた。
 ――新星暦1768年。各国が宇宙への移民政策を進める中、それはゆっくりと動き出す。

 横行する宇宙海賊と思しき謎の集団による破壊と略奪。
 先史の遺産ばかりを狙う彼らの暴挙に業を煮やした各国は国軍から討伐隊を派遣するが……。

  天上戦記TINA クロイシア戦争編 第1部 巡り会い、そして……。

ティナ「……見つけた」

 あとがき
天上戦記TINAを読んでいただきましてありがとうございます。
安藤龍一です。
この物語は想いを具現化することの出来る力を持つ一人の少女が戦争を通じて様々な出会いと別れを重ねていく中で自分のあり方を見つけていくというものです。投稿させていただくのも初めてなら、SFロボット物を書くのも初めてという自分です。未熟な文章ですが、最後までお付き合いいただければ幸いです。


感想

 とりあえず、本編始まってないのでコメント付けられないですが、本編もこの長さですとちょっと問題ありですので、本編の方はもっと長い文章にして下さいね。余り短い文章で章を重ねると話がぶつ切りになって繋がらなくなりますので。