イラスト:春音まいこ様(会員番号07)
月赤&宝青クリスマス特別企画

いつも月赤&宝青の両カップリングを愛してくださる皆様に、日頃の感謝を込めて特別企画を催しました。
ささやかなものではありますが、喜んでいただければ幸いです。




アンケート結果発表

Q1「月赤がお互い相手にプレゼントするとしたらどんなものを贈ると思いますか?」

@ファイン「マフラー」 シェイド「髪飾り」
Aファイン「手袋」 シェイド「指輪」
Bファイン「お菓子」 シェイド「自分で育てた花」

Q2「宝青がお互い相手にプレゼントするとしたらどんなものを贈ると思いますか?」

@レイン「セーター」 ブライト「ネックレス」
Aレイン「マフラー&手袋」 ブライト「ブローチ」

以上が結果です。

ファインはマフラーと手袋が殆どで、シェイドはアクセサリー系が多かったです。
レインもファイン同様セーターかマフラーの手編みで、ブライトは圧倒的にデコール系でした。



【皆様からのコメント】

月赤の場合

・シェイドはファインに髪留めをおくると思います。
「走り回って髪邪魔だろ?俺が留めて(結んで)やるよ。」 的なことを言って、髪結んであげると思います。///
ファインは…自分の好きなお菓子をあげると思います。「この味はシェイドも幸せにしてくれるよ〜」みたいな気持ちを込めて。
・ファインはマフラー、シェイドは指輪かなあと思います。
・ファインは、手編みのマフラーか手袋 。シェイドは、自分で育てた花。
私的には、ファインに髪留めやデコールのブレスレットみたいなアクセサリーを贈って欲しいv
・ファインには花の髪飾りとか。シェイドにはマフラー。
テレビでビビンのプレゼントに手袋編めてたんだから、マフラーも編めるんじゃないかなあ。
・シェイドは将来的な意味も含めて指輪とか。ファインは手袋。

宝青の場合

・レインは手編みのマフラー作ってプレゼントするんじゃないか〜?女の子らしく一生懸命ブライトのことを考えて…。 
ブライトは国の物を活かして宝石のついた指輪かネックレスをあげるのでは!?
・ブライト…宝石の国の王子だし、ネックレスとか。レインは手編みのセーター。
・レインはセーターとか(安直)。ブライトはネックレスだと思います。
・レインがセーターで、ブライトがブローチ。(デコール作りの国だし)
・レインも手編みのマフラーか手袋 ファインと一緒に仲良く編み編み。ブライトは、ブローチ。

他にもコメントを頂きました。
ご協力下さり、ありがとうございました!
そして素敵なイラストを描いてくださった春音まいこ様に多大な感謝をおくります!!



月赤&宝青クリスマス特別企画書き下ろし小説

We Wish you a Merry Christmas



 もうじきクリスマスが近付くロイヤルワンダー学園では、今年はどんなクリスマスを送ろうかと生徒達が浮き足立っていた。
 特に相手のいるカップルなどはお互いのプレゼントに何を贈ろうかと悩み、その準備に追われていた。
 そんな中、今や学園で知らない者は居ない有名人となったファインとレインも、お互い好きな人に贈るプレゼント作りに一生懸命になっていた。

「あ〜!大変大変!また編み目間違えちゃった!」
「大丈夫大丈夫、またやり直せばいいんだから」
「それが嫌なのに〜」

 せっかく頑張ったのに苦労が水の泡だと嘆くファインに、レインはふふふと優しく微笑む。
 今年のクリスマスは二人が好意を寄せているシェイドとブライトから一緒にクリスマスを過ごそうと言われたファインとレイン。
 とにかく始めは嬉しくて夢のようだと舞い上がっていたが、興奮が冷めたと同時にクリスマスプレゼントは何を贈ればいいのかとまた騒ぎ出すところが二人らしい。
 そんな二人に助け舟を出したのがキャメロットだった。

「お二人とも以前ビビン様に手袋を編んで差し上げましたでしょう?なら手編みのセーターやマフラーなどを編んで贈られたらどうですか?」

 殿方は手作り物を喜ぶものだと言われ、じゃあそうしよう!と決めた二人。
 ファインは無難にマフラーを選び、レインは難度の高いセーターを選んだ。

「レイン、セーターなんて大丈夫なの?」
「馬鹿にしないでよ、私だってやれば出来るわ」

 そう言いながらも最初の時点で躓いてしまい、キャメロットやルルの助けを借りながら何とか作業を進めているレインだったが。

 やがて日々は過ぎ、クリスマスまであと僅かとなった。
 始めはおしゃべりなど手を動かすよりも口を動かす方が多かった二人だが、さすがに日にちがなくなってくると口数も少なくなり、自然に作業を進める手が早くなる。
 そんな中、天使達は最近一緒に遊んでくれないふたご姫に構ってもらおうと、二人が使っている毛糸玉をまるでネコのようにじゃれて遊びだす。

「こら!悪戯しちゃ駄目でプモよ!」

 側に居たプーモが気付いて天使達を止めようとするが、天使達は遊んでくれると勘違いして毛糸玉を掴んで部屋を飛び回る。

「駄目でプモ!」
「何やってるのプーモ?って!?」
「きゃあ!!毛糸が〜!!」

 ようやく事の事態に気付いたファインとレインが毛糸玉で遊んでいる天使達を止めた。

「悪戯しちゃ駄目でしょ!ピュピュ!」
「それはおもちゃじゃないのよ!キュキュ!」

 天使達の悪戯を咎めるファインとレインだが、天使達は怒られた事にびっくりして、次第には泣き出しそうになる。

「ご、ごめん!ごめんね二人とも!あたし達が遊んであげないからだよね…。でもこれは、あたし達の大切な物なの。だからこれが完成するまでもう少し我慢してくれる?」
「驚かせてごめんなさい。でもファインの言う通りなの。私たち、今好きな人の為にプレゼントを作っているところなのよ」
「キュキュウ?」
「いつも私たちを守ってくれる大好きな人に、ありがとうって感謝を伝えたいの。解る?」
「ピュピュウ!」

 天使達はファインとレインの言葉に解ったというように嬉しそうに頷いた。
 好きな人に好きな気持ちを伝えるのは素敵なことだと知っているのだろう。
 そんな天使達にファインとレインは「ありがとう」と微笑んだ。

「あともう少しで完成だね!シェイド、どんな顔するかなあ?」
「ふふ、そうね。ブライト様はきっと『ありがとう、レイン。この君の手作りのセーター、とても温かいよ。まるで、君の気持ちが僕を包んでくれているようだ。さあ、今度は僕が君を包み込んであげるよ』やだあ、そんな、ブライト様ったらあ〜vvv」
「はいはい。レイン、妄想はそれぐらいにして作業進めないといつまでたっても出来ないよ?」

 いつものように自分の妄想の世界に浸りそうになるレインを押し止め、ファインは作業へと促す。
 マフラーにしたファインはもうじき完成だが、セーターを選んだレインはまだかなりてこずっているのだ。

「やれやれ。ファイン様に言われてはレイン様も形無しでプモね」
「それどういう意味〜、プーモ〜?」
「ごめんなさいでプモ〜っ」

 そんな賑やかな時を過ごすファインとレインの思い人であるシェイドとブライトだが、二人も彼女達と同じようにその頃クリスマスプレゼント作りに精を出していた。
 今年は四人でクリスマスを過ごそうと提案したのはブライトで、シェイドもそれに賛同したのだが、問題はクリスマスプレゼントをどうするかという事だった。

「僕はやっぱりデコールかな。レインには彼女の青をイメージしたネックレスでも贈ろうかと思ってるんだが、シェイドは?」
「……お菓子か?」
「……シェイド。確かにファインは甘いものが好きだけど、パーティにはケーキも出るんだからそれはないんじゃないかい?」
「そう言われてもな」

 なにせシェイドの好きなファインは甘いものが大好き!という女の子なのだ。
 その点彼の妹ミルキーとは気が合っているみたいだが。

「ファインだって女の子なんだから、お菓子よりもデコールの方が喜ぶと思うよ?君からなら尚更ね」
「そういうものか?」
「そういうものなんだよ」

 普段は何事にも上手く対処するくせに、乙女心というものには鈍い男だと嘆息する。
 でもまあ、相手がファインだから上手くいっているのだろうけど。

「デコールか…」

( お菓子が駄目なら花でも贈ろうと思ったが…。花、そうか)

「決めた。俺もデコールにするよ。作り方を教えてくれるか?」
「もちろんだよ」

 シェイドの言葉にブライトは嬉しそうに笑った。



□ □ □

 そして迎えたクリスマス当日。
 ファインは当日前には既に仕上がったのだが、レインはセーターという事もあってかなりギリギリになってしまった。
 出来上がった時にはもうよれよれで、暫く起き上がれないぐらい疲れ果てた姿がそこにはあった。

「でも、二人ともよく頑張りましたね。これならシェイド様もブライト様もきっとお喜びになられるでしょう」
「その上お二人のお気持ちがたっぷり込められているんですから、喜ばないはずがありませんよ」

 頑張って完成させたファインとレインをキャメロットとルルはそう労う。

「本当でプモ。お二人ともやれば出来るんでプモね」
「ピュピュ〜!」
「キュキュ〜!」

 プーモと天使達も褒めるように喜んでくれて、ファインとレインは嬉しそうに「ありがとう!」とお礼を言う。
 そして待ちに待った当日、毎度の如く二人は約束の時間に遅刻していた。

「もう!レインが仕度に時間かけるからだよ!」
「何よ!ファインだって人の事言えないじゃない!」
「お二人とも口論してる暇があるなら急ぐでプモ!こんな大事な日に遅刻するなんて乙女失格でプモよ!」
「「うえぇぇん!!」」

 その後大急ぎで待ち合わせの場所にと向かうと、既に来ていたシェイドとブライトが駆けつけたファインとレインを見てそれぞれ違う顔で出迎えてくれた。

「やあレイン。そんなに急いで走って来なくても良かったのに、大丈夫かい?」

 優しく、しかし心配そうに息切れしているレインにそっとハンカチを渡す。
 それを恥ずかしそうに受け取り、「ありがとうございます」と小さく呟く。

(…だって、少しでも早く会いたかったんですもの…)

 大好きなブライトに会えるのなら、普段は苦手なマラソンだって克服できるものだ。
 そんなレインの気持ちを知ってか知らずか、ブライトはにこりと微笑む。

「ところでレイン、メリークリスマス!今日は来てくれてありがとう」
「ブライト様…。メリークリスマス!こちらこそ、誘っていただいてありがとう」

 そして二人微笑み合い、自然に手を繋ぐ。
 一方シェイドとファインは。

「相変わらずだな、お前達は」
「…好きで遅れたんじゃないよ」

 呆れ顔のシェイドにそう言い返しながらも、小さく「ごめんなさい」と謝るファイン。
 そんなファインの頭をシェイドは軽く手で触れて撫でる。

「怒ってなんかないさ。ただ、何かあったんじゃないかと心配したんだ」

 何もなくて良かったと言う様に優しく微笑むシェイドに、ファインもありがとうと微笑む。
 そんな四人の様子にプーモはやれやれと苦笑いし、天使達を連れて寮へと戻って行った。
 天使達は一緒に行きたかったようだが、今日ぐらいファインとレインには好きな人と二人っきりにさせてあげたいというプーモの親心( おやごころ )があったようだ。

 そして四人はその後予約してあったレストランで食事をし、楽しい時間を過ごす。
 お腹も満たしレストランを出た後、学園寮へと戻る途中街中に大きなクリスマスツリーが飾られているのが見えてそこで足を止める。

「きれい…」
「夜の宝石ね…」

 奇麗に装飾されたツリーに目を奪われているファインとレインに、シェイドとブライトは頃合だろうと顔を見合わせると、持っていたプレゼントをそっと渡す。

「レイン、これクリスマスプレゼントなんだけど、受け取ってもらえるかな?」

 そう言って可愛くラッピングされた小箱を差し出す。
 レインは驚きながらも受け取ると、リボンを解いてその中身に驚く。
 中にはブルーの大きな宝石の付いたネックレスがあった。

「奇麗…」
「君をイメージして作ったんだ。どうかな?」
「じゃあ、これはブライト様が私の為に?」

 照れくさそうに頷くブライトに、レインは目頭が熱くなるのを感じた。

「…ありがとう、ございますっ」

 俯きながら箱を胸に抱いてお礼を言うレインの頬に手のひらを当て、そっと顔を上げさせる。
 そこには涙を滲ませながらも、レインの嬉しそうな笑顔があった。
 ブライトは応えるように微笑むと、小箱からネックレスを取り出しレインの首にかける。

「とても似合うよ、レイン」
「ブライト様が私の為に作ってくださったんだもの、似合わない訳ないわ」
「ははは、そうだね」
「あの、私もプレゼントがあるの!受け取って、貰えますか?」

 「あまり上手に出来なかったんだけど」と恥ずかしそうに出来上がったセーターを差し出す。
 色はブライトと同じ亜麻色で、イニシャルが編みこまれていた。

「これを、レインが?」
「キャメロットやルルに助けてもらいながらなんですけど、頑張ってみました」

 はにかむように微笑むレインに直ぐには言葉が出なかったブライトだが、その顔は次には輝かしい笑顔となった。

「ありがとう!こんなに素敵なプレゼントは初めてだよ!」

 まるで小さな子供のような笑顔を見せ、早速とばかりにコートを脱いで着て見せる。

「サイズもピッタリだし、どうかな?」
「はい、とても似合います///」
「ありがとう。それに、とても温かいよ。まるで、レインの気持ちそのものだね」

 その言葉にレインは顔を真っ赤にし、そして嬉しそうに微笑った。

 一方シェイドとファイン。
 ツリーに見惚れているファインに何て言おうかと考えあぐねていると、ファインが何かを思い出したように「そうだ!」とシェイドに振り返る。

「あのね、あたしシェイドにプレゼントがあるんだよ」

 そう言って頑張って編んだマフラーをシェイドに差し出す。
 月をイメージしたクリーム色のマフラーに、レインと同じようにシェイドのイニシャルを編みこんである。

「…これ、お前が編んだのか?」
「うん!…でも、本当は手袋も編むつもりだったんだけど、時間なくてマフラーだけになっちゃったの。ごめんね」

 すまなさそうに謝るファインに、シェイドはふわりと微笑う。
 そしてマフラーを広げ、さっと首に巻く。

「温かいな、これ。まるで、太陽の光みたいだ」
「気に入ってくれた?」
「ファインが俺の為に作ってくれたんだ。当然だろ」

 そう言って彼には珍しく破顔したように笑った。
 その笑顔にファインも嬉しそうに微笑んだ。

「俺も、お前にプレゼントがあるんだ」

 少し照れくさそうに差し出された小箱を受け取ると、リボンを解いて中身を見る。

「可愛い!!」

 中にはピンク色の花の形をした髪飾りがあった。
 シェイドはそれを手に取ると、そっとファインの髪に付ける。

「これ、シェイドが作ってくれたの?」
「ああ、お前の色をイメージして作ってみたんだ。でも良かった、よく似合ってる」

 髪飾りを付けたファインを見て満足したように微笑むシェイドに、ファインは今更ながら恥ずかしそうに俯いた。

「あ、あの、シェイド…ありがとう///」
「気に入ってくれたか?」
「も、もちろんだよ!」

 慌てたように顔を上げてそう告げるファインに、シェイドは安心したように息を吐く。
 そんなシェイドの様子にファインはたまらなくなり、嬉しい気持ちと共に彼の胸に飛び込んだ。

「ありがとう、シェイドッ」
「ファイン…」

 シェイドはファインを受け止め、そっと抱きしめる。

 シェイドとファイン、そしてブライトトレインの四人は寄り添いながらクリスマスツリーを見上げ、今日という素敵な日を忘れないようその光景を胸に刻みつけるよう見つめていた。



Merry Christmas!