○検査の目的
脳ドックは三大疾病のひとつ『脳卒中』予防のための検査です。
検査ではMRIを用いて脳の精密なお写真を撮影します。MRIを用いれば、すばやく脳や脳血管の詳しい情報を知ることができ、クモ膜下出血の原因となる脳動脈瘤、脳腫瘍、脳梗塞の早期発見が可能です。
当院では広く解放した環境で検査が受けられるオープン型MRIを導入しております。これは装置に入ったときの圧迫感が少ないことが特徴で、閉所恐怖症の方を始めとして小児やお年寄りなど、MRI検査が苦手な方でも安心して検査を受けることができます。また、当院の装置では機械音が少なく落ち着いて検査を受けていただくことが出来ます。
○脳卒中とは?
脳こうそく、脳出血、くも膜下出血の3つを含めて脳卒中と言います。
脳出血は脳の血管が動脈硬化や高血圧により、破れて出血します。
くも膜下出血はもともと脳に破れやすい動脈瘤があり、それが破れて出血します。
脳こうそくは動脈硬化により血管が細くなり詰まってしまう病気です。
症状は頭痛、めまい、しびれ、手足の麻痺で、回復する場合もあれば後遺症を残したり、寝たきりや命に関わるときもあります。
○実施検査項目
頭部MRI:
脳の精密な断層写真を撮影します。将来脳卒中になる危険の高い隠れ脳梗塞や脳虚血を早期に発見します。
頭部MRA:
脳の血管の検査です。クモ膜下出血の原因となる脳動脈瘤の早期発見、脳梗塞の原因となる脳血管の細い所を早期に発見します。
頚部MRA:
頭に血液を送る頚動脈の検査です。血管の動脈硬化の具合や脳梗塞の原因となる狭窄を早期に発見します。
頚動脈エコー(超音波検査):
頸動脈の血液の流れを超音波で調べます。血管の動脈硬化の度合いや、脳梗塞の原因となる血管狭窄を早期に発見します。
平成27年4月より頸動脈エコーは頚部MRA異常者のみ保険診療で検査をします。
以上の結果より、脳卒中予防のための必要な指導や治療をご説明いたします。
○検査費用
上記検査を組み合わせて38500円です。
健診を含めた料金の詳しい内容についてはこちらをご覧になるか、下記までお問い合わせください。
*脳ドックは健康診断と同様に自費負担ですが、頭痛、めまい、手足のしびれなど、自覚症状のある方は国民保険又は社会保険にて通常の診療になりますので、費用は変わります。受付にてお問い合わせください。
電話:0532-21-7001
○注意事項
MRIは磁気を利用した装置ですので、ペースメーカーの入っている方は検査が出来ません。また、脳動脈瘤クリップ、人工関節など金属を体内に植込まれている方や、妊娠されている方、可能性のある方は念のため医師に相談して下さい。