平成21年1月、豊橋ケーブルテレビ局ティーズの番組

豊橋市医師会からのおしらせで

”脳卒中の予防について”、話をしました。内容は以下の通りです。

 脳卒中は3大死因の一つで、要介護となる可能性が最も高く、その予防と治療は重要です。 脳卒中には左の様に脳の血管が詰まり、脳に栄養が行かなくなる脳梗塞と右のように脳の血管が切れるタイプの脳出血、脳動脈瘤が破れるくも膜下出血に分類されます。いずれも脳を破壊して麻痺などの後遺症を残したり、命に関わる事があります。

左から脳こうそく、脳出血、くも膜下出血となった脳の断層写真を示します。黒く見えるのが脳こうそく、白く見えるのが脳出血、くも膜下出血です。

脳卒中の原因は動脈硬化です。動脈硬化が進むと脳の血管は、つまり易くなったり、切れて出血しやすくなりします。動脈硬化は喫煙、飲酒、運動不足などの悪い生活習慣や高血圧、糖尿病、高脂血症などのメタボリックシンドロームにより進行します。健診などで異常の見つかった方は必ず医師の診察を受ける様にしてください。

日本脳卒中協会では、脳卒中予防のための十か条を作成しています。これをもとに、自分の体調や、生活習慣を見直してみましょう。そして、薬を飲んでいる人は、自分の判断で勝手にやめず、必ずかかりつけの医師に相談しましょう。 脳卒中は予防のできる病気です。

脳卒中では、いろいろな症状が突然起こります。脳梗塞と脳出血では、半身の麻痺、しびれ、言語障害が、クモ膜下出血では、突然の激しい頭痛が起きます。 脳卒中には一刻も早い診断と治療が必要です。症状があればすぐに病院を受診してください。


→ トップページに戻る