諏訪神社記

　明治維新の数年前に松下新八氏は産土大神の恵みにより海老の地に生を授かり、大正４年、68歳でこの世を身罷った。彼は明治14年、35歳で「諏訪神社記」を著した。新八氏は当時の宮司であった原田神民氏の下で神社の奉仕活動をしながら海老近辺の神社を調べ、それを記録に残した。明治維新からおよそ150年が経過しようとしている現在に海老神社の歴史を残してくれたのである。

　この貴重な記録は長く留めることはもちろんのこと、海老に住む人、海老に住んだことのある人、海老に関わったことのある人、神社史に興味関心のある人、全ての人々にとって貴重な財産である。

　平成27年2月に海老神社の宮司を拝命させていただいた私はどのような縁であろうか、新八氏の６代のちの子孫である。私はすでに還暦を過ぎ、彼が亡くなった歳に近づいている。「諏訪神社記」を現代の人たちに広く知っていただくためにここに公開させていただく。ただし、私は古文書の研究者ではない。拙い訳であり、間違いもあるやもしれない。ご覧いただいてお気づきの点などがあれば忌憚のない意見をいただきたい。

諏訪神社記　PFD版

このPDF版は平成28年海老神社大祭にて来賓の方々に冊子として配布したもの。