制作過程


1.部屋の準備
  展示物に埃は禁物です。設置前に良く清掃します。
  イルミネーションを点灯した写真撮影時に、水面に浮いているように見せたいため、4~5分つやの
  ワックスを均一に塗布します。
  壁面下部に3か所の金具が見えますが、これは、ツリーがこちら側に倒れるのを防止するためのワイヤー
  掛け金具です。



2.かさ上げ用にタイルカーペットを敷きこみます。ディスプレーはこのサイズを元に設計・設置します。



3.タイルカーペットの上にあらかじめ分割カットしておいた30mm厚の発泡スチロール板を土台として敷きこみます。
  これは、雪が積もった状況を作り出すためです。(できるだけ汚れていないものを入手します。)


    発泡スチロール敷き込み完了です。


    発泡スチロールの角は爪やスプーンで少し削って、雪の雰囲気を出します。



4.調子にのって、発泡スチロールで、添景の雪山を作りました。以下雪山の作り方です。
  ライトアップすると、不思議と雪に見え、雰囲気が出ます。


    発泡スチロールの板を数枚カットします。


    カットした板を発泡スチロール専用ボンドで接着し重ねていきます。最終的にブロック形状になります。


    作った発泡のブロックを爪とスプーンで削ります。好きな山の形になるように、徐々に削っていきます。
    削った粉は、容易に想像がつくとおり、静電気バリバリで大変です。散らばる前に掃除機で吸い取ります。



5.ディスプレーの設計図です。電車レールの立体構成と全体のバランスとイルミネーションの点灯構成を
  自分なりに考えこんで設計をします。これを書いておけば次の年は、前年からの改良点を盛り込んで出発
  ができるので、効率的です。 また、新規部品を考える時も、非常に役立ちます。
  
  重要:奥に見える発泡の捨て板と木板は移動足場です。発泡に素足で乗るとすぐにつぶれてしまいます。
      作業はこの足場を使い、土台をつぶさない様に慎重に行います。


    移動足場はこのように足を載せて使います。



6.いよいよメインツリーの組み立てです。発泡スチロールがつぶれないように、足元に積木等の木板を敷きます。
  ツリーの枝を広げる作業は、軍手と保護めがねを付けて、けがの無いように行います。


    ハイ、出来上がり!!  って、意外と疲れます。 
    地味な作業なので、クリスマスのお気に入りの音楽をかけて、楽しむようにしてます。
    15年以上の付き合いですが、やはりこのツリーは形が素敵です!!
    (ページ:クリスマスの買い物について参照)


    壁面の転倒防止金具です。太目のテグスとインシュロック等を使いツリーと金具を緊結します。




7.ツリーの飾り付けをします。
  イルミネーション を主体とするため、今流行の大きめのオーナメントは使いません。


    電飾はツリーに巻き付ける前に点灯確認し、巻き付けが完成したら再度点灯確認します。
    ほぼ前面側に1200球を配置しています。
    ツリーの表面に巻くまえにツリーの中側に巻くと点灯したとき前後感が出て思った以上に素敵になります。
    それにしても、LEDは青が強めに出ます。(赤・青・黄・緑同じ球数なのに青が目立ちます)



    イルミネーションはコントローラーでスローフェード等にしますが、光の動きを単調にしないため
    に、3系統(3本)にします。
  



8.ここからは設計図に従い、奥のものから手前へと作り逃げしてきます。
  電車はNゲージも考えましたが、変更や扱いの容易さからプラレールを採用しました。
  通常青いレールですが、おいしそうなチョコレート色に塗装をしています。
  鉄橋は雪色につや消しホワイトで塗装しています。


    オブジェを置くごとに、点灯確認をしながら作業を進めます。
    奥のパーティーモールはコードを隠すために使っています。。



9.奥側から手前側へと作り逃げてきます。
  奥の建物オブジェは下駄でかさ上げし、立体的に配置します。
  オブジェを置くごとに、点灯確認をしながら作業を進めます。


    だんだんコードが増えてきます。
    点灯を1か所でコントロールするため、系統を整理します。

    重要:接続する電力を計算し機器に余裕がある配線にします。


    オブジェを置くごとに、点灯確認をしながら作業を進めます。


    重要:オブジェの足のゴムは発泡スチロールを溶かしてしまうので、サランラップ等を敷きます。



10.完成!!


    床と同じブラックチェリー材を製材所で加工してもらい、土台に沿って設置して、発泡スチロールの
    端部を隠しています。
     (この枠、たったこれだけで4万円近くかかりましたが、とても雰囲気が良くなります。)


    前の樹木の列に沿ってLEDのフェアリーライトを設置しています。
    単3電池に巻き付け、バネ状に伸ばして使ってみました。
    6m60球2本入りパターンコントローラ及びリモコン付きで\1400円!!これはいいです!!


    ツリーにかかった小さな靴下。娘がちっちゃなころ履いていたものです。
    今は身長も態度もでかいJKとなりました。
    一緒に飾り付けしたあの頃が懐かしいです。

   特記:手前左端の背の高い家の隣の水色のパーティーモールですが、これは配線やツリーの脚を
       隠すために設置しています。イルミネーション点灯時には、これに光がキラキラ反射して
       とても素敵な雰囲気になります。


    発泡の雪山も輝いて見えます!! 気のせい??


    電車はプラレールを塗装や改造をして設置しています。
    客車は中をくり抜いて100円均一のLEDを搭載しています。
    レールは美味しそうなチョコレート色に塗装しています。
    木立は鉄道模型用の樹木を雪色につや消しホワイトでスプレー塗装しています。