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平成12年3月26日付 静岡新聞朝刊

天浜線トロッコ列車 のんびりと旅味わって

 二十六日から運行が始まる天竜浜名湖鉄道(本社・天竜市二俣町、中山祐次社長)のトロッコ列車「そよかぜ」の出発記念式典が二十五日、沿線主要十駅で開かれた。時折小雨が不利、強い風も吹き付けるあいにくの天候だったが、述べ約八百人の関係者や周辺住民が入れ替わり乗り込んで、のんびりと昔懐かしい列車の旅を味わった。

 きょうから運行開始   三ケ日中吹奏楽部 式典で車内演奏披露

 トロッコ列車の車両内装は木製で、外側にも短冊形の外板が張られ、木造客車の雰囲気を醸している。長山芳正引佐町長、伊東真英細江町長、鈴木浩太郎三ケ日町長、山本昌寛湖西市長らが地域住民と一緒にそれぞれ乗り込んだ。各駅ではテープカットを行ったり、安全運転の絵馬を贈るなどの出発式が行われた。
 三ケ日―新所原駅間では三ケ日中吹奏楽部が車内で生演奏を披露。乗客はトンネル内で車内にともるランプ風のライトの明かり、目の前に広がる浜名湖畔や緑豊かな田園風景を眺めながら、天浜線の新しい魅力を感じていた様子だった。
 トロッコ列車は完全予約制で、料金は旅客運賃に加え、大人(中学生以上)四百円、子供二百円が必要。問い合わせは同鉄道営業課<電0539(25)2276>へ。

      


平成12年2月11日付 静岡新聞朝刊

天浜線トロッコ列車 「そよかぜ」 愛称決まる

 天竜浜名湖鉄道(本社・天竜市二俣町、中山祐次社長)がこの春から導入するトロッコ列車の愛称が十日、「そよかぜ」に決定した。三月二十五日にセレモニーを兼ねて「一番列車」を走らせ、翌二十六日から一般客を乗せた運行を始める。

 20人が名付け親   来月25日に一番列車

 トロッコ車両は貨物車両を改造した開放的な構造。内装は木製。往年の木造客車のレトロな雰囲気を醸す。車内にはガイドの女性も乗り込み、周辺観光を案内する。
 一月に行った愛称公募で全国から寄せられた九百五十三通のうち、最多となる二十人の応募者が偶然同時に挙げた名前が「そよかぜ」だった。「田園地帯や浜名湖畔をのんびりと巡る列車にふさわしい親しみのもてる名前」(同社)と評価された。

 静岡市の増田光夫さん(七六)や湖西市の近藤義広さん(八二)ら二十人の”名付け親”には記念品が贈られる。
 トロッコ列車の座席定員は一車両につき四十四人。二両編成で最高八十八人まで乗れる。車内に自転車の積み込みスペース(六台分)もある。
 運行期間は三月二十六日から四月九日までが毎日一便、その後は十一月までの土、日曜日、祝日に一日一往復運行する。団体貸切の場合には平日の臨時運行も可能。春休み期間中のみ完全予約制とする。
 運行区間は天竜二俣駅―三ケ日駅間、あるいは遠州森町駅―三ヶ日駅間。乗車区間の通常運賃に加え、大人(中学生以上)四百円、小学生二百円のトロッコ列車乗車賃がかかる。乗車予約の開始は二月二十五日から。問い合わせは同社総務課<電0539(25)6125>へ。

↑愛称が「そよかぜ」に決まったトロッコ列車のイメージ図


 

平成11年12月9日付 中日新聞朝刊 東三河版 "遠州だより"

天浜線に来春トロッコ列車 〜11月まで土、日、祝日運行〜

 天竜浜名湖鉄道(本社静岡県天竜市)は、来春からトロッコ列車を導入、運行を始める。三月二十日から運行を始め、十一月末までの毎週土、日と祝日に、掛川駅―新所原駅間の全線を一日一往復する予定。
 導入する列車は、JR貨物のトキ25000形を改造した二両。窓ガラスなしで、木製座席に木目調の床、外板はアルミ帯を短冊形に張り合わせ塗装し、木造客車をイメージさせる。一両の定員は四十四人。
 先頭の動力車を含め三、四両で編成。このうち一両には展望デッキや自転車積み込みコーナーを設ける。
 料金は、乗車区間の通常運賃に、現在検討中の特別料金を加える予定。トロッコ列車の愛称については、一般公募も検討している。


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