アラド Ar234 ブリッツ

表紙  ドイツ機 INDEX



ドラゴン Ar234 B-2



 

参考資料


2016.02.14


今まで、ドラゴンのAr234を放置していたのはいくつかの理由があります。
1.迷彩の明るいグリーンが濁った色のイメージのドイツ機とは違いすぎて
  制作意欲が湧かない。
2.主脚が上の説明書に示されている様に先に組み込む為に胴体全体の
  塗装工程やマスキングの方法などを考慮しなければ後悔する。
3.エンジンポッドの取り付けリブと穴の大きさに違いが有る・・・。
  後に、私の勘違いと判明。
4.前脚式なのに機首先端に操縦席があって、錘の入れる箇所が無い。 





この様にリブと穴に差が有る。
昔、穴の方に幅を広げようとした形跡がある。 




実は、ポッドは画像の様に接着することに気付きました。これなら狭い穴でも
十分にはまります。
こう言ったパーツは位置決めピンなどを工夫して間違いをしない工夫がされて
いる物です。日本語では「馬鹿よけ」 foolproofと称され、その位置、その方向しか
付かない方法です。特にタミヤ製品はそれが徹底していて、説明書を見なくても
不自由しません。こんな事に慣れると、パーツを考えずに切り取る悪い癖が付いて
しまいました。ドラゴンのこのキットでは外、内で付けて一つになる部品が外外、
内内で接着できてしまうので、ミスったのです。



主脚も隔壁接着後に何とか差し込めそうです。
脚が壁と胴体の2箇所で接着されるので、むしろ、後から差し込む方が上手く
行きそうです。
収納孔内部もネットで見るとRML02のグリーングレーでは無くて茶色みたいで
したので そのように塗りました。



サブタイプによっては胴体後部にカメラが入ります。
こんな所にプラの塊を載せると尻餅の原因になるのでカメラを載せない
サブタイプにします。 



説明書には錘をエンジンポッドに入れる様に指示があります。
様子を見ると、操縦席後部の方がより前方にあるのでここに錘を載せることにしました。
錘は鉛板を切って付けます。
出来るだけ前の方に重りを入れた方が少ない錘で効果が出ます。位置が後ろに下が
るほど、 必要になる錘が多くなって脚の負担が増えます。
最初、シートや計器盤の裏に錘を載せることを考えましたが、脚が丈夫そうなので、座席
の裏で手を打ちました。



2016.02.14


2016.02.21


今まで持っていなかったTVのハードディスクレコーダーを買ったので
TVを見る時間が増え、プラモの進展が遅くなりました。

胴体と操縦席部を接着しましたが、パネルラインよりも大きな凹線が
出来たので、伸ばしランナーを貼って修正しました。 



エッチングを切り取る時、曲がった方向に更に曲げたらトラスの向きが
間違ってしまいました。反対方向に曲げ直すと折れるので、惚けること
にします。黙っていても気付く人はまず居ないと思いますが。
曲げる時、こんなミスをしそうな気がしていましたがやっぱりやってしま
いました。 実機ではパイプのトラスらしいので、ランナーで作り直せば
良いでしょうが、それ程の問題でも無いと思います。


2016.02.21


2016.03.02

 

やっとコックピットが組み上がりました。
シートベルトを付けるだけで手を加えなくてもとても精密に出来ています。
メーター類の塗り分けは指示されていませんでしたが、サイトや本の写真を参考に
一寸色を入れてみました。 





先端の透明部品に付く計器盤は不安定と思ってみましたが、意外に
しっかり付けることが出来ました。先端部のエッチングの接着には瞬間
接着剤を使うと白く曇る心配があったので、シンナーでゴム系の接着剤
を薄めて使いました。横のフレームに付く部分はクレオスの流し込みを
使ったので、接着剤のはみ出しも無く、 加えるに接着強度も上がり、しっ
かりしています。
パネルの色はレストア機では茶色だったので指定された艶消し黒は使い
ませんでした。



離陸補助のロケット・ブースターは結構精密に出来ています。
取り付け支柱も割と細く、許容範囲に収まっています。
ここでもっと苦労すると覚悟をしていましたが、意外にこれまで
来られました。
ただ、本体が銀、支柱がグレーグリーンで上手に塗り分けれるか
少し不安です。 



2016.03.02


2016.03.09


カウンターの200を目途に更新するつもりでしたが、カウンターの進みの方が
予想外に早く、また、作る方はノンビリしているので皆様のご期待に応えられず
申し訳ありません。

一寸前のキットにしては透明部の「合い」も良好です。しかし、わずかな隙間と
段差が出来たので、黒色の伸ばしランナーで埋めました。
透明部は注意して組み立てても性質上、形状が良く見えないので、塗装後に段差
等が見つかることが多々あります。

昔は夜間戦闘機などは黒い整形色でしたが、最近はグレー一色で、黒いランナー
の在庫が尽きそうです。持っているランナーはエアーフィックスのスターリングの
ランナーです。余分なランナーが随分入っていたはずですが、捨ててしまったらしく
ランナー部はほとんど残っていません。 




矢印の部分に段差が出来ました。
写真を見ると胴体部の方に膨らみが足りません。ランナーを削って
盛りつけました。 




フレームは内部色のダークグレーを塗ってから黒を筆塗りしました。
説明書には最前部左の開閉が出来そうな部分を黒く塗る指示がありましたが、
写真を見るとパッキン状の物は確認できますが、良く分からないので、放置します。 




2016.03.09


2016.03.19

小さな部品はゲートの処理を機体に接着後にします。その方が部品を
飛ばして紛失する危険性が下がるからです。
それにしてもこのドラゴンのキットはゲートが太くて丈夫です。部品の欠
落は 無くなりますが、処理に手間取りました。





エンジンポッドの前縁赤を先に塗ったのでマスキングしなければなりません。
カーブが急なので長い細切りテープを使ったマスキングは上手く行きません
でした。 コンパスカッターを使って曲線を切り出して、更にそれをいくつも分解
して何とか貼り終えました。




大体のマスキングを終えて、塗装に移れます。
主脚の収納部のエッジはマスクしても吹き漏れがあって塗料のタッチアップは
避けれそうに無かったので、 居直ってマスクを省略しました。

表面に付いた手油と汚れを拭き取ったらスプレー開始します。




2016.03.19


2016.03.26



 

余り考えもせず、上面の迷彩から塗装を始めてしまいました。
RLMの81と82の二色迷彩です。両色ともモノグラムのペインティングガイドを見て
色を調合したはずですが、81の方は見当たりません。いつの間にかクレオスで特色
が売られていたので81はそれを使いました。バイオレットブラウンと言うくらいですので、
もう少し紫がかった方が写真から受ける印象に会っている気がします。写真とか印刷は
条件によって実物とは随分異なることがあるし、レストアされた実機も戦時中の色と全く
同じとは言えない・・・工場で作られている時と配備され時間が過ぎた状態ではペンキも
変質するので模型では適当に塗るのが一番でしょう(笑)。
最後にウェザリングをする予定ですから一層、適当に塗ります。

ドイツ機の迷彩はスプリンター迷彩(折れ線迷彩)が採用された時は境界はボケが少なく
ハッキリしていますが、74、75に移る頃は境界も直線から曲線になり、エアーブラシで
塗ったボケた境界になります。
Ar234の迷彩は昔に戻って直線的でハッキリとした境界になります。境界をハッキリさせ
るために マスキングをしますが、テープを使うと、境界に段差が出来るのでテープのエッジ
を少し跳ね上げて段差が付きにくくします。雲形の曲がった境界線ではテープの端に糸を
ねじ込みましたが、直線では角の部分で糸が出そうなので、糸の代わりに幅の細いテープ
を使いました。

説明書の色指定では300番台の色が指示されていたので、キット発売当時はまだ100番
代の色は無かったのですね。





テープを剥がしたら、心配していた塗装の剥離部分が出来ました。
被害を抑えるためにタミヤ(実は3M製)より糊成分の弱いガラスのマスキングに
使うテープを使用しましたが、完全には防ぎきれませんでした。 






 

下面と上面の迷彩境界は何故か上2色の境界よりボケています。
よって、テープは使わずにスプレーの細吹きで対処することにしました。

それにしても先に下面を塗っておけばマスキングももっと楽になったのに
配慮が足りませんでした。 





2016.03.26


2016.04.02

落下タンクは上下のパーツを接着すると断面形が円では無くて ヒョウタン型
になってしまいます。塗装前はそれ程目立たなかったのでスルーするつもり
でしたが、色を塗ると、どうしても我慢できずに修正することになりました。





左サイドに有る手掛けとステップには分かり易い様に白のマーカーがあります。
デカールにも入っていましたが、筋彫りで白化する恐れがあったので、筆塗りし
ました。 







画像では良く分かりませんが、少し黄ばみが出ています。
印刷も「切れ」が無く、デカールに厚みがあるようです。随分昔のキットなので、
劣化している可能性も高いです。
固有の機体番号を除いて共通の国籍マークは別売りデカールを使うことにしました。
白はマイクロスケールを下面の国籍マークはイタレリのHs129Bから流用しました。
尾翼の鍵十字はキットのデカールにも無かったので、「象のロケット」から出ている
極薄のシートにアルプス・プリンターで印刷した物を使いました。 




国籍マークの左右に部隊コードと機体コードが書かれています。
左側面は機首側に部隊コードの「F1」、尾部方向に機体コードの「AS」です。
説明書は片側しか印刷されていません。反対側は違う機体の解説書に従って貼るようです。
国によっては国籍マークの機首側に部隊を尾部側に個別コードを書き込んだ物があった
記憶があって、右側面も機首方向に部隊コードを貼ってしましました。
しかし、ドイツ、少なくてもこの機体では国籍マークの左側に部隊コード、右側に個別コードを
付けるルールでした。デカールの半乾き状態で気付きましたが、手遅れでした。剥がしたデ
カール は完全にゴミと化していました。仕方が無いので、「S」はキットのデカールの一部を
「A」はマイクルスケールの赤文字を貼り、内側を黒く塗りました。キットの文字より少し細い
ですが、諦めます。部隊コードは左側面の文字を測り、テープに穴を開けてガイドにしました。
プリンターを使うほどでも無いと思い、筆書きしました。




2016.04.02


2016.04.07


主脚のトルクリンクの接着を間違えてしまいました。右側が修正した方です。
小さな穴に引き込み用のアクチュエーターが付くのですが、その位置を左の
画像に写っている穴と勘違いしていたのです。 
デザインナイフを使って慎重に切り離しましたが、脚部に傷が出来てパテの
お世話になりました。





キチキチで苦労しましたが、位置決めのピンを少し削ったりして何とか納めました。 





タイヤを両側から挟み込むタイプのフォークでは塗装後のタイヤを差し込
む時、塗装面を傷つけるのでテープで保護しながらねじり込みます。 



 

8./KG 76  1945年 


ソフトストロボを使って撮影したら、裸眼で見た以上にウェザリングがキツメに写っています。
いつもなら箱絵の塗装にするのがワタシ的なルールですが、それが米軍に鹵獲されてレスト
ア後に博物館に展示されている塗装らしく、説明書の塗装説明と博物館の実機の塗装に差
有って迷うので、違う機体にしました。
レストアされた機体から類推すると、機首に機体コードの「A」が付く可能性が大いに有ります。




高翼機なので安定してて、上半角は必要ありません。 




爆弾のRLM02は指示通りに塗りましたが、写真はもっと暗く写っているので、
違う色の気持ちがします。 





ストロボを使わずに写すとこれくらい落ち着いた汚れ具合です(苦笑)。
デカールの下地はクリアーを吹いて処理したので、白化はほとんど有りませんでした。 






 

ポッドと胴体の間隔が狭いので、内側の塗装に苦労しました。
最近に作った双発機は主翼やカウルを後から付ける工作だったので、
久しぶりに悩みました。 

イタレリから流用した国籍マークはセッターに良く馴染んで筋彫りに密着
してくれました。

プラモの設計が悪いわけでは無くて、実機自体が模型的に作りにくい
構造をしていると工作をしていて感じました。それが今まで、放置して
いた主な理由でしょう。




キットのままでも結構精密なコックピットですが、光って上手に撮影できません。