マーチン
B-10B


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ウィリアムブラザーズ



無塗装銀シリーズの爆撃機としてこのB-10も作ろうと思います。 
ただ、部隊マークが良く分からないのが困りもの。
機体の番号は「青」という説も有りますが、黒と思います。







 こちらの機体は無塗装でなく、青か緑系で塗られているようです。
方形の部隊マーク内部の色は明るいので、白かもしれません。





 B-10の資料本を購入することを考えましたが、アマゾンではヒットしませんでした。
サイトで検索すると、このエンスーに内部構造のイラストが載っているのを知りました。
後は、サイトで拾った画像を参考に作り進めていきます。
実機がアメリカの博物館に展示してあるのに資料が少ないのは戦争初期の機種
だからかもしれません。




 古いキットで、管理が不適切だったためにデカールが死んでいます。



2014.03.23


 機体後部の予備操縦席は床下後方を削らないと床面が機体の軸線と平行になりません。

側面の明かり取りの窓はキットの透明パーツは厚すぎたので0.5mmプラ板にしました。
裏から補強に黒色ランナーを伸ばして接着しました。




 シリンダーは銀色ですが、墨を流してアクセントを付けます。





 計器板のデカールは死んでいたので、作る手間を省き手書きしました。




 博物館に展示してある機体は内部がグリーン系に塗られてますが
説明書には銀と、サイトの画像でも銀みたいでした。

尾輪の開口部からゴミが入るのを防ぐ為に赤で示した隔壁を付けました。







 機首の旋回機銃取り付けの為の「受け」部を新設しました。

先端の透明パーツはピッタリフィットしたのにはびっくりしました。
でも、無理に合わせたので亀裂が入って残念!
材質は少し堅めです。



2014.03.23


2014.04.08

 部隊マークのデカールが無いので自作しています。
作ろうとしている機体のマークは現在使われているマークや機体全体を塗装した時期の
マークとは異なっているようです。不鮮明な画像からは良く分からないので、今のマーク
を参考にしてアレンジして作っています。上下方向7.7mmの小さいものですからこれで
OKとしています。






 ポリ製のタイヤも入っていましたが、そのままではオモチャになるので
塗装の必要があります。形はプラのものより随分良いですが塗料が
剥がれ落ちる心配からプラを使います。
このプラ、そのままでは「ドラ焼き」か二枚貝みたいな変な形をしています。
間に1mmのプラを挟んでそれらしく修正しました。




主脚引き込み用のロッドは型ズレしていてパーティングラインを削ると
断面が楕円になってしまいます。
仕方なく、パテを盛って処理しました。 





 主翼付け根にある丸い穴は何かの空気取り入れ口と思います。
そのままでは脚の穴とつながって明かりが見えて不都合なので、
隔壁を設けました。






 上面のパネルラインは写真でも良く分からなかったので適当に入れました。







 カウリングの形が左右で異なっていたので削ったランナーを貼り付けて修正しました。
材質が同じなので削る作業で「片減り」が起きず、好都合です。




 胴体の波板構造は型抜けの影響で接着面に近い部分が再現されていません。
彫刻刀などを使って修正を試みました。





 垂直尾翼の安定板にある補強用のリブはキットでは遠慮がちで目立たなかったので、
0.3mmのプラロッドで作り直しました。ちょっとオーバーかな?
胴体上面の波板も掘り直しています。






下面はこんな感じです。








 後部のキャノピーは厚みが左右で違っています。
胴体に乗せて様子を見ると、少しキツメです。外のラインは胴体面と違和感はありません。
仕方がないので内側を削ることにしました。







 上画像のキャノピーを仮止めして、旋回機銃分のキャノピーを乗せたところ、
画像のように後ろが上がって隙間ができました。
接合部を削って後ろが密着するように調整するつもりです。




 最後部のキャノピーはこんな風に開く「?」のですね。
キットの透明パーツは少し小さめで無理に接着すると細かなクラックが入りそうで心配です。





2014.04.08


2014.04.30



 プロペラで型ズレが起こっています。
その為にブレードと基部の幅が狭く感じます。





 新しく貼り付ける材料は元と同じ物の方が親和性が良いので、
ランナーの端材をタミヤのエッチングプライヤーに挟んでライターで
加熱して、薄い板を作ります。大きな物はできませんが、例え出来ても
それを使うと溶剤の抜け道が無いので、乾燥に時間がかかります。
細い短冊状の物の方が作業が進みます。
使う接着剤は樹脂成分の無いクレオスの流し込みタイプがいいと思います。






 着陸灯は中心部にヒケが有ったので、透明ランナーで作りました。







 

 吸気口と排気管の工作です。
珍しい形の排気管です。
吸気口は前部の開口部が無いので追加工作します。





 カウリングの内側にはエンジンの計器があります。
ドイツ機にはたまに見かけるタイプですが、他の国ではこのB-10が初めてです。
キットでは黒ベースにメーターが印刷されたデカールを貼るように指示がありました。
実機がどのようになっているか分かりませんが、アクセントとして一段掘り下げます。

 



 

 垂直尾翼とウォークライン塗ってからマスクして銀を吹きます。
銀は8番とそれに白を少し加えた物と、ガイヤの123を使いました。





 下面の文字はデカールがダメだったので透明プラ板に透明テープで貼り付けた後に、
上にマスキングテープを貼ってナイフで切りました。




 黒に少し白を混ぜた塗料で吹きます。





 

 マスキングを剥がすと吹き付けた文字がテープの方について行って
銀塗装の表面から剥がれてしまいました。
どうも、下地に使ったガイヤの銀サフが原因みたいです。
このサフはキメも粗く私の望んでいた材料とは違っていたようです。
サフは厚塗りしても乾きが早くなるように粒子が粗く出来ている気がします。





 キットでも良かったですが、プラ板を絞った物に換えました。






  

 キットのデカールはひび割れていたので、クリアーを吹いて対策をしました。
その性では無いと思いますが、水につけても台紙から剥離しないので同じ
大きさの「エッシー」のデカール試しましたが堅くてダメでした。
その為、直径で1mm小さいですがマイクロスケールのF4Fからトレードしました。





 

 MDプリンターで作った自作デカールは使った紙がいつものファインモールド社製品とは違っていたので、
クリアー部が溶けて無くなってしまいました。
貼る時、バラバラになって往生しましたが出来上がりは書いたみたいで厚みがありません。




 

 旋回機銃はこの時期、7.7mm機銃でした。
12.7mmはトレードする物も多いですが7.7は手持ちが無いので
プラの端材で作りました。




 

 銃座は背もたれと椅子を作りました。
床に昇降用のハッチがあるので椅子は跳ね上げ式かもしれません。
クッションはOD色になるのは時期的に少し後と思いカーキ色に塗りました。




2014.04.30


2014.05.01







 キャノピーの桟はカッターで軽く線を入れて、手塗りをしました。
マスキングをして吹き付け塗装する方法もありますが、テープを切る
作業よりマスキングを剥がした時に吹き込んだ塗料が内側を汚す
ことの方が嫌いで、筆塗りを選びました。

3色使った銀も少し単調に感じます。もう少し存在感を感じる塗装に
研究課題が残ります。







 第28爆撃飛行隊所属







 主翼先端からアンテナ支柱先端にケーブルが付くが保存の箱に入れる時
邪魔になるので省略する。有るとちょっとしたアクセントになるが
破損事故防止の為に断念しました。

各キャノピーは最後部のキャノピー以外はそれほどのすり合わせをせずに
そこそこフィットしました。無理に押しつけた為に微妙なクラックが発生したのは残念です。

キット当初の透明部品は内側に桟の彫刻がありました。
金型では表面に相当する箇所が凹んだ状態になってその面に線を入れるのは
少し難しい。それで金型では出っ張った、製品では内側になる方に線を入れるのです。
昔のキットには多くありました。
表面に桟を書き込むので、裏の彫刻線は消します。






 文字はデカールを元にテープを切ってマスクして吹く。
国籍マークはマイクロスケール。
爆弾架の部分は不明の為放置。





 2014年静岡合同展示会出展予定作品。
何とか間に合いました。
でも、1/72の大戦機は地味で小さいのであまり見てもらえないですが。