メッサーシュミット Me323D-1

ギガント




イタレリ



参考資料


さすがグライダー、翼の長さは半端ないです。完成時や輸送の為には外翼を取り外す
仕様にしないと目も当てられません。 



 

外翼には接着補助の部位が有ります(右)。差し込んだ時にズレを減らし
安定度を増す為にプラ板を貼ってホゾの面積を増やしました。
対して、内翼側には「受け」が全くありません。プラ板を使って適当に作り
ました。 






 

少し差し込んだ状態です。 



2016.12.10


 

最近のキットはコンピューター設計、コンピューター加工する為に部品のハメ合わせは
驚くほどぴったりしています。場合によってははめ込んだだけで、接着剤も要らないくら
いに ドンピシャです。しかし、昔のキットはアナログ設計、加工の為に過度の余裕を持っ
た設計になっています。このMe323も窓パーツを填めると周囲に隙間が出来ます。
完成すれば気にならない程度の隙間でしょうが今のキットを基準にすると一寸我慢が出
来ませんでした。加えて、透明パーツが樹脂が冷える過程で収縮が起こり、表裏に「エクボ」
が出来ています。両面を削って凹みを取る作業と窓パーツ周囲の隙間を考えるとプラ板から
新しく作る方が楽そうでした。使った透明プラ板はCDケースです。手に入りやすいタミヤの
プラ板は0.2、0.3、0.4mmで昔はあっ0.5mmは廃番になったようです。私の望む窓の加工に
最適な厚みは0.8mmですが、市販の製品では見たことがありません。CDケースはタミヤの
プラ板より少し柔らかく、クラックが入りにくい様に感じます。1mmと少し厚めですが、歪み
が無い透明パーツは接着すると意外に厚みを感じさせません。透明パーツの切り口を斜め
に削って調整するのには回転砥石を使いました。
窓と窓の間に1mm程のフレームが有る箇所はフレーム部を削除して一枚の透明板をはめ
込んでからフレームとして外に薄いプラ帯を貼りました。





2016.12.10


2016.12.23

主翼にカウリングを付けて左右を比べると、一番外側のカウルの位置が異なっていることに気付き
ました。組み立て図にカウルの間隔が記されているので、それを元にすると右翼が間違っているよう
です。 運良く、接着剤を付けたのは上面だけだったので、すぐ取り外して接着し直しました。
もしかすると今までこのMe323を作った人も気付いていない人もいるかも知れません。六つもエンジ
ンが有るし、キットの大きさに目が奪われ意外にスルーしても問題ないかも(笑)?




外翼、内翼の接合部のエッジはダレて丸まっています。接着剤を使うならば接着後にパテなどで処理出来
ますが、差し込み式にするとパネルラインになる線が 開いて見苦しいくらい幅広となります。伸ばしランナー
でエッジの処理を試みましたが摺り合わせをすると残したいランナーが剥がれたので面倒でしたが、プラクズ
を接着剤を使って溶かして盛りました。



2016.12.23


2017.01.11


赤矢印で示したとおりカウルフラップの部分が壁になっています。奥まで削って薄くすると
翼に付いた部分との接合にガタが出るので、見える縁だけ薄くしています。 



左右と前の3パーツで構成されるカウリングもわずかな段差が出来るので、プラくずとパテで修正しました。 




六基、前後で12のパーツはさすがに面倒でした。カムカバーも銀のようですし、
ロッドだけを艶有り黒に塗り、ギアハウジングはライトグレーにしました。 



プロペラはシャフトを貫通させ、最後部にリング状のパーツを接着して固定する方法でした
が、キット完成後にプロペラをはめ込む構造にしたいので、前面ブロックと後面ブロックの
隙間にポリキャップを厚さを半減して入れました。このポリキャップは穴が大きいので多分
タミヤの方と思います。もう一種類持っているポリキャップはこれより穴が小さいのでハセガ
ワ 製と思います。





一応完成したエンジンです。最新キットに比べると随分大雑把な印象がします。
Me323のエンジンはフランス製のノーム・エ・ローン N14ですが、キットのエンジンは
同じイタレリのJu188のエンジンと同じモノみたいです。 Ju188のエンジンはBMW製
なので形が異なりますが、大きなスピナーが付いてエンジンはよく見えないので、
星形エンジンが入っていれば目くじらを立てる問題ではないでしょう。




2017.01.11


2017.02.24


 

カーゴドアには上方向に二つカニ目(蛙の目玉)の銃眼があります。
ドア部の穴は四角状ですが資料を見ると透明パーツの形状に穴が
空いている様なので、下の画像の様に修正しました。 

当初、磁石を使った開閉式も考えましたが、作業量減らす為に固定
する事にしました。



 

手持ち資料とサイトの画像にはこのバルジに機銃が装着されているモノが
見つかりませんでした。効果が低く使われなかったか、ここに付く機銃は
MG15みたいで、必要となった時に収納箇所から持ってきて使ったかも知れ
ません。 
生産数はそれ程でもないのに機体に個性が有って考証するのに大変です。




 

MG15と思われるパーツにはサドル式の弾倉がなかったので、プラの丸棒と
薄板で作りました。空き薬莢受けのゴム製の丸い巾着は省略しました。 





操縦席にはクッションが付いている様なので、それらしく塗りました。
動きがゆっくりな大型機ではシートベルトが2点式の場合が多々有りますが
4点式と思われる資料も有ったので、そちらを採用しました。




 

タイヤを挟み込む形式の着陸装置は接着部が「点」接着となっていて、クレオスの流し込みタイプ
を使うことで強固に接着できたので、その後の扱いでも破損は少ないでしょう。
フレーム部が細く、変形しているところも有ったので、クリップで固定しながら作業をしました。 
タイヤは10個有るので、単発機の5機分です。少しメゲます。




2017.02.24


2017.03.20




 

体調不振の為、プラモは進んでいません。

デカールは大判であることと経年変化を心配する為、自作するか、マスキングを
カッティングマシンで切り、塗装で行うか迷っています。
上質のデカールならお手軽で、誠に都合が良いですが、キットも古いのでお湯に
浸けた時、どんな状態になるか、とても不安です。また、大判のデカールは貼りに
くく貼った後も「デカール」ってはっきり分かるので、出来れば塗装で行きたい。

デカールを下地にカッティングの基礎データをイラストレーターで作っていたら微妙
に 歪むので一度CADソフトできっちりしたモノを作る事にしました。
サイトで寸法を探しても出てこなかったので、モデルアートのドイツ機の塗装特集
から拾いました。

上の「白い」部分の広いタイプは全体の幅を「1」とすると、黒い十字の幅は「1/4」
白い部分の幅は「1/8」、一番外の黒線は「1/32」

下の「白」部分が狭いタイプは全体幅「1」とすると、黒十字の幅は「1/4」
白い部分の幅は「1/20」、外側の黒線の幅は「1/30」です。






CADソフトでdxfデーターを作り、イラストレーターで読み取り、そのイラストレーターデーターを
カッティングマシンのファイルに変換して使います。
機体番号のアルファベットは基本形が有るには有るのですが、部隊や時期や機体によって
微妙に違うので、出来れば写真で確認したいのですが、キットの塗装例の実機写真は見付け
られません。しかたが無いので、デカールに準じることにします。 



2017.3.20



ドイツ機一覧 更新記録 表紙