P−47 サンダーボルト 


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タミヤ P-47D


シートベルトはデカールにも入っていますが、立体感が無く、デカールの艶が気に入らないので
好きになれません。 ファインモールドの別売りシートベルトなら最高ですが、接着に苦労するし、
完成して組み込むとほとんど見えなくなる代物なので、私はマスキングテープを細く切って貼り、
塗装しています。 長さを調節する金具やバックルなどを塗料で書き込むと更に良くなりますが、
それ程のことでは無いと思います。



計器盤にはメーターの丸い彫刻やスイッチがありますが、デカールを貼る時はそれが邪魔をして
シワが出来ます。1/72の計器盤は一枚板のモノか凹凸の出来るだけ少ない彫刻にしてもらうと
嬉しいです。 どこのメーカーだったか失念しましたがとても繊細な彫刻をした計器盤がありました。
それはドライブラシなどの技法を使うとすばらしい出来となりました。 



あっという間に形になるのはさすがにタミヤ製品です。とても完成度の高い製品ではありますが、
私にとっては余り制作モチベーションの上がる製品ではありません。「簡易」風のキットみたいに
隙間や段違いは当たり前でヤスリで整形するのが前提の製品では接着作業は気軽に出来ますが、
キチット設計されているタミヤ製品では微かなバリの処理でも雑にすると傾いたり、モノがはまらない
困ったことが起きます。ランナーに付いた状態のパーツが一番綺麗な状態で、切り離したとたん 不
細工な困ったちゃんとなるのでガレージキットを組み立てるのとは違った技術とセンスと注意が必要
となります。 小学校低学年の体験で、作ったプラモがパーツの時より汚くなった悔しい恥ずかしい
記憶が蘇ってくるのがタミヤ製品です。こんな事を考えているのは多分私くらいでしょう(笑)。




2019.08.21


エンジンは申し分のない出来映えです。プッシュロッドを別パーツにする製品も
有りますが、私はオーバークォリティーと思います。カウリングを取り外して整備
状況のジオラマし立てでもしない限りカウリング内部はほとんど見えないので、
ロッドと一体に成形してあるのは有り難いです。 




プロペラなどの小物は筆塗りを基本とする私ですが、ブレードをスプレー塗装
してみました。そしたら、ブレードに樹脂の流れに起因する段差が出ました。
薄いパーツに樹脂が流れる時、冷却が早く進みすぎる箇所があってそれが
画像の様な現象を引き起こすと思います。翼の後縁付近に出来る「ヒケ」は
同じ冷却時の収縮率でも厚みによるスチロール樹脂量の違いから収縮する
絶対量が異なる事から発生する現象と理解しています。 



ブレード付け根に描かれた黄色の「諸元」はデカールに入っています。ここに貼るデカールの
透明ニス部分はワタシ的にどうも好きになれません。理想的にはインレタで仕上げるのが最高
ですが、滅多に使わないのに外注するのももったいないし、自分では作る手立ても思いつきま
せん。デカールを貼った後、カーモデルの様にクリアー塗料で段差を消す手段もありますが、
そこまでする必然性も余り感じません。字体は揃いませんが面相筆で細かい点を打つ要領で
描いても遠目には結構イケけます。黄色は基本的に透けますが、リキテックスの水性アクリル
は隠蔽力が強いので下地の白が要りませんし、乾きが遅いのでこう言った作業に向いています。




2019.08.21



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