キ61
川崎 三式戦闘機 ・ 飛燕


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レベル



主脚を作り直し、キャノピーは塩ビ板から絞りました。着陸灯は昆虫
採集に使う虫ピンで、透明カバーはセロテープです。多少黄色になり
ましたが、気にしなければまだまだ大丈夫です。
ハセガワからまともな「飛燕」が出る随分前の作品です。
今見ると、当時のエネルギーに我ながら驚きます。




ファインモールド
飛燕2型ファストバックタイプ

2006.11.08

本宅にガラスショーケースを置いたところ、展示作品に銀色の物が欲しくなり、
ソ連のLa−5FNと同時に作り始めた作品。

胴体と主翼の金型の作り方が違うので、雰囲気も違うし、部品の合いも今ひとつです。
それ程昔の製品ではないですが、ファインモールドの技術の進化が速いので、見劣りがするのは否定できません。
修正にパテを多用したので、全面にサーフェサーを吹く必要が出てきました。



2012.07.21


5年半ぶりの再開です。
前作のキ−64ではスプレー塗装をしてオモチャっぽい仕上がりになって納得が出来なかったので、
筆塗りにトライしました。

作業を停止する以前はタミヤの光り硬化パテも無かったのか操縦席の密封が不完全で、
ゴミが風防内で舞っています。
この状態でスプレーなどしたら、キャノピーの内側は磨りガラスになってしまうでしょう。
それを回避する為にも筆塗りが良いと思いました。

昔風に幅広の筆で塗る場合より、「田中克自」氏流の面相筆で塗る方が
遠目にはムラが目立ちません。

角度を変えて、塗り重ねていく方法はとても時間が掛かって疲れました。
金属の表面に出来る筋状の流れを再現する為に少し濃いめの塗料で上塗りをしたら、
筆ムラがしっかり出ました。

対策として2000番ペーパーで平し、ティッシュで擦ったところ、アルミ板を貼った様な効果になりました。
塗料は「8」番銀ですが、品質が良くなっていますねえ。











銀面をティッシュで擦ったところ、金属感が増しました。
先に日の丸を塗装していたので、赤に銀が掛かり黒っぽくなったところが泣けます。

マーキングは全て手書きにしました。
動翼は銀にフラットベースを加えて塗り、アクセントを出しました。



パネルによっては仕上がり具合が未熟で、更に鍛錬をする必要があります。
修正箇所が沢山ありますが、未完成キットの再開で、モチが続かないので、適当に切り上げました。







着陸灯はキッチンテープに瞬間接着剤を垂らし、レンズを再現しました。
透明カバーのポリテープは剥がれたので、クリアーボンドをシンナーで溶いて貼りました。
チューブから搾った状態では糸を引いて困りもののボンドもシンナーで溶くと使いやすいです。


2012.07.21


ハセガワ  飛燕1型丁



当時、250円程か?
箱が小さいので、積んで置くのには便利だが、半完成品の収納には窮屈。
ファインモールドの2型より先に手を付け、未完成になっていると思うので、
何年ぶりの再開か分からない。

1型丁はドラゴンもあるので、そちらも一瞬考えたが、上半角が全く無く、
各部の修正も含めるとハセガワの再開と手間暇は違わないと判断した。




2012.07.21 再開

ハセガワの飛燕は発売と同時に作っています。
パテの処理も下手でしたが、完成した時は感動モノでした。
レベルの飛燕に比べると雲泥の差でしたから。





再開するに当たって、スピナーを見ると、ブレードの切り込みが開いたままですね。
当時はこれでOKだったのです。
今はチョット見過ごせないので、修正します。

ピトー管とアンテナ支柱がプラのママです。
再開に当たって、金属化します。






ラジエターフラップの幅が広すぎで、修正を始めたら、幅は適度で、ラジエターの断面形が角張りスギと判明。




 
機首、下面が平たいので、丸味を帯びる様に修正。
画像、向かって右側が修正を開始。


2012.07.21
2012.07.27

  
リブの表現はケガキ線だけです。当時としてはそれで十分でしたが、今日ではモノ足りません。
ヤスリを加工した自作の刃物で軽く凹ましました。



尾翼もリブのエッジを立てる様に中ほどを掘り下げました。
いつもは何種類もの刃物を使いますが、今回は一本だけ使いました。
一方方向だけ刃を動かすと目には見えない微細な刃先のデコボコの為、面にスジが出来ます。
今まで、その出来たスジを曲線が緩い刃物を直行方向に動かして消すことにしていました。

面相筆で細かく縦・横・斜めに塗ると、結果としてムラが目立ちにくい田中式筆塗り方をヒントに
曲刃の平ノミ一本で彫り下げを試しました。
作業の途中は刃物のスジが気になりますが、作業を進めると良い感じになります。







脚収納部も知ってしまうと、昔のママでは我慢できません。


リューターで穴を彫り、


光り硬化パテを詰め、



脚支柱等の凹みを入れました。
ハセガワのキットは表面がノッペリしていて小さな突起物がないので、
バルジを付け加えます。





機首は下面断面を丸くすると同時に先端の下部分を角張らせました。




翼の付け根にもバルジを増やしました。
小さなパネルも省略されているのでフリーハンドで彫りました。
テンプレートを作って彫るのが王道ですが、終わってみるとプレートがずれて二重線になっていたり、
場所が思った箇所でなかったりして苦手です。
フリーで彫ると彫る時、位置を微調整でき、複雑な形状でも簡単に彫れます。
大きさにバラツキが出るのが悩みですが。






艶消しの黒を塗るだけでも十分とは思いましたが、
排気管は一段彫り下げ、穴を再現しました。







上、ハセガワ。下、ファインモールド。
バルジが貧弱で、そのすぐ後ろの凹みもないので作り直します。






胴体のパネルラインが左右でずれていました。
尾翼のパネルラインも修正して、尾灯の周りに丸いラインを入れました。




2012.07.27

2012.08.08


 
排気管を仮組みしたところ、後ろのバルジが大きすぎて排気口を塞いでしまいます。
排気口が見えるくらいに高さを削りました。



   
ハセガワの飛燕は計器板も操縦桿もありません。
バスタブ式の操縦席から少し進化した時代で、内部にそれほど注目されていない時でした。
計器板はファインモールドの5式戦から流用して、操縦桿はプラの端材でスクラッチしました。
完成後に見えなくなるフットバーは省略します。




日の丸は白縁付きなので、赤を最後に塗装する段取りにしました。




機首のホ−5・20mm機関砲はアルミパイプで作りましたが、良く分かる実機写真はないですね。





尾翼のマークは白を吹きつけで、赤を筆塗りで描きました。
尾翼はラダー部の凹みがあってマスキングをし難いです。
隙間からの噴き漏れが出来て、リカバーのタッチアップから逃げられません。
それに、細い均等な縁取りはテープを使うとズレるので苦手です。

脚柱は今の水準からはごつい感じがします。
未完成・放棄中キットの再開ですから、カバーを薄くしただけでトボケます。







照準器も追加しましたが、透明パーツが少し厚いので良く見えません。




無塗装の日本機はアメリカ機に比べて、パネルの材質の違いが少ないです。
動翼はハフ張りに銀塗装をしているので、金属部分とは違って見えそうですが、
それを実感する写真は少ない印象を持っています。

機体内部色をカーキに塗って作っていたので、それを継続しましたが、
薄茶色よりこちらの方がしっくりする気がします。
内部色はグレー系か緑系が本流で、茶色は飛燕の他に思いつきません。
最近の本によると、茶色は緑灰色の退色したモノという説が出ています。
カーキ色は緑灰色から茶色に変わる途中と言うことでOKではないでしょうか?





排気管の穴が見えなかったので、明るく画像処理しましたが、余り見えませんねえ。

未完成・再開なので不満のママ修正してない箇所も多いですが、完成すればホッとします。
余り新しい技術や材料は使えなかったけれど、リブ表現の切削方法はこれからの基本技術となりそうです。

2012.08.08



ファインモールドの1型丙は下のボタンを押して進んで下さい。
キ−61−1丙
キ−61−1丙