Model Graphix 広告画像

★ 月刊 モデルグラフィックス
(1987年8月号表紙)
発行 (株)アートボックス社




―1/72 帝国陸軍一式戦闘機「隼」 ―
 (ハセガワ:U型 )


今回、アートボックス社のご厚意により、月刊「モデルグラフィックス」1987
年8月号より、写真の一部を使用させていただきました。





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主翼の着陸等はキットでは左右逆にモールドされていたと思う。今から作る方は注意して見て
ください。

排気管は作例では「焼き鉄色」に塗ってしまいましたが、本当は「銀」です。理由はファインモー
ルドの「隼」キットの説明書に詳しく書いてあります。



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―雑誌原稿より ―

今回はSZ君の担当でした。



 太平洋戦争の勃発の頃から彼の活躍は始る。当時の陸軍航空隊では,長い航続距離
のある隼は,まだ2つの部隊て使われていたのみであり,他の部隊では97戦等が主役を
演じていた。彼の部隊もそれと同じ状態にあり,隼に機 種改変するまで続くのである。当
時南方に配置されていたP40等と戦ったり,対地攻撃や船団の上空掩護など,華やかな
隼の活躍に比べて,少し地味な感 じがしないでもない。大平沫戦争中の 9フ戦も実は同時
期の隼と同じくらいに,日本車の南方への侵攻へ貢献している様子や,しばらくして隼に機
種改変後,自分の手足のようにその性能をよく生 かして,彼の自慢する視力の良さて敵
を早期発見して,自分を有利な位置にもっていき戦を挑んでいった様子などが,彼自身の
書いた『蒼空の河』とい う本に著されています。

 今回の情景の設定は,上記の本の中で,ディオラマになりそうな所を選び出し,それに
対空監視所と,機体の方向を指す兵隊をつけ加えてみました。

 さて,製作についてですが,隼についてはS氏の製作によるもので,ほとんどストレートに
組んであり,ビトー管,アンテナ支柱を補強し,スピナーの,始動車から来るシャフトの受け
口を造り換えて,増加タンクの水平板を金属の板をつけてシャープな感じをだしてもらいま
した。

 機体の塗装ですが,濃緑色と,それに少しカーキ色を混ぜたものを塗り,所々色が褪せ
た感じにしてみたそうです。

 あと,キットの美しいパネルラインを生かすために,所々にポイントを決 めてドライブラシ
をかけてあります。

 次にフィギュアですが,今回は南方の日本兵,という事で,全体的にラフな格好にしてみ
ました。使用したキットは,ハセガワのグランドクルーセットとプライサーのルフトヴァフェの
人形達です。特にプライサーの上下つなぎの整備兵は,そのブカブカした服のおかげで削
り出すだけで南方の日本兵になってくれて,略帽の方も帽子を削 って造ることができまし
た。

 対空監視所は木の丸棒を組み合わせて造り,床坂はエコーモデルの『STウッド』にて表
現してあります。

 屋根に葺いてあるのはたぶん実物ばヤシの葉であると思われるので,麻びもをほぐした
もので表現してみましたが,もう少し短かく切ってやると,スケール相応になりそうです。





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