Model Graphix 広告画像

★ 月刊 モデルグラフィックス
(1991年4月号表紙)
発行 (株)アートボックス社



第6回 ○
―1/72 「イリューシン IL-4」 ―

モデル&プラスト社製 


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今回、アートボックス社のご厚意により、月刊「モデルグラフィックス」1991年4月号より、写真の一部を使用させていただきました。



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主翼上面の星マーク(国籍マーク)は忘れたわけではありません。実機にも付いていません。ペンキの節約か、低空を飛ぶとき上から見つかりにくい・・・でも、横の白文字は目立つのになア?





−−−−−雑誌原稿からの流用です。−−−−−

 1941年8月8日 ソ連機として初めてベルリンを爆撃したイリユーシンIL−4が東ドイツのVEB PLAST‐CARTから発売されました。ドイツ統合によりVEB社はレベル社の傘下(M&P)に入つたようで、地方でもVEBのキツトを手に入れるチャンスが多くなったと思います。
 箱にl/l00と書いてあつたのでビックリしましたが、測つてみたらスケールは1/72でした。安心、安心。キツトは白色のエアフィックスのような樹脂で、凸モールドがチョツト太く気になりました。けどパーツ同士の合いは割と良いです。胴体が上下左右4分割になっているなど、???となつてしまうような組立てにくい箇所が少しあります。
 コクピット内部は1/72では十分なものでしょう。内部色はライトグレーとなつている資料もありましたが、博物館のソ連機が緑がかった青に塗つてあつたので、私はガンダムカラーの6番(どんな色だ!)を使いました。(ザクの胸の色)
 胴体は注意深く接着すればパテはほとんどいりません。操縦席前左右の透明部品は、切り込みを入れて曲げないと胴体とつながりません。胴体は背の部分が角張つているので断面が楕円になるよう整形しました。
 主翼は下面が平らすぎますが、修正はしていません。フラップの内側もモールドしてありましたが接着してしまいました。着 陸灯はキッチンホイルで、カバーはアクリル糊のセロテープで作りました。「セロテープは劣化するのでやめたほうが良い」と言われますが、張り替えも簡単ですし、十数年前に作つた作品でもまだ十分見れます。(今回加筆:このホームページの「昔の作品のコーナー」で第1回目に紹介致しました私の「レベル−飛燕」のことです。)
 プロペラは前から見て時計回りで、流用できる安価キットが少ないので、パテ盛りして修正しました。
 脚は割と繊細だったので、そのまま使いました。
 爆弾は形状がユニークだったので、1トン爆弾を取りつけました。爆弾のフィンは薄く削つてあります。
 説明図に迷彩パターンが載っていますが決まつたパターンは無かつたようなので、適当に塗りました。
 国籍マーク・赤い星はキットに付属しているものは色がピンクがかつていたのでスーパーデカールを使いました。1/72のでは小さすぎるので1/48用かフジミの別売りデカールを使つた方が良いですね。胴体横のスローガン(ナバロフスキー共産青年同盟)は、キットのデカールを使いました。少し色が滲んでいる点と、のりが弱い点が不満ですが、透明部分は黄ばんでおらず使えます。木工ボンドをマークソフターで薄めて使えば凹にも馴染みます。
 次のソ連機は、やはりVEB社製の、ツポレフTu‐2でも作りたいですネ。






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 コックピットはこれくらいで十分。シートベルトを追加工作すれば、キャノピーにフレームが多いので外からよく見えない。






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 雑誌では「ヒートプレスをして作り直した」と書いてあるが、これは編集部の勇み足! キットのパーツを少し修正して、良く磨いただけです。






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これが恐怖の上下左右4分割の胴体です。最近出た(メーカー名を忘れた・・・ごめん)IL−4のキットは普通の左右割りでした。




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スキャナー状態が悪く見難いですが、1トン爆弾です。右の尖った方が前です。爆弾の安定版・・地面に近い1枚は斜めにカットしてある。




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カウリング内のフィンは冷却用のファンではなくて、ソ連機独特の防寒用のシャッターです。



昨年の豊橋での展示会ではこの機体についてよく質問されました。特徴のある形とは思えないが完成品を見る機会が少ないのかも。ご希望が有れば、来年の静岡合同展示会に持って行きます。  



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