A6M 三菱 零式艦上戦闘機

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ハセガワ:二一型


新作の方です。出た・買った・作った、と言う作品です。

胴体中央部で、グレーが2色に分かれて見える有名な写真の機体を作りま
した。トーンについてはご不満もあるでしょうが、モノクロ写真では誰もどん
なグレーか明言できないはず。



これでもマニアは「こんなの零戦じゃあ無い」という人がいる
んです。重箱の角をほじると完成品は出来ません。




水平尾翼の動翼部分の彫刻が、上下で違っていたが、もう
修正されたのか?

フジミは本などで、欠点を指摘されるといつの間にか修正し
てあるが、ハセガワは無視して売り続ける。

ハセガワは社内に金型工場を持っているので、こんな修正
などは簡単と思うが、熱意が感じられない。

最近のキットでは修正されていて、この書き込みが削除でき
れば嬉しい。





ハセガワ:五二型
(旧製品)










脚カバーが厚すぎたので削って薄くした。


タミヤ 52型




 以前所属していた模型サークルの浜松・松風会では年に二回大きな展示会が
有りました。5月に開かれる静岡ホビーショーに併設された全国の模型サークル
が参加する展示会と、11月のタミヤフェアー会場に併設された静岡模型サークル
の展示会です。今や5月の展示会は参加サークル数が200を超したそうです。会
場も昔より広くなりましたが、サークル数の増加はそれを超えています。各クラブ
に分けられたスペースは毎年狭くなっていき、出展者の座る椅子の数も減り、お
客さんも静岡で開かれるイベントでは一番多いそうです。
 それに比べてタミヤフェアーは展示スペースも広く、お客さんの目当てはラジコン
とミニ四駆が多く、スケールの展示に来る人は少なくて、出展者の目も5月みたい
に血走っていません(笑)。
 お客さんが切れる時間に閑なので、タミヤの即売コーナーでキットを買って組み
始めました。こんな事は5月には思いも付きません。
 新しいキットは大変組みやすいのですが、コックピットの色と外回りの色に疑問を
持ったのが災いで、パタッと作業の手が止まりました。
 元々、私は零戦と大和が好きではありません。それはこの二つが無かったなら軍
部は開戦を考えなかったかも知れないと思うからです。軍拡はシーソーゲームで、
兵器の性能は抜きつ抜かれつ。性能が勝っている時に仕掛けなければ勝てないと
考えたのも推測できます。



 日本機キットに手が出ないのはその情報量の少なさからです。自国の飛行機なの
に戦争後半になると鮮明な写真が激減します。
 特に、色については「飴色」だの「明灰白色」「明灰緑色」、「三菱色」「中島色」など
迷走を続けて、脚収納部の色も疑問を持たないわけには行きません。
 風防の桟も内側は何色か不明です。カーラー写真はレストアされた機体ですから
参考の一つにしかなりません。資料の写真では内部色に塗られていましたが眩しさを
防ぐ為に艶消しの黒に塗っていたと言う記事も目にしました。風防内の背中は果たして
黒か内部色か機体上面色か分かりません。もしかしたら全ての場合があったかも知れ
ません。研究されている先達に従って黒にしました。
 



白を吹いてから赤を吹きマスキングしました。いつもならテープのエッジから重ねた
色が染み込むのを防ぐ為にクリアーを掛けるのですが、今回は同じ赤色をマスキン
グ テープの上に吹いてみました。



2018.02.01


2018.02.15


国籍マークと敵味方識別帯などは塗装にしましたが、尾翼の部隊番号などはデカールを
使いました。余りにもその白が目立ちすぎの印象だったので、上からスモークを掛けて明
度を落としました。画像は処理前の状態です。



20mm機銃は面倒くさい形状をしているのでファインモールドの真鍮パーツに替えました。
細すぎる感じがいましたが、実物はこれ位の太さだと思います。 



第652航空隊所属 第2航空戦隊旗艦「隼鷹」搭載機


この塗装は中島製の零戦ですから15番の日本海軍機色とは違うらしいです。15番の
ビンを底の方から見たら白い成分が目に付きました。私の持つ零戦の印象は暗い感
じの緑です。各国の機体迷彩の変遷を見ると、戦況が不利になっている方の国の迷
彩は優勢な国に近づく様な気がしています。ですから、今回、緑に黒と青を足して、白
成分を含まない青味の強い濃緑色を作って塗りました。



脚収納部の色は三菱製の機体は下面色を塗ったようですが、中島製は
「青竹色」のようです。クレオスの「青竹色」は単に青すぎてには前から馴
染めませんでした。雑誌のカラー写真を見ると上面色の濃緑色を薄めて
塗ってそれが下地の金属の影響からメタリックグリーンに見える。そんな
考えを持っていましたが、実物を持っている人から「結構緑の強い青だよ」
と伺って少し納得しました。

タミヤの塗装指示図を見ていつもストレスになるのは混色指示の箇所です。
タミヤカラーにある色は番号を載せていますが、無い色は混合割合を載せ
ています。外国キットなどはそう言った箇所には「A」とか「B」とかで示し、別の
ところでその混合割合を載せています。そして、Aは・・・例えば「RLM81」とか
ダーク・スレートグリーンとかその国で呼ばれている名称を加え、親切な時は
FSナンバーも載せています。組み立て図の中に混色指示を載せると、その度
に色と割合を確認しなければなりません。別の箇所の混色色と使う色と割合が
同じか、異なるか。タミヤキットは左右の間違いを最小限に抑える親切な設計
が特徴です。それが塗装説明では間違えやすい状態のまま放置されている印
象を持ちます。まあ、こんな事思うのは私だけの様で、「説明図の色指示など
見ない。」とか「FSカラーチャートを持っていないから関係ない」と言う人もいる
ので、余計なお世話かも。FSカラーはサイトでも調べる事が出来て、ディスプ
レーの違いによる差も知っている色と同時に表示する事で、多少は修正できて
知らない色も大雑把には傾向が分かるので、私は好きです。

FSカラーチャートのサイトです。
http://www.colorserver.net/



 



最近の説では下面色は緑が強いです。私、古い人間ですので、馴染めずに
少し抵抗してみました。クレオスの色では無くて、1/144に使う為に少し明
るく 調合されたガイヤにしました。極最近では海軍機の灰色は純粋に黒と白
の単純な灰色らしいと発表されて混乱に輪を掛けてきました。