ランカスター

アブロ  ランカスター


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レベル改造「スペシャル」





腹に抱えているのは分厚いコンクリートに守られた潜水艦基を破壊するため特別
に作られた「グランドスラム」という爆弾で、「ランカスター・スペシャル」はそれを運
ぶために改造された爆撃機です。





1/48,タミヤ製品は傑作キットで、スケールにこだわらなければコチラをお勧め
いたします。1/72スケールでは、新キットの発売は望み薄で、改造が必要です。
ノーマルタイプのランカスターはエアフィックス社製をお勧めします。作例で、一点
自慢できる点は、尾部銃座です。1/48より部品点数は多く、透明部分は0.3ミリ
厚の塩ビ板を絞って作りました。物が小さく、写真では良く見えないのが残念で
す。




キャノピー斜め横の明かり取り窓は、少し掘り下げて黒く塗った後、瞬間接着剤
を流し込み、面一に磨いて再現しました。グランドスラムは自作で、タミヤの1/
48を参考にしました。「グランドスラム」は10トンも有り、さすがのランカスターでも
馬力不足で、少しでもそれを改善しようと、オリジナルでは付いていた消炎排気
管を取り除きました。作例の排気管はエレールのスピットファイアーのキットをマ
スターにして、シリコンゴムで方取りして複製しました。





マーキングは全て手書きです。スミ入れ、ウェザリングは今の目で見れば幼稚です。



ハセガワ






参考資料

  


  



2015.09.26

He280制作の合間にちょっとイジッテいたらアッと言う間に形になりました。
本当に楽です。簡易とハセガワの最近作を比べるのは間違いですね(笑)。 

エアフィックスの新作の方が出来が良いとの情報がありましたが、ハセガワで
十分満足できます。昔のフィックスはパーツの勘合に難点があったし,確か
凸ラインでしたか? キットも手放して分かりません。
イタレリのスターリングと並べるのが本来の目的ですから爆弾倉の扉も閉じて
完成を最優先とします。イタレリは最新作でもそれなりに苦労させられそうですから。
4発トリオのハリファックスはエアフィックスがコレクションにあるし,縁があったら
レベルでも作りましょう。マッチボックスは在庫があるけど勘弁して欲しいなあ!
それにしてもレベルのハリファックスは高いし,店で余り見かけません。
通販してまでの物欲はまだ湧きません(笑)。





 

エアインテークが開口していないのでリューターで彫りました。 






保存管理を考えて翼は差し込み方式です。
勘合が大変良いので磁石を使うほどでもありません。 




2015.09.26


2015.10.03


胴体上面の丸窓付きハッチは塗装説明では塗りつぶされていますが、
丸窓はちゃんと明かり取りになっているようです。
ガタが少なくて無理に押したら胴体面より微かに落ち込んでしまいました。

浮き出た状態に接着してから研磨した方がもっと楽でしたが,後の祭りです。 




 

いつもなら、1000、6000、8000と研磨をしてからハセガワのセラミックコンパウンドで
仕上げますが、今回は、クレオスのアクリジョンを使ってみました。
これは塗面が硬くて乾くとペーパー掛けが出来ると教えて頂いたからです。
ビンでは白濁していますが、塗ると少し水色を帯び、乾くと透明になります。
中が見えるわけでも無いので、研磨はせずに放置しました。 





機首の銃座は完成後に差し込める様に矢印のリブを切り取ります。 




銃座の後半は胴体に埋まり込んでいます。
キットでは壁状態になっているので、胴体に銃座の後ろがある様に
銃座と外壁の隙間をスジとして彫りました。 


キットでは棒の先端にラッパ状のフラッシュハイザー付いた形状をしています。 




銃身を少し削り込んで、段差を再現しました。
銃座のフレームは1.黒。2.ダークアース.3.胴体の塗り分けの延長で
1/3ほどダークアース、下2/3は黒塗装。と3パターンがあってどれか迷います。
写真でも小池さんの箱絵でも判別着きません。今は黒に塗りましたが、フレームが
目立たないので、ダークアースに代えるつもりです。嘘でも模型映えする方が優先
です。 




 

左右のヤギアンテナはさすがにキットは太いので、0.3mmの真鍮線に代えます。
「T」で半田付けすると点での半田付けとなって、衝撃で破損する事が多かった
ので、最近は「コ」の字を重ねて作っています。 

右の状態は、まだ真鍮線の長さを揃えていません。



翼端灯を透明パーツに代えました。
ドリルで穴を開けて塗料を流し込み、色つきランプを表現します。 



2015.10.03


2015.10.09


尾部の旋回機銃も銃身を少し削り込んで修正しました。
先端の銃口も開口しました。 





レストアされた機体の写真を見ていたら矢印の様に開口部が狭まっていました。
戦時中に使用された機体も同じ構造化分かりませんが取りあえずプラ板を貼り
付けました。 






レストアされた機体ではフレームを含めて全体に黒で塗装されているようです。
当時の写真で、フレームの上半分が明るく写っている物があったので、キットの
塗装説明に従ってダークアースに塗りました。 




 

胴体側の最後部がダークグリーンで、銃座がダークアースは無いだろう。
胴体中央上の銃座はダークアースとダークグリーの塗り分け線が銃座
位置にあるので、ダークアース一色でも理解できます。
当時の白黒写真ではどちらの色か判断できなかったので、推測でダーク
グリーンに塗り替えました。 






マスキングをするには大変面倒だったので、フレームは筆塗りを
しました。
はみ出た箇所は爪楊枝を尖らしてこそげ落としました。
完全に乾くと取り辛いので、楊枝にシンナーを付けて擦ると簡単に
取れます。くれぐれも強いシンナーは使わない様に!

銃身は艶消し黒に塗り、黒鉄色でドライブラシをしました。以前、銀で
ドライブラシをしたら、銀が強く着きすぎて困ったので、最近は黒鉄色
を使っています。タミヤのウェザリングマスターの銀なら着きすぎは
有りませんが、完成後に頻繁に触ると取れてしまう印象です。

このキットで一番面倒な箇所・旋回機銃が終わりました。 





2015.10.09


2015.10.16



 

何やら気忙しく、プラモ制作は大して進んでいません。一週間も絶たないうちに
カウンターが200以上増えたので、お約束の更新をします。

キャノピーのマスキングは色々方法があって昔はマスキングゾルが多かったと
思います。他の方がされている様に細切りテープで囲んでから内側をゾルで マ
スクする事もしましたが、テープを適度に切る作業が意外に面倒でいつの間にか
ご無沙汰となりました。
ビニルテープが伸びて使いやすいと聞いて試しましたが、剥がすと糊が残る事が
多く、これも止めました。
タミヤのマスキングテープは糊成分は申し分ないですが、テープが伸びない事と
貼ると切る位置が見辛いし、テープの繊維が意外に切りにくい。
雑誌で紹介された100均の半透明蛍光テープも糊成分に不満があって捨てました。
セロテープも貼って余り時間をおくと糊が残りやすい。

ゾルは乾く時間が掛かるのと薄すぎたり、厚すぎて切り難い場合があって、最近は
ポリの画材マスキングテープを中心に使っています。
購入後、長い間引き出しに入れて忘れていましたが、糊が溶け出す事も無く、品質
は大変安定している様で信頼できます。
糊は弱め(完全に密着すると意外に剥がす時苦労する)で、パーツに手油など着い
ていると剥がれやすい。だから、デザインナイフのお尻や爪楊枝でしっかり擦って
貼ります。
ソコソコのカーブには追随しますが、矢印くらいの膨らみは切り込みを入れて、開いた
切り口はタミヤテープでマスクします。

ランカスターの小さい天測ドームはゾルを使いました。




大きな開口部は100均で手に入れたスポンジでマスキングします。
低コストで使い捨て出来るので、便利です。 

マスキングもほぼ終わり、もうすぐ塗装にかかれます。



2015.10.16


2015.10.29


ファインモールドのホームページを見ていたら社長の作例が載っていました。
Bf109のタイヤのウェザリングで気になった事がありました。
土汚れをタイヤサイドのホイールに近い箇所に重点的に施し、接地面には
汚れを していません。
上の画像の様に私は接地面に濃く、サイドに従って薄くサンドを掛けています。
私の間違いかと思い、色々な写真を見るとファインの社長の作例の場合と私の
作例みたいな場合がある事に気付きます。
タイヤが新しかったり良く洗ってあった時は全体に黒っぽく、その状態で土の上を
走ると接地面が白黒写真では白っぽく写っています。
逆に、使い古されたタイヤは全体的に白っぽく写真に写っています。その状態で、
舗装された滑走路や固い地面を走ると接地面が擦れてタイヤの地肌が出る様です。
ランカスターの写真集でも両方の場合が見受けられたので、結論はどちらでも良い
と言う事になるでしょう。





脚はタイヤを含めて組んでから胴体に取り付けようと思っていましたが、
構造上、胴体に近い方から組まないと正しい形が出来ないようです。
摺り合わせ箇所はなさそうですし、心配は少ない印象です。 





キャノピーに黒を吹いてからダークアースから塗り始めました。
ダークグリーとの塗り分けは型紙を切ってマスキングするのが王道でしょうが、
めんどくさいので、ハンドピースだけでしようかと、思っています。
大激作展で拝見したランカスターもマスキング無しでしていたので、私もその線
で行こうと思います。

東京で二日遊び、前後に仕事で忙しく、プラモは進んでいませんが、カウンターが
随分増えたので、更新します。



2015.10.29


2015.11.13


実機のダークアースとダークグリーンの塗り分けは ボケ幅がほとんど有りません。
その為、私も型紙を利用してくっきりした迷彩をしてきました。小型機や平面部の作業
は何とかなりますが大型機や曲面部は手間が随分掛かります。
今回は横着をしてフリーハンドで迷彩を塗りました。0.2mmのハンドピースを使っても
通常の筒状ニードルキャップを使うと細い線になりません。出来ればキャップを取り
外し、裸で使うと驚くほどの細い線が描けます。ただ、この状態はニードルを破損し易く
針先で怪我をする危険性も有ります。折衷案として、横穴が開いた形状や王冠状の
キャップを使うと裸状態より劣りますが細い線が描けます。

ボケ幅が無い実機の迷彩境界も本当はその通りと頭で分かっていても私にはシックリ
来ません。少しボケた方が私的には好きです。






上面をマスキングします。広い面は紙を有効に使います。
境界部はタミヤの高性能テープを使い、それ以外は糊が弱いタイプのテープを使いました。 



下面色のナイトは黒色を使わず、青の入ったカウリング色で代用します。
アクセントにダークグレーを適度に入れました。 




塗装、ほぼ終了。 



カウリング色を全面に塗るのでは無くて、スピナーの先端とブレードの中ほどに
ダークグレーを微かに掛けました。
光の具合で見にくいですが、左がダークグレーを掛けた物。右は全面カウリン
グ色 です。





デカールの長いウォークラインは途中で切断して貼りました。 
画像は台紙の状態。



サイドはデカールを貼る位置にクリアーを掛けて表面をスムーズにしたので
綺麗に貼れました。 




 

翼は国籍マーク位置はしっかりクリアーを掛けましたが、救命ボートの格納部とウォークライン部は
クリアーを忘れるミスを犯しました。
その為にシルバリング(白化現象)を起こしてしまいました。シルバリング部はテープを貼って引くと
簡単に剥がれます。 



 

マークセッターを使ってデカールを貼ります。
機体表面とデカールの間から糊を完全に絞り出すとデカールの接着力が落ちて 
デカールが剥がれる原因となります。・・・と言って作例の様に糊が多すぎるとシワに
糊が残って乾燥後もシワで密着できません。
大判デカールは縁が先に乾き、中央部の糊の絞り出しが難しいです。

ペーパーでシワを削り、下地の色が出た箇所は赤と青を塗って修正しました。
ただ、赤部はエアーブラシを使ったのでそれなりになりましたが青部は筆塗りしたので
ムラになり、再度、エアーブラシを使う事になりました。



 

こうなる事は予想できたので、糊の弱いマスキングテープを使ったのですが、まだ、糊が強すぎました。
それで、デカールを全て剥がし、塗装で国籍マークを塗る事になりました。
 



  

円を先に張って位置決めしてから回りをマスクするテープを貼ります。
ラウンデル部を先に貼らないと縁のテープは歪みやすく円になりません。
縁のテープに近い部分に青を吹き、下地の白を全面に吹いてからマスクして
中央の赤部を吹きます。 赤い部分をマスクして青を吹く直前が右画像です。

下地の白の前に外周に青を吹く事で、マスキングを剥がした時、ラウンデル
の縁に下地の白が出る事を防ぐ意図があります。
下地白の直径を青より少し小さくすれば最高ですが、マスキングの張り替え
作業省く為に考えた方法です。

デカール作業はいつも憂鬱です。
デカール貼りが嫌いだから塗装に走る人もいるくらいです。
デカール貼りが難しい理由はデカールの性質、性能がいつも異なるからです。
堅さ、厚さ、糊の強さ、伸びの強弱、同じメーカーでもロットによって異なるし、
同じデカールでも管理の違いによって変質するし、軟化剤の対応も千差万別。
経験値が使えないので、対策としては予備のデカールを用意するのが一番の
方法かも?

今回、デカール貼りでミスを連発しましたが、予想通りだったのが、ベテランと
なった証ですか? 情けないベテランです。



2015.11.13


2015.11.25

マスバランスなどの破損しやすい小さな部品は最後に接着する事にしました。 





着陸灯も表面の艶を整えたから最後に付けました。
内側にはキッチンホイールをポンチで打ち抜いた物を貼り、ライトの感じを高めています。
銀塗装とは確実に違います。
透明部品はプラ用の接着剤では曇る心配があったので、水性のアクリジョンの透明色で
付けました。 



上面の墨入れはクレオスのMr.ウェザリングカラーWC04を使いました。
いつもなら塗装に使った色より暗い色を使いますが、今回は逆に明るい色で
墨入れをしました。
墨の線がキツく感じるので、もう少し暗くて上面色に近い色の方がベストと思い
ます。ただ、作業中は明度差がある方が仕事の進み具合が良く分かります。

特に上手く行った感想はありませんが、これはこれで良いんじゃあ無いかと思って
います。 



始めて作るキットの塗装は箱絵の絵を基本としています。

イギリス空軍 第467飛行隊所属 1944年夏以降 





デカール貼りに手間取った作品でした。
迷彩の境界部は丁度良いくらいのボケ幅です。 



相当覚悟していた透明部内部への塗料の回り込みは意外にも少なくて済みました。 



機銃部分は見せ場ですが、キットもそれなりの出来だったので、追加工作はしていません。 




下面の墨入れはWC06を使用。
本来は黒の下面色ですが、明るいカウリング色とダークグレーを使ったので、
明るい墨でも違和感は少なくて済みました。 


キットの箱が意外に大きいので、主翼を取り外すだけで収納できました。
底板と上箱の材質は柔らかいので段ボールを貼り増しして補強しました。