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アートボックス社のご厚意により、月刊 「モデルグラフィックス」1986年10号の 写真の一部を使用させていただきまし た。 |
ジオラマ:Y.S.氏 協力:無限軌道の会 |
トレーラーはエアフィックスの「スターリング」爆撃機より流用。 |
雑誌記事より |
あなたも知らない、私も知らない、誰も知らない゛不思議の国のソ連機″ 今回はソ連の爆撃機がテーマです。 私の担当はイリューシンD B-3M。 キットはカナダのビクトリア・プロダクツ製のバキューム・ キットです。 バキュームと言っても出来の悪いインジェクションより作り易いですョ。インジェクションだってペ ラ、タイヤ、脚柱等の小物を自作しなければならない時も有るし、これでアウト・ラインが狂って いれば、もう最悪! ただ、バキュームの特色として、胴体幅、翼厚がプラ版から切離す時注 意しないと、いや、注意していても狂ってしまう。また胴体や翼がねじれるのも困った点です。こ のD B-3も主翼と垂直尾翼が直角にならなかったので垂直尾翼の側面に切込みを入れて修 正しました。 他のバキューム製作記事で強調しているリブ、桟、隔壁、接着部分の補強等 は、本機の場合|/72スケールなのでそれほどやっていません。1/32スケールになると、しっか り補強しないと大変な事になるのでしょうネ。本機には主翼に一箇所翼厚調整の為の5mm角 のプラ棒を入れ、胴体は後部の隔壁とコックピットの床板で幅を確保してあります。 各接着部分は裏から「ナンバー1フイーラー」と言う増量充填剤と瞬間接着剤で固めてありま す。プラやポリパテで裏打ちするより早くてしっかりしますが、一度に大量に使用すると高温に なるので、様子を見ながら徐々に作業を進めます。 LSの96陸攻からカウリング、プロペラ、スピーナーを、同じく飛龍から主車輪をちょうだいしま した。ただしプロペラは逆ピッチに、スピナーは瞬間接着剤を盛って先の尖った形に修正して 有ります。 尾輪はレベルのJ U -88から流用しました。 脚柱はシンチュウ・パイプの組み合わせです。 バキューム・キットは確かに作り難い。しかし、インジェクションでWWIIの機体が発売される 事が少なくなった今、バキュームに夢と可能性を見ているのは私だけでしょうか? |
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