ユンカース Ju88


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アートボックス社のご厚意により、月刊
「モデルグラフィックス」1986年8号の写
真の一部を使用させていただきまし
た。



イタレリJu188改造
(+レベル)

ジオラマ製作:Y.S.氏
協力:無限軌道の会




  

これを作った時にはまだイタレリからJu88A4は出ていなかった。
機首部分をレベルから持ってきて、透明部品は塩ビを絞った。




現在この作品はフィンランドの航空博物館に展示されているそうだ。




雑誌からの引用

 フィンランド・シリーズもドイツ機が登場すると、普段より興味を持たれる読
者が多いようです。私も前回のプレニムの時よりつい肩に力が入ってしまい
ました。
 Ju-88は資料も十分に有るので、簡単に完成すると楽観していたら、あの
“出来た?コール”が来そうになりました。
 
 フィンランドで使われたJu-88は他の飛行機と同じく中古機で一機一機細
部が異なっていて調べれば調べる程「???」となった。だいたい、私の場合
はプラモを作る時間より、資料を調べる時間の方がいつも多い。これはモデ
ラーとして健全な事では無いので皆さんはこの種の「病気」にならないように
注意しましょう!

 さて、フィンランドでのJu-88の活躍は、梅本氏が詳しく書いて下さると思う
ので製作記事に移ります。

 3つのJu-88のキット(レベル・フロッグ、エアフィッス)はどのみち大きな修
正が必要なので、当会の松井君がやった様にイタレリのJut 88にレベルの
Ju- 88の機首部分を付けてJu-88/A-4を作りました。

大きな改造は
@、機首を替える
A、主翼を短くする
B、垂直尾翼を丸くするのたった3点です。しかし、細部になるともう少し多く
なります。キャノピーはΩ型が再現されていないので塩ビ板をヒートプレスし
ます。このキャノピーが曲者で写真によっていろんな風に見えるので形状を
決めるのに苦労しました。
イタレリのタイヤは直径が大き過ぎですが、ホイールの彫刻がGoodなのでペ
ーパーを強めにかけて使いました。
翼下面のフラップ・ラインが違っていたので動翼を動かす時に修正しまし
た。
エンジン・カウルは5m程短縮しました。前面のラジエーターはレベルを使い
また。「カウリングが前方に向かって絞り過ぎている」と言う指摘が加藤氏か
ら有ったがそう言えばそんな気もする(クシュン!もっと早く言ってもらえれば
直したのに)。
プロペラは幅をグ〜ンと広げてユンカースらしい力強さを出します。
水平尾翼は先端に丸みを付けました。 
塗装は標準的なドイツ迷彩です。ドイツの国籍マーク等が有った所は少し色
調を変えました。マスキングによって出来た段差はクリアーを吹いてからペ
ーパーをかけて消しました。今回は前回とは反対に迷彩をしてからハカリス
ティを塗りました。 

ところで、皆さん、接着剤は何を使っていますか? 私が多用するのはプロ
ボンド(タイム・マイザーの店で売ってます)です。乾燥が早く、接着力が強い
のが気にいっている点です。これは、すき間に流し込んで使います。両面に
接着剤を塗って使う時はタミヤセメント、もっと乾燥時間が欲しい時はキツト
に入っている接着剤とシンナーを混ぜた物を使います。小さな翼端燈等は、
Mr・セメントをほんの一滴落とし、その上にパーツを乗せる要綱で付けま
す。プロポンドぱこの作業に使うには乾燥が早過ぎます。金属との接着はも
ちろん瞬間接着剤です。エポキシはビートプレスでキツトのパーツを雄型に
使う時、裏打ち用に使用します。ペンセメントはプロポンドと併用します。別
に接着剤の種類が多い程良いと言う訳ではないですが、新しいマテリアル
がもしかすると君のプラモライフを変えるかも知れませんョ! 

私が原稿を書く時には、機体はベース側に渡って手元に無い。それでいつ
も「何をあんなに悩んで作っていたのだろう?」と思い出しながら書いている。
そしてまた鈴木氏の“口車”に乗っで木”に登るのだ(この件に関しては タミ
ヤ・ニュースVol.180を読んでください)。次回はバキュームに挑戦します。お
楽しみに!