F3F

グラマン F3F

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ペガサス




最近のキットはそれなりに作れそうだが、この時期のキットは素材!!
小さなキットはちゃんとしたインジェクションが出そうなので、待った方が得策かも?


スペシャルホビー
F3F-2

エアーフィックスのF4Fから始まって、作りかけのXF5F、F7F、F8Fと
続いたので遡って複葉のF3Fを手がける事にしました。上に有る
様にペガサスのキットも持っていますがより出来の良いスペシャル
ホビーが手元に有ったので、勿論、こちらを作ります。 




F3Fだけの資料は持っていませんし、アマゾンで検索してもヒットしません。
サイトに十分画像が有るので、inアクションシリーズのこの1冊で完成まで
行きたいと思います。 



内部色は説明書でインテリアグーリンが指示してあります。 
レストアの過程でグリーンを塗っている画像も有りましたが、
多くは無塗装かライトグレーと思える色調です。
艦載機で錆止め処理がしてあると思うので全くの無塗装は
無いと思いますが、モノクロ写真でも明るく写っています。




 

サイドのコンソールを付けて椅子を付けると椅子が当たって左右の
胴体が接着できません。対策として椅子の中心部をノコギリで切断
して、幅を狭めました。



キットのままでは脚収納部からコックピットへ素通しとなり、塗装の時に
塗料が風防内部に回り込む可能性が高いです。
矢印で示した隔壁を追加し、接着時には隔壁とそれに接する胴体内
側に 多めのエポキシ樹脂を付けて隙間を出来るだけ無くせる努力を
しました。
胴体接着後に隙間を処理出来るなら光硬化パテを使うのが常ですが、
今回は紫外線を当てる隙間が無いので上の方法を取りました。



いつもはギアハウジングをニュートラルグレーに塗りますが、
写真で見ると随分青い印象を受けたのでミディアムブルーを
塗りました。フィンが浅かったので、カッターや針を使って深め
に修正しました。
プッシュロッドは無塗装銀の場合も有りましたが、模型映えす
る ので、艶有り黒にしました。



2017.07.09


2017.07.12


複葉機キットの一般的な形式は、下翼が胴体と一体になっていて上半角が
決まっている。翼と胴体が別部品の場合、差し込み部位がしっかりしていて
上半角が決めやすい。
機首上面に付く上翼を支える支柱は角度と位置がしっかり決まっている。

F3Fのキットは下翼がイモ付けで上半角が定まらないし、機首上部の支柱
もバラバラで位置も角度も落ち着きが有りません。
色んな図面、写真を参考に支柱の位置を決めていきました。




上下の翼をつなぐ支柱も位置決めピンが無かったので自作して
組み立ての手助けとしました。 




垂直尾翼に厚みが有ったので削り、消えたリブキャップを伸ばしランナーで
再生しました。 


主脚が曲がっています?!
資料で確認しましたがストレートが正解みたいです。
非常に原始的な対処方法ですが、爪でしごいて曲がりを取りました。
 




脚支柱の接着位置が適当な解説図だけのイモ付けで、資料
で研究しないと理解できず、苦労しました。
最近の3D設計のキットに慣れると、本当に悩みます。 



2017.07.16


2017.07.26


 

カウリングのエッジが厚いので、薄くします。
エンジンの方はヘッドに位置決め様のプラ材を接着します。
全てのヘッドに付けても無駄なので、対角線上に配置しました。 





望遠鏡タイプの照準器は機体への取り付け部分が短すぎて
このままではイモ付けとなります。
切り飛ばし、伸ばしランナーで作り直しました。 




胴体にドリルで2箇所穴を開け、 取り付けます。
画像は穴の位置を示す為に片方の支柱だけ穴に挿した状態です。
塗装完了後に少ない接着剤で固定出来て接着部を汚す事が避けられます。



キットの排気管は少し太い感じがしたので、プラ棒で作り直しました。
パーティングラインを消す必要も無いのでかえって早いです。
長さは適当で、完全に接着してから長さを揃えてパイプ状に穴を開けます。 



張り線はいつも使うヒートン方式を止めて、洋白線を使う事にしました。
写真を見ると、張り線の基部にアンカーらしきモノが見られず、翼の奥から
線が出ている印象がしたので、今回、久しぶりに金属線を使います。
この方式だと、取り付け時に線が湾曲して弛む危険性も有るので心配です。 

2017.07.26


2017.08.08


主翼上面に黒帯を入れる為、幅決め用のテープをガイドに貼ってマスキングを
します。 




方向舵は赤、白、青の3色帯があります。デカールも用意されていますが、
縁が上手く処理出来ないので、塗装にします。
一番適した青色は昔の5番青と思いますが、デカールの色に合わせる為に
14番ネービーブルーに青を加えて調節しました。調合はカップで調合出来る
便利なハンドピースを使いました。別にこれが無くてもどこかの皿で調合すれ
ば良いだけの話ですが、便利グッズに目の無い私はこう言った散財をするの
です。 



カウリングの黒色塗装部に白の細帯が着く事を忘れていました。 
マスキングをする手間を省き、筆塗りする事にします。デザインナイフで
軽く切れ目を入れて、それをガイドに塗っていきます。フリーだとよたって
しまうラインも直線的に塗る事が出来ます。



全体は銀らしいですが、無塗装では無いはずです。
海上で使われる海軍機は必ず錆止め処理がされているはずですから。
昔の8番銀に白を加えた色で塗ってみました。博物館に有る機体はガル
グレーの印象を受ける色になっていますが、説明書に従って銀にしました。
レストアされた機体は時に塗装が改変されている場合が有るみたいです。 



上翼を付けます。
久しぶり、もしかしたら初めてゴムを使い固定しました。 



キットの位置決めがいい加減なので、胴体から伸びる支柱の収まりが
悪く、接着部分を汚してしまいました。
支柱と翼の間に出来た隙間は伸ばしランナーを小さく切って押し込み、
接着剤で溶かし処理しました。



望遠鏡タイプの照準器はキャノピー内部の塗装汚れを確認後に付けます。
照準器を付けたら、アンテナ線を張り、最後に翼下の爆弾ラックを付けます。 








BuNo 0979  USMC VMF-2所属  Carson A Roberts 大尉機  1940年

箱絵の機体と同じ塗装にしました。 


張り線は0.2mmと0.3mmのステンレス線を使いました。
腰があって曲がらずに使いやすかったです。
細い方の線は良い感じですが太い線は目立ちすぎて気に入りません。
直径は50%増しですが、断面積は225%増しなので仕方有りません。
0.25mmの線が手に入ればもっと良い感じになったと思います。 


胴体の黒帯は部隊番号の「MF」が収まる様に幅を決めました。 




 



エッチングの爆弾架は精密で見せ場ですが、破損しやすいのが
難点です。 





上翼の支柱接着部には処理後にもう一度銀を吹いたら
目立たなくなりました。 




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