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キットは速度記録機のV1か武装をして量産機に偽装したV4が作れます。 塗装的には横に蛇を描いたV4の方がかっこいいですが、 研三との比較を目的にV1タイプに作ります。 |
研三を作っている途中に同じ趣旨で作られたドイツのMe209と大きさはどのくらい違うのだろう? と言う疑問が湧いてきました。 エンジンは同じ601と思いましたから、それほど差はないはずです。 作ってみるとMe209の方が速度への割り切りがしっかりしている印象です。 言い換えれば、研三の方が飛行機らしい感じがします。 |
長年、ほったらかし(三河弁で放置)にしていたのはそれなりの理由があります。 太いスジ彫りと翼前縁がペーパーナイフ状になっている点が大きな所でしょう。 上半角もほとんどありません。調べると、実機にはちゃんと上半角が付いています。 |
接着後に気付いたので、仕方なく、胴体付近にノコギリで切れ目を入れて上半角を付けました。 その為に脚収納部に丸で囲んだ痕跡が出来ました。 |
一枚で整形されている翼は樹脂の収縮の為か厚みが足りない感じです。 太すぎるパネルラインの修正と同時に翼断面も気に入る様に手を入れます。 |
プロペラは研三に比べて異常に大きく感じました。 |
手持ち資料にプロペラ径は載っていなかったので、サイトで調べました。 直径2.9m、1/72で半径20.1mmとなります。 2mm以上キットは長いです。 |
先端を切りつめて丸めます。 作業を進める途中に若干長さが短くなることを経験したので、 気持ち長目に切っています。 |
翼厚を増す作業はプラ板をクレオスの流し込み接着剤で貼るお陰でスムーズに進められます。 黒瞬間は硬く、後削るのに難儀をします。 エポパテなどは薄くすると剥がれることがあります。 プラ板も大きい一枚物を貼ると接着剤の揮発に問題が出ます。寄せ木細工のように小さな板を 沢山貼った方が乾燥が早いです。 |
前回のキ−78・研三同様にステンレスの軸と真鍮パイプを使っています。 治具でセンターを出しているので手作りの簡易インジェクションにしては センターがマトモで、ブレは少ないです。 パイプには簡単に抜け落ちない様にゴム系のボンドを塗りました。 |
ボテッとしていたシートはすっきり削り、マスキングテープでベルトを追加しました。 操縦桿は武装をしたV4ではメッサー・Bf109の操縦桿が付いていますが、 無武装のV1ではスコップの柄の様なタイプみたいです。 エナメル線で作って接着用の基部に付けました。 |
機首先端のオイルクーラーらしい膨らみは一段小さいので、 絞ったプラを貼って大きくしました。 |
排気管周りのモールドがつぶれていたので、 パテでエッジをしっかり出す様にしました。 精密感がなかったのもこのキットに手を出さなかった大きな要因です。 |
キャノピーは幾分丸すぎですが、我慢の範囲でしょう。 しかし、フレームが太すぎてダサク感じます。 パーツを元に塩ビを絞ろうと思います。 |
水平尾翼のモールドも太過ぎなので、伸ばしランナーで埋め、彫り直します。 |
尾部のソリはプラの固まり状態だったので、 真鍮とプラ材で作り直しました。 スプリング状の部分にはエナメル線を巻きました。 |
今回、横着をして塩ビを100円ライターで炙ったりしたので、 思う様に形を絞れずに失敗作を多く出しました。 何とか胴体にフィットするモノが出来たので、光り硬化タイプの 瞬間接着剤で留めました。 白化せず、硬化時間も計算できるので、大変便利です。 |
細切りテープをガイドにキャノピーのフレームラインを入れます。 |
パネルラインの両側にフレーム幅のテープを貼って マスキングテープを切るガイドにします。 |
キットの脚パーツは寂しい出来合いなので 下のハセガワBf109Eからパーツを流用します。 |
収納孔内部は全く分かりません。 それらしく構造材を貼り付けました。 |
脚カーバーのエッジが何カ所か欠けているので、 プラリペアで補修しました。 |
方向舵のラインを彫る行程で、エッジが欠けてしまいました。 プラの端材を接着して修正します。 クレオスの流し込みは樹脂成分が無いのでプラ・プラ間の親和性が 高くて、差し込んだプラの端材がポロッと取れるアクシデントも ないので好都合です。 |
ドイツの青は廃盤となったクレオスの鉄道模型用の青を使いました。 風防の下地には内部色のRLM02を塗っています。 尾翼に赤帯と白丸をマスクしています。 サフを噴く行程を疎かにしたので、青を塗る段階で、平面研磨の 作業をするヘマとなりました。 普通の軍用機では半艶か艶消しになって目立たない小さな凹みも 艶の為大変目立ちます。 |
Me209V1は民間機のコードを付けています。 キットのデカールに不安を感じたので、別売りデカールも考えましたが、 丁度良い大きさが手元になかったのでキットのデカールを使いました。 デカールを元にマスキングテープを切って吹きつけするのがベストと 思いますが、文字を綺麗に切ることは意外に難しく、曲線部で文字の 太さが不規則になる時が多くて苦手です。 青の塗料は半艶消しだったので1000番のペーパーで磨き、ティッシュ で擦って表面を滑らかにしました。 これで相当上手く行くつもりでしたが、やはりクリアー塗料を吹くべきでした。 いつも使うクレオスのデカールセッターが瓶底の固まりが溶けないので、 今回、GSRの「デカール軟着陸?」を使ってみました。 クレオスに比べ、幾分糊成分が少ないのか、下地処理をサボった為か、 危惧していたシルバリングが発生しました。 緑:正常。赤:シルバリング。 仕方がないので、余白は切り取りました。下地が濃い色なので、透明部の 切り取りは最初から覚悟はしていましたが。 |
引き込み用のリンクと思っていましたが、 補強用の支柱のようです。 1本棒ではなくてチョット複雑にしてみました。 |
いつも行う表面処理はせず、レーサーぽく綺麗な仕上がりにしました。 ・・・と言うより、工作に飽きたと言った方が正確かも。 |
サイトで探しても、無塗装の時期ばかりで、 青色の塗装時は見つかりませんでした。 胴体後半だけは博物館に現存するようです。 もしかすると丸々残っていそうです。 |
傷がなかったのでフューチャー処理を省きましたが、 そこそこ見られます。 ハセガワから流用したタイヤはやはり良いですね。 ホイールは良く分かりませんでしたが、多分実機も 流用していると思います。 |
「ハ」の字になっているタイヤは実機の通りです。 内股で歩くオカマみたいで好きではない(笑)。 |
研三には翼端灯が見つかりませんでしたが、 Me209にはチャンと付いています。 とても長いピトー管で、普通のピトー管の様に 段差が見つけられなかったので愛想のない単なる棒。 |