He111

ハインケル He111

トップへ
トップへ
戻る
戻る




イタレリ







ハセガワ He111P-2




参考資料 



  
 
in action とwalk aroundを検索したところ表紙の絵を見た覚えが無いので、
買いそびれた様だ。


イタレリのキットも悪い印象では無かったが、素材に「鬆(す)」が入っていて 
凸ラインを凹ラインに彫り直すと、どこまでもそれが出て来てメゲテしまった。
ウレタンキットに入っている気泡が筋状になっている状態と言ったら理解して
いただけるでしょうか?
これは成形に使う樹脂が水分を含んでいて、加熱する事によって蒸発、泡が
出来て、成形時の樹脂の流れで筋状になったモノらしいです。普通なら乾燥
管理される樹脂がチャンとされていなかった様だ。樹脂の材質も明らかに悪く
ボソボソした感じがします。

上の画像は胴体は貼り合わせ前で、翼は差し込んでいる状態です。ハメ合わ
せがキッチリしているのでこんな事も出来ます。

脚収納孔内部はRLM02・グレー・グリーンの指定がありましたが、胴体内部は
RLM66・ダーク・グレーの指定です。代表的なドイツ機Bf109も後期になると操
縦席内部はダーク・グレーとなりますが、尾輪付近がダーク・グレーの指示に違
和感を覚えて調べた所と、02から66に変更されたのは1941年11月からで、この
機体の運用された1940年頃の内部は02で塗られていた可能性が高いと思いま
す。
他のサイトで、レベル・1/32の作例でも02で塗っていたのでそちらの説の方が
正解みたいと思います。
現存機のカラー写真では色々有って判断に迷います。レストア時に後期タイプに
塗り直された可能性も有って決定的な証拠には弱い感じがします。







 

エンジン上部の空気取り入れ部はオイルクーラーでしょうか?
素通しだったので、プラ板で塞ぎました。 





水平尾翼の修正舵・操作ロッドは板状でしたが、 刃物で棒状部を
再現しました。切り取って伸ばしランナーで作り替えた方が早かった
かも知れません。



2018.02.22



2018.03.03



マスキングによるマーキングを考えた時、欲しくなるのはカッティングマシーンです。
いくつか機種がありますが、お手頃な入門的なモノはRolandのステカとグラフテックの
シルエットカメオ3でしょう。お値段も3万円前後で時期によって値段の上下が入れ替
わります。 私が思いついた時期はステカの方が安かったし、イラストレーターからの
入力方法がステカの方が容易そうだったので、ステカを購入しました。
それを使ってF7F タイガーキャットの国籍マークを切り出しました。




上はF8Fのマスクです。
「T」の下ラインが直線では無くて折れ曲がった「V」状をしています。
「4」の丸で囲んだ部分も上が開いた台形をしています。

ペガサスさんのレポートで、「グラフテックのマシーンでは限界、1/72米軍のシリアルナンバー
が切れそうだ。 」と有りましたが、ステカではそこまでは無理そうです。
ステカのドライバーの更新を試みましたが、結果は同じでした。




 

星マークの袖部分もエッジが丸まっているようです。右画像の袖の短辺も
微かにカーブをしている気配です。

他にも星の下部で、尖った部分が直線で構成されている箇所が一部、僅かな
曲線となります。




 

UAMCでペガサスさんとお話が出来、「知り合いのステカと比べたらグラフテックの方が
シビアーなカットが出来そうだ.」との情報を得て、無駄とも思いましたが、ついカメオの3を
買ってしまいました。同じデーターを切り出したところ、確かにカメオの方がシャキッとしています。
ただ、カメオはデカすぎるし、使うシートも幅広が要求されます。機械的にはステカの方がシンプル
で扱いは楽でした。イラストレーターからの入力も大変楽で何のトラブルもありませんでした。
最初カメオをWindows10/64bitで使ったところ、データーのインポートが思う様に行かず、Window7
32bitのマシーンで動かして何とか使っています。まだ、イラストレーターのファイルは読み込めない
のでdxfファイルに直して読み込みをしています。OSの違いによってファイルの読み込む形式が
異なるなんて思ってもいませんでした。
イラストレーターのソフトは大変高価なので、アマチュアで所有している人は少ないかも知れませんが
業界の標準ソフトなので、いつの時期のファイでも簡単に読み込める様にするのがスジと思います。
ステカも1/48以上の大キットならそれ程神経質にならなくて、許容範囲でしょう。1/72ではアラが
目立ってかわいそうです。





内部色はRLM02、クレオスの60番で塗る事にしました。
爆弾は艶消しの黒で、外から見えないと判断して相当雑に塗っています。 



2018.03.03


2018.03.09


カウリングを接着したところ、胴体側と少し大きめの段差が出来ました。
UAMCでハセガワの設計者から最近3Dで設計を始めた様な話が出たので、
この頃はまだ2DのCADで設計していた気配です。図面上ではすっきり接着
出来る箇所も金型職人の腕とセンスに左右されて段差が出来るのも致し方
有りません。ランナーを薄く加工して貼り付けてパテの代わりにしました。
パテを使うよりも材質が同じですから後処理・・・堅さが同じなので、盛った部分
だけが削れたり、残ったりする事が少ないです。 



内部色はグレーグリーンとして、窓の透明パーツは完成後に外から貼る指示なので、
粗面用の少し接着力の強めのテープでマスクしました。普通のマスキングテープでは
胴体を握った時に指が窓部に当たりテープが剥がれる恐れがあるので強めのテープ
を選びました。



尾部方向  機首方向  尾部方向

主翼を差し込んだところ、翼下に出来る段差が左右の翼で違っていました。
こういう場合は上下翼の接着時に圧着に掛ける力が左右で異なって翼の
厚みが異なる場合がほとんどでした。ノギスで計ったところ、翼の厚みは
左右でそれ程差が有りません。
胴体付け根の寸法を測ると右翼の方が厚かった。良く見ると爆弾倉の扉カー
ブも左右で若干違っていました。翼厚を決める部分の接着箇所にナイフを
入れて隙間を作り、プラ材をねじ込んで翼厚を少し増しました。その後、胴体
側を削って段差を減らしました。





最終的には接着するかも知れませんが、作業性と収納時のスペースを減らす為に
主翼は差し込み式のままで行ければ嬉しいです。 




2018.03.09


2018.03.15


透明パーツはその材質の持っている性格上、形がわかりにくい。透明パーツどおし
接着する箇所は十分注意したつもりでしたが、色を塗ると段差が分かってきました。
内側から壁の色が見えるので、最初に内部色を塗ってからパテ盛りしました。ペー
パー掛けした時にガラス部に相当する部分に傷が出来るのを防ぐ為にマスキング
します。先端の球形銃座は内側にテープで留めて作業最後に機銃を付けてから接
着する予定です。 



消えた窓枠を彫り直した時、「ボソット」パテが剥がれました。内部色の塗料の上にパテ
を盛ったのが原因でしょう。一度パテを剥がしてプラの薄板を貼ります。内側から見える
ので、 透明パーツのランナーから作った薄板を貼ります。



腹のゴンドラはこんなもんです。 



作業が進む度に翼を挿したり、プロペラを挿したりして楽しんでいます。 



2018.03.15


2018.03.22


キャノピーの段差は何とか目立たない程度に修正しました。
今回もマスキングは色々なテープを試しましたが、平面に近く剥がれにくい箇所は
ポリテープが一番使いやすいと思いました。これは個人的な印象で、人が異なると
評価も異なってきます。機首先端の銃座は球形の半径が小さくカーブが急なので
テープでは処理しにくかったので、マスキングゾルを使いました。ゾルは乾くまでの
時間が 待ち遠しいのと、流れたり溜まったりして膜の厚みにバラツキが出来る点が
不満で、最近は敬遠しています。



腹のゴンドラです。ここのマスキングはテープで処理しました。 



排気管の先端が開いていたので、リューターで凹みを付けました。 



アンテナは真鍮で作り直し、先端にアンテナ線を付ける0.3mmの穴を開けました。
剥がれにくくする為にプライマーも塗っておきます。先端に塗ると穴が塞がるので
避けました。
銃座の穴はスポンジでマスクします。 


脚収納部のマスクもスポンジを使います。
着陸灯も付け、ピトー管も終わったので塗装にはもうすぐ
かかれそうです。



2018.03.22


2018.04.30


下面色を塗り、広い箇所は紙を使ってマスキングをしました。 



これで上面の塗装にかかれます。しかし、先月の下旬に双子の姉妹を産んだ
長女が里帰りをしていて階下に寝ています。普段はシンナー臭について寛大な
家人もこの時塗装を始めても今まで通りに寛容に接してくれると思うほど愚かでは
無いつもりです。孫がいなくなるまでコンプレッサーを控えた方が今後のプラモ生活
の為には得策でしょう。
それにしても双子は手間が掛かります。仕事も忙しいし、大きな雑用も出来たので、
この一月、テレビも新聞もまともに見ていません。兄嫁の様な気を遣う存在も無いの
で、子供の首が据わるまで居座る気配です。
 





2018.04.30


2018.06.24

いつまで経っても塗装が始められないので対策として塗装ブースを購入しました。
候補としてはタミヤ、クレオス、そしてエアーテックスです。吸引力に差が有るそうですが、
カバーの周辺にLEDの照明が付いているので、エアーテックスにしました。評判もそれ程
悪くなかったので思い切りました。
加えて、窓用の換気扇も買って取り付けましたが、使う前に娘はアパートに帰りました。 



 

上面の塗装を始めて、塗装図を改めて見ると、機首に近い二つの窓は塞がれていて
上から塗装をされている指示でした。内側から貼り付けたマスキングテープを剥がし
透明パーツをはめ込みました。 




明るい方のダークグリーンを先に塗り、その後にブラックグリーンを塗ります。
ドイツ機でも後期になると塗り分けはボケますが、初期のスプリンター迷彩は
境界がハッキリしています。実機はフリーハンドで塗っている気配で拡大すると
微かにボケていますが、1/72スケールではテープで塗り分けるのが良さそう
です。 ダークグリーンを塗った後、テープでマスキングして塗るのが王道ですが、
そうするとブラックグリーンの塗膜が厚くなる傾向があって段差が気になります。
その対策として、私はブラックグリーンを大雑把に塗った後に境界部をテープを
使って段差が出ない程度に塗りました。塗装図とニラメッコしてダークGを吹いたり
ブラックGを吹いたりして調節しました。
今日、浜松松風会の例会で、「境界はシンナーを足して吹くとムラが出にくい」と
指摘をされて、忘れていた技術を思い出しました。でも、塗装はもう終わったので、
次回まで記憶しておく様に心がけたいと思います。





2018.06.24


2018.08.16


   

暑い! 
例年、室内の温度計は最高でも29℃くらいですが、今年は32℃まで上がりました。
とてもプラモを作る気温ではありません。仕事も熱中症を避ける為に早朝と夕方が基本
となります。お昼は体を休めないと持ちません。それでも夜、足に痙攣を起こす時が数度
有りました。

主翼の上面にウォークライン・・・「ここを歩け」という指示では無いので日本機にある「フムナ」
区域の指示と同じでしょう・・・の黄色い線があります。デカールを使うのが一番容易な方法
でしょう。しかし、細く長いデカールを上手に貼るにはとても技術が必要です。デカールの
ニス部の透明フィルムも切り取らないと意外に目立つし、その作業で肝心のデカールが剥
がれる事も多いです。上から半艶消しのクリアーを掛けてもデカールと塗装の質感の違い
を埋める事は難しい。今回はラインを塗装する事にしました。「零戦」の時はライン部をスプ
レーし、細切りテープでマスキングしましたが、上面色が滲んで汚くなったし、上面色を厚く
スプレーし過ぎたので線が凹状になって不満でした。He111では線部を残してマスキングし、
筆塗りをしました。面積が広いと、筆ムラも目立ちますが、手作業でもそれ程違和感があり
ません。発色を良くする為、下地に白を塗って作業を始めます。
途中で、線の位置が間違っているのに気付いたのでペーパーを軽めに掛けて修正します。


 



以前に買い置きしたクレオスの0.5mmテープです。 



   

マスクした隙間を塗るのですが、やはり滲んだり、塗料が回らなかったりして
完璧には行きませんでした。 
意図した幅より少しだけ太く筆塗りして、上記の細いテープでマスクして上面色
を段差が出ない様に薄くスプレーしました。



国籍マークはカッティングマシーンで作る事も考えましたが、機械をセットする
時間やデーターを作る時間を考えるとテープを組み合わせて方が手っ取り早い 
と思い、実行しました。今まで任意の幅で平行のテープを切るのに苦労したので
今回、スコヤとデジタルノギスを組み合わせて切りました。余りに原始的なので
もう少し使いやすく、道具的に発展した形になったら発表します。
気温が異常に暑い時期にこの状態で長い間放置したのでその後が気がかりです。



2018.08.16


2018.10.03


  

他への飛散を防ぐ為に紙に穴を開けてマスクしました。
白は316、黒はカウリングの125を使います。白を吹く前にテープへの滲みを防ぐ為に
クリアーを前もって掛けます。 



今回は透明パーツの接着にセメダインのハイグレードを使いました。
はみ出た箇所は拭き取る事で簡単に修正できて楽でした。 




墨入れはウェザリングカラーWC07を上面に、エナメルのジャーマングレーを下面に
使いました。 
随分暗く写っていますが、実物はもっと埃っぽく感じます。



部隊マーク、機体番号、鍵十字はキットのデカールを使いました。
心配していたとおり、劣化していて割れました。国産のデカールは海外製より、勿論上質の、
海外製より劣化が早く感じます。フィルムを薄くする事を要望するお客さんの声は多いと思い
ます。薄くなると台紙から剥離した時に丸まったりして扱いに困る事があります。その対策で
フィルムを少し硬くしているかも知れません。

デカール貼りはいつも条件が違っていて毎回ヒヤヒヤしながらの作業となります。堅さや伸び
軟化剤の効き具合など同じ条件は一度としてありません。手間は掛かりますが後の修正などは
塗装の方が楽な時があります。 



第27爆撃航空団 第3中隊所属 1940年5月 



爆撃機は完成すると見応えがあって嬉しいのですが、そこかしこに透明パーツ
が有って、工作に手間取ります。 



パーツの透明度を保ったまま、いかに完成まで持っていくのかが爆撃機の肝でしょう。 


  

背中の機銃はファインモールドの別売MG15を、先端の機銃は銃身の照星が邪魔をして穴を
通り抜け出来なかったので、 切り離した後、外から接着しました。先端はエデュアルドのウレ
タン製です。



展示した時に見えなくなる下面の銃はキットのパーツに照星 を追加して誤魔化しました。

表紙   ドイツ機