FF-1

グラマン FF-1

トップへ
トップへ
戻る
戻る




MPM






資料
 




キットを買った時、「これは作らないかも知れない」と思う時があります。
いつでも欲しいキットが手に入れば不必要に在庫を増やさなくても良いですが、
外国の、特に簡易的なキットは目にした時に買わなければ二度と買えない事や
プレミア価格でしか手に入れる事が出来なくなる可能性が高いです。
このFF-1が当にそう言ったキットでした。 

FF-1がどう言った機体かも知りませんでしたが、イン・アクション誌で一番最初に
掲載されていたので、F3Fを作った流れからして、作る事にしました。

飛行機作りの作法として、最初にコックピットを作ります。
コックピットを密封する為に床板を伸ばし、胴体を合わせる時に床板と密着する
左胴体の内側に、ぶつかって胴体に隙間が出来ない様に逃げの溝を掘ります。
コンピューター設計の最近の製品では床板と胴体の間にほとんど隙間が有りま
せんが、摺り合わせが必要な製品では溝で処理をした方が塗料の吹き漏れが
少なくなりそうです。



丸太みたいなプロペラは薄くするだけでは感じ良くなりません。
ブレードのピッチに角度が付きすぎているようです。
左画像、下側のブレードは一度切り離し、角度を浅くしました。
上側と比べると先端部が薄くなっていて写真に近くなりました。
軸も短かったので真鍮線を入れて、延長しました。

危険防止の色帯はフリーの筆塗りを止めて、一寸面倒でしたが、
マスキングテープを使って塗りました。 




カウリングが小さいので排気管も吸気管も目立ちます。
説明書には排気管だけ、1.2mmのプラ棒で作る様に指示がありました。
一度、1.2mmで作りましたが太すぎの印象があったので、1mmで作り直
しました。 出来れば、もう少し細い方が写真に適合する気がします。




吸・排気管を作る為に熱湯の中でプラ棒を割り箸に巻き付けて作りました。
右のパーツはカウリングの延長部を作る材料です。プラ板を巻き、熱湯で
巻き癖を付けました。 




博物館の機体は内部がジンクロに塗ってありますが、白黒写真では
明るく写っているので、オリジナルは無塗装と推測しました。 



シートベルトもエッチングパーツに入っていましたが、接着剤がはみ出て
汚れるので、テープに替えました。キャノピーを通して見ればこれで十分と
思います。 


キットでは全く触れられていませんでしたが、後部座席には旋回機銃
が付く様なので、適当にプラ材で作りました。 



2017.08.16


2017.08.24


キャノピーは固定部と可動部で段差がありますが、胴体側にはそれに対応する
段差がありません。伸ばしランナーで段差と塗料の吹き込みを減らす為に壁を
作りました。 


手作業ですから完璧ではありませんが、塗料の吹き込みは減らす事が
出来ると思います。
最悪時を考えて、接着には黒色の塗料を使います。黒を使うと素材の
厚みを誤魔化す事が出来、接着部にカッターの刃を挿せばパーツを
剥がす事が出来ます。 


排気管は0.4mmのピンを打って瞬間接着剤で固定しました。
 割り箸に巻いて作った部品は熱湯の中で割り箸が柔らかく
なってカーブが大きくなりました。
面倒でしたが、一本ずつヤットコに挟んで曲げて作り直しました。


吸、排気管 の隙間を埋めるカウリングの延長部を作りました。
混合器の吸気口も穴を開けます。


排気管はカウリングを付けて調子を見ながら長さを揃えていきます。
切り口は極小のロータリーカッターで凹みを作り、ドリルで深さを増しました。 




2017.08.24


2017.09.02



 

胴体から出ている上翼の支柱は少し長すぎる、・・・もしかすると下翼の上半角が
足りないかも知れませんが、兎に角、倒れすぎて基部に隙間が出来ました。
ピットと言う糊を使って仮組をしながら長さを整えました。 



 

脚の支柱は大小二種類必要ですが、キットのパーツは小が3,大が1の構成となっているミスが
有りました。仕方が無いので、大きい方をエバーグリーンのプラ棒で自作しました。 



 

写真と比べると支柱の太さが太すぎて精密感が落ちますが、強度の問題もあり
このままとしました。
支柱の先端にナットらしきモノを追加すると少し精密感が増します。
細い線は実機ではゴム紐みたいです。 





垂直尾翼は前面金属製の様ですが、水平尾翼の昇降舵は布張りみたいで
リブカバーの細い線が見えたので、伸ばしランナーで追加工作しました。
この後、サフを塗り、調子を整えてから銀を塗って仕上がりを検査します。
銀を塗ると光の加減でミスした部分が良く分かります。 




2017.09.02


2017.09.13


望遠鏡タイプの照準器は少し太い感じがしたし、パーティングラインの処理をすると
断面形が歪み、円にならない予感がしたので、プラ棒の組み合わせで作り直しました。 



前作のF3F-2ではキットのパーツを使った尾翼の支柱は制作中の破損に懲りて
帯金に替えました。 



表面を整える為に白のサフを吹きました。 



全面を黄色に塗ってからVの帯を入れると、 青い色が黄色の影響を受けそうだし、
塗料段差も出来るので、青色と黄色と塗面を同じレベルにする為にこの段階でマ
スキングをしました。国籍マークも黄色の上に貼ると白い部分が透けて少し色が変
わり不満が出ました。それを回避する為にマーク部の下地を白にします。



青は鉄道用の特色を前回使ったので、楽する為に今回も同じとしました。 



国籍マーク部分のマスキングはまだ剥がしていません。
これから黄色部分をマスクして青帯を塗ります。 



静電気で付く糸くずと格闘しながら銀を塗っていきます。
小さいゴミを自作柳刃のカッターで削ぎながらの作業です。 




2017.09.13


2017.09.20


上側。キットのデカールは画像では良く分かりませんが、青い部分が
白い星の部分に滲んで出ています。

国籍マークだけのデカールでは適度の大きさのモノが無かったので、
マイクロスケールの他の機種から流用しました。今まで、もったいなくて
そんな事はした例しがなかったのですが、デカールも死蔵期間が長くな
ると劣化するので、泣きながら行動に移しました。
もし必要ならその時は自作するつもりです。





BuNo 9357、VF-5B "Red Rippers”
USS Lexington,1936

キャノピー内部の吹き込み汚れを確認してから望遠鏡タイプの照準器を
付け、エルロン上部に付いているマスバランス(?)付けてから最後に
アンテナ線を張りました。 




今日、眼科に行ったら、「視力の衰えはもう眼鏡では補正できません」と
宣告されました。
今後も益々プラモ力が落ちていくと思うと悲しいですが、静かに受け入れる
しかありません。
若い皆さんも同じ道を進むので笑わないでこのサイトをご覧いただければ
嬉しいです。 




デカールは大変薄い上に劣化している様子で、機体番号を貼り損ねました。
今まではプリンターでデカールを自作していましたが、手間を惜しみ、他の機種
から部分的に流用して組み合わせました。
デカールは同じメーカー製でもバラツキが有り、経年変化もするので、貼る時は
いつも初めての経験をする緊張感があります。リカバーも塗装でマーキングす
る時の方が 手軽な場合が多々あります。しかし、基本的にはデカールの方が
手軽で、綺麗な仕上がりになる時が普通です。



張り線は前回の様にステンレス線0.2mmと0.3mmを使いました。
名古屋の店で0.2mmのステンレス線を確保できたので、今後の
複葉機には困りません。太いほど、線は手に入れやすいです。
とは言っても、しばらくは複葉機はお休みしたいです。 



上主翼の前縁を汚してリカバーしましたが、完全では無くて恥ずかしいです。
乾きが悪いですが、クレオスのアクリルよりリキテックスの水性アクリルの方が
隠蔽力が強い気がします。色調はクレオスの329とほとんど同じでした。

タイヤのウェザリングにガイヤのエナメルを試しましたが、下手ですね。ドライ
ブラシも なっていません。



2017.09.20



米海軍リスト
   表紙   更新履歴