キ−28

川崎 試作戦闘機
キ−28

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AZモデル




2012.11.30


キ−60に比べて長翼のキ−61がキ−28の影響を受けていると本で読み、
キ−78と同時に通販でキ−28も注文しました。
新しい製品で苦労も少なく完成までいけると思っていましたが、翼の断面形は
昔のMPM・キ−64と同じく下面が上面翼より膨らんでいて印象は全く悪いです。
これでは揚力が下方向に向かいって理屈には合いません。



上半角もキ−64と同じく上がりすぎでしょう。
どの資料を見ても数値は見つけられませんでしたが、キットの10度の上半角はないと思います。
上下接着後、上に切り込みを入れて上半角を下げました。
断面形、上半角を見ると、MPM・キ−64と同じ原型師では無いかと疑います。
キットの原型は意外に昔に作られていた可能性があります。







垂直尾翼の厚みが足りなく感じたので中ほどにプラ板を入れて膨らみを持たせました。
垂直尾翼の厚みが良く分かる写真はないので、私の日本機に持っている印象です。

床板はレジン製が入っています。
特に成形が難しい部品ではなく、プラでないのが理解できません。
接着を考慮してプラ板に置き換えました。




胴体の断面形が左右で違うので、パネルラインが歪みます。





 
何か変だなあ〜と、良く見ると、左右でフィレットの形状が違っていました。
資料の写真では明るすぎてパネルラインの線が写っていません。
右翼に合わせて左のフィレットを削って下げました。





翼の断面を変えたので、フィレット後端を修正する必要があります。





三つも入ってた塩ビの風防も形状が違って絞り直ししなければなりません。




 
垂直尾翼のリブ線がヘコ線で出来ているので伸ばしランナーで凸に変えます。
一番最初の試作機には垂直尾翼に赤線で示したマスバランスがあります。
終わりに機種は青線の様な方向舵の線になっています。



2012.11.30
2012.12.10



垂直尾翼のラダーの表現は削ってぼかしました。







   
脚の支柱部は薄すぎの感じがします(左画像、右の部品)。
左右どちらの脚も同じ方向に曲がっているので、原型の作りが歪んでいると思います。
曲がりを修正する方向でキットのパーツを薄く削り、両側に0.5mmのプラ板を貼って
厚みを増やしました(右画像)。
更に、翼に接する部分もあんこのパーツ部を削ってプラ材を埋めました。
それで出来たのが左画像の左の部品です。
脚のパーツがプラ製なら普通のプラ用の接着剤が使えて位置決めやもろモノの点で
好都合でしたが、レジン製だったので、その対策としてレジン部分をプラで包んだのでした。







脚基部がプラになったので翼への接着はクレオスの流し込みを使えました。
乾燥が早く、位置を動かす時間も適当にあって、接着剤がはみ出ることもないのが嬉しいです。

ラジエターは付属エッチングの形が間違っていたので使えませんでした。
代わりに黒い真鍮メッシュを貼りました。







ピトー管は少し太めの真鍮線を曲げ、敲いて薄くした後に削って作りました。
複数の線をハンダ付けする方が楽ですが、強度が出ません。







最近、偶然に本棚で航空情報を見つけ出しました。
例の松葉さんの図面が入っているヤツですよ。
松葉図面だけを集めた「精密・・・」はキー28の載っている号を持っていなくて
途方に暮れていたところでした。
年の暮れに神様からのプレゼントでした。

外翼の上半角は7度でキットの10度強より修正して正解でした。
内翼に1度の上半角が付いているを知り、驚きました。








排気管には最小の球形カッターを使って穴を彫りました。
機銃のバルジは写真では良く分からないので、推測で形を整えていこうと思います。





風防は人工木材で作り、ラップで目止めをして塩ビで絞りました。




2012.12.10

2012.12.27


 
コックピット内部は資料がないのでメーカーも想像で作っていると思います。

最初、濃紺で塗っていた機体内部も写真に写っているロールバーの色が
薄いので灰緑に替えました。これでも色が暗すぎの印象です。もしかすると、
ロールバーは機体の色で塗っている可能性があります。

微かに見える機銃の後端も間隔が狭すぎですが、キャノピーに切り欠きを
作りたくなかったので、仕方がないでしょう。1/72の内部はそこそこ作っ
てあれば上等と言う製作スタンスです。






このころの飛行機は完全密封型の風防に移る過渡期で、天井部に穴が空いています。
穴開け後に内側からマスキングします。






穴開け作業中に刃物が滑って透明部に僅かの傷が出来ました。
フューチャーワックスを二度漬けしたらほとんど目立たなくなりました。

私的にはフューチャーワックスと光り硬化の瞬間接着剤が画期的です。
キャノピーの成形がバッチリ行ったので、はめ込んだだけで、接着していません。






方向舵の操作ロッドを追加しました。
左右で位置がずれているのに気付いたのは完成後でした。
つくづくいい加減なキットと思います。






前のオイルクーラーの形状は少し疑問です。
写真でも確認しづらいので放置しました。







クレオスの128番を塗りましたが、色が濃すぎの印象があったので、
パネル中央部は128番に白を少し加えて噴き足しました。
実際の作品は画像より幾分緑がかっています。

キ−28は時期によって胴体の日の丸のない時があります。











最近買ったキットなので、もっと簡単に完成すると思っていましたが、
形状の不満がある箇所が多く、全面修正となりました。